<展望> UEFAチャンピオンズリーグ 準々決勝 2ndレグ

 
さて、いよいよUEFAチャンピオンズリーグも4強へ向けて大詰めである。すでにマンチェスター・ユナイテット、バルセロナは確定ぎみだが、もう片方の山が混沌としている。もし、フェネルバフチェが勝ち上がると、リバプールアーセナルは嫌だろう。なまじ、知ってるチェルシーの方がやりやすいはずでは。移動も楽だ。


チェルシー 対  フェネルバフチェ  <予想:75%以上でフェネルバフチェの勝ち抜け>

フェネルバフチェが1点取ればいいと考えるか、守りきると考えるかで、ゲームが大きく左右する。チェルシーのホームだが、イニシアチヴはフェネルバフチェが握っている。

チェルシーは勝つなら完勝しかない。小細工なしで圧倒するしかない。すこしでも安堵したり、隙を見せれば、ヤられるだろう。もはや、チェルシーの方が格上で強いからチェルシーが勝つという線は、すでに無い。チェルシーの勝ちたい気持ちがフェネルバフチェを超えられるかどうかが勝敗の鍵になる。正直、今季のチェルシーは確実に勝ちを計算できるような状態ではない。どこか手探りで、マンチェスター・ユナイテットのように、「いつでも点が取れる」といった余裕は無い。勝つなら、セットプレーかこぼれ球、フェネルバフチェオウンゴールしかない。

個人的には、あぶなげなく90分間でチェルシーに勝ってもらいたい。しかし、フェネルバフチェは2点ビハインドの状態でセビージャのアウェイから帰還している。ここぞというところでの粘り越しや運というものがある。おそらく、1-2で延長、PKまで行くのではないだろうか。ジーコは間違いなく空気読まないだろう。


リバプール 対 アーセナル <予想:75%以上でリバプールの勝ち抜け>

1-1が2試合続いたということは、3試合目も1-1に?
ほぼ1stレグからの踏襲になるが、今度はSとMの交代でリバプールの鬼攻めになるだろう。ミドルが乱れ飛ぶのではないか。かたや、アーセナルはカウンター、セットプレーから虎の子のゴールを奪うしかない。先制点がものをいうであろう。アーセナルはかなり厳しいが、勝ち抜けるには、1-0か2-2に持ち込むしかないだろう。おそらく、ワンサイドか延長まで行くのではないだろうか。延長ではリバプールも失点できないため、戦い方は難しくなる。どのみち、胃がぎりぎりする試合になるのではないだろうか。

ただし、週末のマンチェスター・ユナイテット対アーセナルは、とんでもないワンサイドゲームになるかもしれない。プレミアリーグの命運は(消耗している)アーセナルにかかっている。


マンチェスター・ユナイテット 対 ローマ <予想:95%以上でマンチェスター・ユナイテットの勝ち抜け>

ここは、ローマの意地を見たいが、ひょっとすると、ワンサイドになるかもしれない。特にローマは失点したら、気持ちが切れてしまうのではないだろうか。逆に0-0で試合が進んでいるうちは、ローマもそこそこやるとは思う。かたや、マンチェスター・ユナイテットは、ポケットになったミドルズブラ戦を負けなかったことで、空気が悪くならなかったのは大きい。この時期、ちょっとしたことで、大きく空気の流れが変わる。細心の注意が必要。去年にしても、準決勝で確変のミランと当たらなければ、優勝していたはず。

今年のマンチェスター・ユナイテットを倒せるのは、今残ってるクラブでは、ベストのバルセロナくらいか。そのバルセロナもすこし雲行きが怪しく、ほぼ優勝の大本命といっていい。あえて、死角を探すとすれば、首位にいるリーグの兼ね合いがすこし懸念材料なくらいである。


バルセロナ 対 シャルケ  <予想:85%以上でバルセロナの勝ち抜け>

バルセロナのチーム事情に左右され、ここだけチャンピオンズリーグとは別の熱があるようだ。バルセロナはリーグでもヘタフェに引き分け、あきらかに空気がよろしくない。おそらく、この試合のスコアそのものは0-0ではないだろうか。下手すると0-1で延長も。PKになれば、シャルケにもチャンスはあるが。とにかく、バルサがきちんと自分達を保てるかどうかで試合は決着する。普通であれば、ほぼ準決勝の切符はバルセロナのものである。ノープロブレムのはずである。



年末にCWCを放送する日本テレビとしては、マンチェスター・ユナイテット前提で、あれこれ準備(発注や見積り)を進めようとしてるのではないだろうか。フェネルバフチェ優勝だと、年末にジーコさんが来日することになるが、(鹿島サポを除いた)日本国民は、どんな反応をするのか興味がないわけではないが、来日はないだろう。