U―19アジア選手権は、日本、死の組も、平成世代の出陣

 

U―19アジア選手権(旧アジア・ユース選手権 10月31日~11月14日 開催国サウジアラビア)のグループリーグ組み合わせが決まったようだが、日本は、かなり厳しいグループに入ったようだ。

■グループA
日本、サウジアラビア、イラン、イエメン

■グループB
韓国、イラク、UAE、シリア

■グループC
北朝鮮、中国、タジキスタンレバノン

■グループD
ヨルダン、オーストラリア、タイ、ウズベキスタン

全体で見ると、偏った。グループA、グループBが厳しく、グループC、グループDは凪に見えて仕方がない。とくに日本のいるグループAは、ベスト4の三カ国がそろい踏みといってもおかしくはないだろう。前回大会、日本は(柏木の大ブレイクとともに)サウジアラビアを準々決勝で撃破している。そもそも日本はサウジアラビアとの相性は悪くないのだが、今回、サウジアラビアはホスト国であり、サウジアラビア戦は完全アウェイとなる。それだけではない。仮に日本がグループAを勝ち抜いても、準々決勝はグループBの1位2位と戦うため、おそらく相手はイラクか韓国になってしまう。いずれにしても、今回の籤運は最悪だったと言わざるを得ない。

日程は以下。

10月31日  日本 対 イエメン  
11月 2日  日本 対 イラン   
11月 4日  日本 対 サウジアラビア 

11月 8日  準々決勝
11月11日  準決勝
11月14日  決勝

おそらく、第二戦のイラン戦が最大のヤマになりそうだが、救いは、緒戦がサウジアラビアでなく、三戦目であること。出来れば、サウジアラビアには早々に2勝してもらい、3試合目は、お互いに消化試合になっているとありがたい。ただし、サウジアラビアが緒戦のイランに負けたり、引き分けると、かなりややこしい展開にはなりそうだ。

無事、日本がU-20W杯(旧ワールドユース)の出場権獲得となるベスト4に進めば、あとはオーストラリア、イラクか韓国しか敵はいない。初優勝も見えてくるであろう。とにかく、日本は、緒戦の入り方次第で、上手くリズムに乗っていけるかが鍵になるであろう。

この世代は、前回のU-17アジアユースを制覇した世代。昭和に別れを告げた平成世代である。主力は、柿谷、金井、比嘉、香川など人材は揃っている。金崎、香川、河野、柿谷がアクセント(釘)、大竹、比嘉がチャンスメイク(トンカチ)になるだろう。安田弟のユース組、橋本や大前などの高卒ルーキーにも期待したい。大学生では永井なども。