<展望> 09-10 UEFAチャンピオンズリーグ 準決勝 2ndレグ

      
  
    

さて、UEFAチャンピオンズリーグで決勝より面白いのが、この準決勝2ndレグだ。過去、様々なドラマがあった。そして、なによりアウェイゴールの重みが、より重くのしかかってくるのが、準決勝 2ndレグ。バルセロナインテル、ともにレアル、ローマに引っ付いて、リーグでぎりぎりの戦いをしている。バルセロナは最下位のシェレスとはいえ、猛追するレアルを背中に、バルセロナにとっては週末は難しい試合だった。インテルもローマに肉薄。また、バイエルン・ミュンヘンもリーグでは、シャルケと併走中で、インテルバルサと立場的には似ている。リヨンはリーグでは優勝の望みはない分、4クラブの中では、疲弊する度合いも少なく、過度の緊張を強いられない。しいて、CL出場権に気を配ればいいだけ。

そんな各クラブのリーグでの立場上、おそらく、準決勝 2ndレグの結果は、リーグにも影響が出るであろう。連鎖的に、シャルケ、ローマ、レアルにも波及する準決勝 2ndレグである。



インテル有利は動かない。バルセロナが勝つには、90分間、圧倒するしかない。ダブルチームに晒されるメッシはほぼ消えてしまう以上、他の選手、特にイブラヒモビッチが決められるかだが、早い時間帯での先制はマストである。インテルが点を取らなくてはならない立場に早く追い込むこと。とりあえず、2-0ではなく、バルセロナはきっちり3点以上取る強い意識がないと、勝ち抜けは難しいだろう。前半を0-0、1-1で終えたり、リードされてしまえば、後半はインテルウイニングランになる。

インテルは、前半の立ち上がりから、浮き足立たないことだ。試合の入り方次第で、この日のインテルの全てが決まるであろう。闘い方のベースは1stレグと変わらないはず。しっかり守って、縦パスで裏を衝く。怪我のスナイデルが微妙だが、居ても居なくても、対応は可能。ただ、締め役のスタンコビッチが使えないのは痛い。前半15分~20分をスコアレスで過ぎれば、ほぼインテルペースと見ていい。あとは、リスクを取らず、時間消化に意識は費やされる。

ポルトガル人監督の一番嫌う展開は、「予想外」のみ。予想を超えるパフォーマンスをバルサカンプノウが魅せられるかであろう。


■リヨン 対 バイエルン・ミュンヘン

リヨンは、アリアンツアウェイゴールを取れなかった後遺症を振りほどき、2ndレグでいかにアウェイゴールを与えずに、勝ち抜けるかである。ベストでない分、リヨンの監督は、弱気な発言をしているようだが、ブラフだと思う。リヨンは怪我人、退場者でベストが揃えられないが、バイエルンとて、この試合にはベストで臨めない。まだ、チャンスはあるし、ホームでは滅法強いリヨンが、負けるということは考えにくい。この試合は、リヨンが勝つのは当然で、あとはスコア次第になる。

まず、リヨンは、90分を1-0で終わらせる。それが第一目標、あとは、バイエルン・ミュンヘンのモチベーション次第。バイエルン・ミュンヘンに守りの意識が強く働けば、おのずと流れはリヨンにくるであろう。それを生かせるかどうかは、経験次第だが、勢いで押し切るしかないだろう。

意外にも、リヨンは、試合の立ち上がりから攻め込んで、バイエルンを慌てさせ、幸先よく先制し、すぐさま加点し、すっきり2-0勝利、もしくは乱打戦で3-1で勝つのではと予想している。75%でリヨン勝ちぬけの予想は継続で、ここはリヨンが間違いなく勝ち抜ける。もはや、85%以上の確率でリヨンが決勝に進むと見ている。



さすがに、バイエルン・ミュンヘンも、ジャンボ宝くじは3回連続では当たらない。とりあえず、決勝はリヨン対インテルの腹積もりで居るが、バルサが食い込むと、個人的には、ちょっとしたサプライズになる。基本的に、CLの決勝開催の国のクラブは決勝に来ないというジンクスに、昨日、(遅まきながら)気づいてしまったが、果たして。

    

     
*え~、予想がことごとく裏目に出てますが、バイエルンについては、ブログのジンクスということで、あしからず。