W杯組合せ抽選でのサッカー日本代表のポイント

      
 
さて、W杯組合せ抽選でのサッカー日本代表のポイントだが、どの組に日本が入るか?、シードがどこか?、ではなく、緒戦がいつ、どこで、どことやるかが重要である。前回大会同様、大会の入り方がポイントになる。基本的に、日本は大会の入り方はお上手ではない。入りで後手踏んで、中ほど挽回して、最後、間に合わずというのがお決まりパターン。特に、日本人の場合、組織での一発勝負に弱く、かつ、メンタルに左右される度合いが強く、緒戦が駄目だと、一気に崩落してしまう。逆に、緒戦で良い馴らしを入れられれば、良いスタートを切れる。つまるところ、日本は先行逃げ切りしかないのだ。出遅れは、致命傷になる。

緒戦のパターンは、当然ながら、以下の4パターンだ。

■緒戦がシード国の場合
意外と、この方がいいのかもしれない。シード国も、緒戦の入り方は、慎重になり、無理はしてこない。1-0で勝てる試合をしてくる。また、グループリーグの戦い方が上手くない強豪、エンジンのかかりが遅い強豪がいいであろう。日本にしても、勝たなければならないという前回大会のような義務感、プレッシャーを感じる必要は無い。だが、負けてしまうと、その後の、切替えがポイントになる。敗戦を引きづらないで、メンタルを回復できるかだ。敗戦内容も重要だ。手ごたえを掴んで負けるか、ぼろ負けの悲劇になるか。このとき、チームがW杯に出場したい選手の集まりだと、そのままフェードアウトに。そこで本当の真価が問われる。

■緒戦がアフリカ・南米勢の場合
相手のポカがない限り、これはなかなか勝てないと思う。むしろ、シード国とやるより、やっかいかもしれない。相手は、勝ち点3を計算して、立ち上がりから攻め立ててくる。日本は、カウンターが得意ではないし、あの岡田監督の古風な戦術が一番かみ合わないのが、アフリカ・南米勢だ。とにかく、受身に回ったら、アウトだが、おそらく、日本は自分たちの容を半分も出せない、内容も無い嫌な緒戦になる。

■緒戦が欧州勢の場合
意外と組みやすいかもしれない。セルビア、スイス、ギリシャスロバキアスロベニアあたりは、格下ではないが、普通に勝ち負けできるはず。負けても、最初の試合の入りとしては、大敗の危険は無い。逆に、ここで勝てば、残りの2試合を引き分けでOKにもなる。

■緒戦が開幕戦の場合
たぶん、一番最悪のケースがこれ。日本は初物に弱い。主審も南アフリカ寄りになる。注目を集める完全アウェイで、おそらく、前半はまったく試合をさせてもらえず、とんとんと失点し、後半、日本が1点返して、1-2の敗退が濃厚。とりあえず、11月14日の親善試合の意味も生まれてくるが、あまり、参考にならないだろう。


とにかく、緒戦がどこになるかによって、ほぼ80%決まる。日本は、あのアテにならないFIFAランキングにおいて、出場国カウントすると、下から数えて5番目であるのを忘れてはならない。あくまで、チャレンジャーであり、メディアが言う「セルビア、スイス、ギリシャスロバキアスロベニアは格下」と俯瞰するお立場ではない。それと、なにかと保険を作りたがるが、そんなものはない。

日本は、過去3大会出場してるが、対戦したシード国はアルゼンチン、ブラジルの南米勢しかなく、今回、欧州勢と当たるかが注目。オランダ、スペインと当たったら、最悪のシナリオであろう。イタリア、イングランド、ドイツであれば、勝てないまでも、引き分けの可能性はなくはない。ただ、日本にとって、フランスのシード落ちはあまり歓迎しない。おそらく、岡田監督の縁でアルゼンチンとか…ありそうだ。まあ、元来、クジ運の悪さは、お隣の韓国の専売特許だったが、韓国は前回あたりからクジ運がよくなっていて、逆に、日本は厳しい組に入り、岡田監督の公言するベスト4が大会半年前に早くも死語になるかというところ。

■敗退確実
「ブラジル、コート・ジ・ボワール、フランス、日本」
「アルゼンチン、コート・ジ・ボワール、ポルトガル、日本」
「スペイン、コート・ジ・ボワール、フランス、日本」

■微妙だが、ノーチャンスではない。
「イタリア、アルジェリアスロベニア、日本」
イングランドカメルーンギリシャ、日本」
「ドイツ、チリ、スロバキア、日本」

■決勝Tへチャンス。
南アフリカ、チリ、スロベニア、日本」

■日本TSTホルダー組(の希望)<日本敗退折込>
イングランド、コート・ジ・ボワール、フランス、日本」
「アルゼンチン、コート・ジ・ボワール、ポルトガル、日本」

たぶん、日本の試合場所はポロクワネとか、ポートエリザベスとか、地方になりそうだ。