実は本当にヤバイ、アルゼンチン代表は

    
  
マラドーナに代表監督をさせるのは、強国ゆえの余裕と見ていた。だが、やはり、W杯予選は甘くなかったというところか。マラドーナとの確執でリケルメが召集されていない段階で、この代表チームは、操縦桿を失っているも同然である。ベロンなどを引っ張り出したところで、焼け石に水

現在、アルゼンチンはプレーオフ圏の5位。3試合前の高地エクアドル戦から、梯子を外されたような転落振りだが、プレーオフでも、相手がアメリカ、メキシコでない限り、北中米の4位相手であれば、なんとかなるが、南米予選の4位から6位までが混戦状態にあり、非常に緊迫している。

4 エクアドル  勝ち点23 6勝5分5敗   ←W杯本大会出場自動決定
5 アルゼンチン  勝ち点22 6勝4分6敗   ←W杯大陸間プレーオフ
6 ウルグアイ  勝ち点21 5勝6分5敗  ←予選敗退
7 ベネズエラ  勝ち点21 6勝3分7敗  ←予選敗退
8 コロンビア  勝ち点20 5勝5分5敗  ←予選敗退

今のところ、得失点差ではアルゼンチン、ウルグアイのみがプラスになっているが、ここまでくると、わからない。16試合消化して、残り2試合で全てが決まる。

アルゼンチンが危ないのは、実は対戦と日程が…

10月10日
アルゼンチン 対 ペルー
ボリビア 対 ブラジル
エクアドル 対 ウルグアイ
ベネズエラ 対 パラグアイ
コロンビア 対 チリ

10月14日
ウルグアイ 対 アルゼンチン
パラグアイ 対 コロンビア
ブラジル 対 ベネズエラ
チリ 対 エクアドル
ペルー 対 ボリビア

今のところ、8位コロンビアまでW杯本大会出場やプレーオフのチャンスがある。アルゼンチンは、10月10日のペルー戦は勝って、勝ち点を伸ばすであろう。そして、最後、10月14日に敵地アウェイでウルグアイとの最終戦があるが、その前に、10月10日のエクアドル 対 ウルグアイの結果で、大きく立場が変わってくる。もし、エクアドルが勝てば、 アルゼンチンのプレーオフ進出はほぼ確定するが、ここでエクアドルが負けると、アルゼンチンの最終戦ウルグアイとのW杯本大会出場自動決定をかけた戦いになる。そして、そこで負けてしまうと、プレーオフ進出はおろか、予選敗退の可能性もある。

アルゼンチンの敵は、相手のみならず、引き分けも許されない、勝たなければならないプレッシャーとの戦いに晒される。それはとてもきつく、すでに欧州予選でポルトガルがそのジレンマに嵌って、死にかかっている。特に、試合の前半に先制できなかったり、前半を勝って折り返せないようだと、時間の無さから、焦りを生み、自滅へ向かう危険性もある。

また、下の順位に居るベネズエラは残り試合がW杯本大会出場を決めたブラジル、パラグアイである。消化試合でしかないブラジル、パラグアイがどこまで本気で試合をするのか、甚だ疑問であり、コロンビアも3位チリに勝てば、最後はW杯本大会出場を決めたパラグアイで消化試合を拾えばいいだけ。おそらく、アウェイゴールルールのようなスコアによる勝ち負けで、順位が商品先物のように大きく変動することになるであろう。

まずは、10月10日のエクアドル 対 ウルグアイの結果に注目である。この結果でアルゼンチンの立ち居地がほぼ決まる。