EURO2008 イタリア代表メンバー発表

  
イタリアの布陣を見て、最初に目に付くのは、DF陣の顔ぶれ。さすがにDF陣にミラン勢はいないが、そうそうたる面子だ。おそらく、出場国中、一番の守備布陣ではないだろうか。ただし、ファビオ・カンナバーロ (レアル・マドリード)が離脱したのは、マイナス材料。しかも、代表チームのキャプテンでもある。この直前の離脱がどうチームに影響するであろうか。いや、グループ全体にも微妙な影響を及ぼすかもしれない。尚、リーグ三連覇中の外国人部隊インテルからは、マテラッツィのみの選出。

そんな守備の懸念のほかにも、攻撃で頼りになるFWは、トニしかいない。ピッポを外して、カッサーノを選んだのは本気だろうか。使うとしたら、おそらく、トップ下で使うのであろう。しかし、デル・ピエーロを呼ばなければならないところがきつい。(日本代表で言えば、柳沢呼ぶ?みたいな…)

*紛らわしい比喩ですが、デルピエロが駄目だとか、柳沢と同じいう意味ではなく、あくまでイタリアにデルピエロ超える若いFWがいないという例えです。


中盤は、デロッシ、ペロッタのローマ陣にピルロで構成し、それで駄目なら仕方ないという印象。保険でアンブロジーニなどを入れているが、おそらく、彼らが好調ならば、彼もジェンナーロの出番は限られてくるのではないだろうか。運動量のディ・ナターレ、攻撃力あるカモラネージの働きも、大きく左右しそうだ。

前回は、イタリア、スウェーデンデンマークブルガリアの組で、イタリアは楽な組に入り、優位は変わらないという前評判ながらも、緒戦のデンマーク戦でのトッティの○吐き事件で、ミソがついた。結果、勝ち点5で並んだイタリアだったが、グループリーグであえなく敗退した。今回は、W杯王者として大会に望む分、無様な結果は許されないだろう。

最終的に、ここもフランス同様、チームワーク次第だ。結束と士気がポイントになるだろう。おそらく、イタリアからのサポーターもグループリーグの間は、(近いにもかかわらず)そんなには来ないであろう。とりあえず、緒戦のオランダ戦に最低でも引き分けて、二戦目のルーマニア戦に最初のピークを持って行けるかである。おそらく、(崩れなければ)守れるはずだから、オランダ、フランスから最低でも勝ち点1を計算できるのは強みである。すべては、ルーマニア戦に勝てるかどうかである。





【 イタリア代表 Squad List 】 

★はスタメン予想

■GK
ジャンルイジ・ブッフォン (ユベントス) ★
マルコ・アメリア (リボルノ
モルガン・デ・サンクティス (セビージャ)

■DF
アレッサンドロ・ガンベリーニフィオレンティーナ)★
ジャンルカ・ザンブロッタ (バルセロナ) ★
マルコ・マテラッツィ (インテル) ★
クリスチャン・パヌッチ (ASローマ)★
ファビオ・グロッソ (リヨン)
ジョルジョ・キエッリーニ (ユベントス
アンドレア・バルツァッリ (パレルモ

■MF
アンドレア・ピルロ (ACミラン) ★
ダニエレ・デ・ロッシ (ASローマ) ★
シモーネ・ペッロッタ (ASローマ)★
マウロ・ヘルマン・カモラネージ (ユベントス)★
アルベルト・アクイラーニ (ASローマ)
ジェンナーロ・ガットゥーゾ (ACミラン
マッシモ・アンブロジーニ (ACミラン

■FW
ルカ・トニ (バイエルン・ミュンヘン) ★
アレッサンドロ・デル・ピエーロ (ユベントス
アントニオ・ディ・ナターレ (ウディネーゼ)★
ファビオ・クアッリャレッラ (ウディネーゼ
マルコ・ボッリエッロ (ジェノア
アントニオ・カッサーノ (サンプドリア



せっかく06ドイツW杯を優勝したのに、前回、前々回王者に比べるとイマイチ、世界ナンバーワンというイメージがやや薄い印象も。だが、今大会で優勝すれば、説得力を増すのではないだろうか。フランスのように、W杯、ユーロと連続優勝と行きたいところであろう。