ワールドカップ・アジア三次予選の半分を終えて

  
ワールドカップ・アジア三次予選の半分を終えて、全勝はバーレーンウズベキスタンのみ。オーストラリア以外は、有力どころがやや苦戦している様相だが、去年のアジアカップ王者のイラクがグループ最下位で最悪の状況に。もし、予選敗退して、来年のコンフェデレーションズ・カップに出場となれば、すこし恥ずかしいかもしれない。

ちなみに、(日本が最後の2試合を勝てば)次のアウェイのオマーン戦に、0-1、0-2、1-2で敗れても、オマーンとの当該対戦成績になるため、日本の優位は揺るがない。たとえ、負けてマスコミが2敗目と騒ぎ立てても、心配は無用。それだけ先日の勝利は大きかったといえよう。内容が悪ければ、バッシングは致し方ないとは思うが、おそらく日本は、4連勝するであろう。

各グループを見てみよう。グループの偶数は順当で楽、奇数のグループは混戦の厳しいという構図に。

■グループ1
①オーストラリア 2勝 1分 0敗 勝ち点7
カタール    1勝 1分 1敗 勝ち点4
③中国       0勝 3分 0敗 勝ち点3
イラク      0勝 1分 2敗 勝ち点1
オーストラリアがこの死の組をリードしている。次の4節で、ほぼ突破が見えてくるのではないだろうか。イラクは次、負ければジ・エンド。北京五輪に集中したい中国も同様、次に負けると、厳しくなる。逆に、イラク、中国が勝つと、最終節までもつれる展開に。


■グループ2
バーレーン  3勝 0分 0敗 勝ち点9
②日本      2勝 0分 1敗 勝ち点6
オマーン   1勝 0分 2敗 勝ち点3
④タイ      0勝 0分 3敗 勝ち点3
ここは、バーレーン、日本でほぼ決まり。前回大会予選のキモだった二カ国とここで戦ったが、それだけ、前回大会予選がぬるかった証左でもあろう。


■グループ3
①韓国       1勝 2分 0敗 勝ち点5
北朝鮮      1勝 2分 0敗 勝ち点5
③ヨルダン     1勝 1分 1敗 勝ち点4
トルクメニスタン 0勝 1分 2敗 勝ち点1
韓国は、(三節を勝った)日本とは間逆の流れに。隠れ死の組になっている元凶は、まぎれもなく韓国のていたらく。次のアウェイ、ヨルダン戦に負けてしまうと、黄色信号が灯る。0-2から追いついたヨルダンは、士気が上がっているのではないだろうか。そろそろ韓国のW杯連続出場が途絶えてもいい頃合なのだが。


■グループ4
ウズベキスタン   3勝 0分 0敗 勝ち点9
サウジアラビア   2勝 0分 1敗 勝ち点6
シンガポール    1勝 0分 2敗 勝ち点3
レバノン       0勝 0分 3敗 勝ち点0
ここはウズベキスタンサウジアラビアで決まりだが、このグループが一番楽な組のようだ。レバノンがつまらなくさせた元凶ともいえよう。


■グループ5
①UAE   1勝 2分 0敗 勝ち点5
②シリア   1勝 2分 0敗 勝ち点5
③イラン   0勝 3分 0敗 勝ち点3
クウェート 0勝 1分 2敗 勝ち点1
グループ1に続く死の組だが、その様相を呈している。イランの苦戦がすべてを物語っている。ダエイ監督も頭が痛いか。


尚、アジア・サッカー連盟(AFC)は、ワールドカップアジア最終予選を9月6日から来年6月17日までの日程で行うと発表した。試合日は以下の通り。
9月6、10日、10月15日、11月19日、2009年2月11日、3月28日、4月1日、6月6、10、17日。(5チームのリーグ戦のため各チームとも試合のない日が2日ある。)




しかし、先日の日本代表戦だが、4万6764人のどこか不入りなのだろうか。中田英寿が出場する7日のエキシビションマッチの入場券が2日までに完売したという事実こそ、普通ではなく、異常(バブル)なのだが。