EURO2008 クロアチア代表メンバー発表
ユーロ開幕まで2週間を切ったので、出場国のチェックもかねて、開幕前まで(全部ではないが)ちょくちょく載せていきます。今回は、クロアチア代表。
2006年ワールドカップ・ドイツ大会で日本とクロアチアは対戦したので、クロアチアのメンバーでは知ってる顔はいるであろう。当時、監督の息子だったクラニチャール、川口にPKを止められたスルナも健在だ。いや、そればかりか、左のクラニチャール、右のスルナは、今のクロアチアの看板サイドである。
ただ、返す返すも、(バーミンガム戦でやられた)ダ・シウバの怪我離脱は、クロアチアには痛手である。予選を通じても、彼の働き(10得点)は図抜けており、正直、彼の代役はいない。ペトリッチ、オリッチでどれだけやれるかだが、彼に比べると、物足りなさは否めない。相手DFにも脅威にはならないだろう。ポルトガルほどではないが、FWの好不調に左右されてしまうのは否めない。
その分、中盤は充実しているといえよう。汗かき役のニコ・コバチが中盤の底を張るが、多少、彼のスタミナが不安視されるぐらいで、タレントは豊富だ。今季、チャンピオンズリーグのシャルケ04でブレイクしたイバン・ラキティッチは、若く、そして、ファンタスティックな読みやプレーで、周囲を使うのが上手い。ユーロで経験を積む上でも、その将来性、期待値は大きい将来、クロアチアの大黒柱になるのは間違いない。ただし、彼は今チームではセカンド・レジスタである。クロアチアにはルカ・モドリッチがいる。彼がファースト・レジスタであり、今大会の至宝かもしれない。クロアチア戦を見るなら、チェッカー模様の#14は必見だ。しかし、どうして、彼はビッグクラブのオファーを蹴って、トットナムでプレーしているのだろうか。いずれにせよ、彼が、ビッグクラブに相応しいプレーを披露することを今大会で証明してもらいたい。
DFもロベルト・コバチ、ご存知ACミランのダリオ・シミッチで不動だが、ドイツ戦がひとつの物差しになるであろう。基本的にクロアチアは堅守だが、ひとたび失点すると、失点を重ね、おおむね乱打戦になりやすい。サイドバックは、左がヨシプ・シムニッチで、右は、マンチェスター・シティで堅実なプレーを披露するベドラン・チョルルカで磐石だ。
こうしてみると、守備はそこそこ、中盤はタレントで充実してるが、FWの駒がやや頼りない。今回のクロアチアを強引に当てはめると、本質は日本代表と似ているかもしれない。
【 クロアチア代表 Squad List 】
★はスタメン予想
■GK
スティペ・プレティコサ(スパルタク・モスクワ)★
ベドラン・ルニエ(ランス)
マリオ・ガリノビッチ(パナシナイコス)
■DF
ヨシプ・シムニッチ (ヘルタ・ベルリン)★
ロベルト・コバッチ (ボルシア・ドルトムント)★
ベドラン・チョルルカ (マンチェスター・シティ)★
ダリオ・シミッチ (ACミラン)★
ダリオ・クネゼビッチ (リボルノ)
フルボイェ・ベイッチ (トム・トムスク)
■MF
ダリオ・スルナ (シャフタール・ドネツク)★
ルカ・モドリッチ (トットナム)★
ニコ・コバッチ (レッドブル・ザルツブルク)★
ニコ・クラニチャール (ポーツマス)★
オグニェン・ブコイェビッチ (ディナモ・ザグレブ)
イバン・ラキティッチ (シャルケ04)(★)
イェルコ・レコ (ASモナコ)
ニコラ・ポクリバッチ (ASモナコ)
ダニエル・プラニッチ (ヘーレンフェーン)
■FW
ムラデン・ペトリッチ (ボルシア・ドルトムント)★
イビカ・オリッチ (ハンブルガーSV)★
イバン・クラスニッチ (ベルダー・ブレーメン)
イゴール・ブダン (パルマ)
ニコラ・カリニッチ (ハイドゥク・スプリト)
■予備メンバー
マヌエル・パミッチ (レッドブル・ザルツブルク)
アナス・シャルビニ (リエカ)