東アジア選手権を前に…

 中国人記者 「中国は前回(05年)のチャンピオンですが、そのチームとの戦いについて…」
 岡田監督  「えっ!? 本当?」

というナイスなリアクションをした岡田監督だが、いいですね。まんざら、嘘でも冗談でもなく、本当のようだから、余計に痛快である。

かくいう、わたしも前回大会は、「どこが優勝したんだっけ?」と思い出そうとするが、まるで記憶がない。調べてみると、たしかに前回大会は中国の優勝だった。
「えっ!? 本当に?」
と口には出さなかったが、たしかに中国がチャンピオンだった。覚えの悪い記憶のヒモを辿ると、中国戦で達也が意地のゴールを見せ、(中澤の甘いクリアから)日本が北朝鮮に負け、(中澤のゴールで)韓国が最下位になった大会だった。


今大会、中国は北京五輪強化のため、ほぼU-23代表の布陣。韓国は微妙な国内組。北朝鮮はKYの本気モード。日本は、いきなり、KY本気モードの北朝鮮と当たるが、ナメていたら、やられるだろう。当然、この三カ国のいずれかとワールドカップアジア最終予選ではぶつかるのである。ここで叩いておいて、苦手意識を植えつけるのも大事な仕事である。

また、東アジア選手権など、どうでもいいと思いながらも、中国、北朝鮮、韓国という相手は、どこにも負けたくないし、負けたら、おそらく不快になるのではないだろうか。とりあえず、(東アジア選手権は)いつでも優勝できるなんて思っていたら、アジアユースのような(いつまでも日本が優勝できない)大会になる可能性はある。(一応、前身のダイナスティカップは優勝していて、次回大会は2010年に日本開催予定だが)もちろん、今大会で潰れてしまう可能性だって、なくはないのである。

ともかく、監督が「えっ!? 本当?」といえるぐらいの白紙状態でリラックスしているのなら、日本が優勝しても、不思議はないだろう。