UEFAチャンピオンズリーグ <第4節>

順当過ぎてつまらない。かといって、波乱で強豪が散ると、逆に先が面白くなくなる。
いまのところ、UEFAチャンピオンズリーグはそんな印象である。

まだ、予備予選をやっているかのような、はたまた、UEFAカップでもやってるかのような、今年のチャンピオンズリーグ・グループリーグに例年のような過熱感は、あまり感じられない。それも、バレンシアリバプール以外の強豪に取りこぼしが少なく、また、フェネルバフチェマルセイユローゼンボリ、レンジャーズ、シャフタールなど、本来、UEFAカップに回りそうなクラブが躍進しているという要素もあるのであろう。どこか、体の芯から熱くなるような、一触即発のような展開がいまのところ少ない。


前回の記事にも書いたが、セルティックはシナリオ通りに進み、すこし光明も。次、ホームでシャフタールを破り、ミランが勝つと、最終戦サンシーロミランはセルテックに得意のターンノーバーを仕掛けてくる(Jクラブでも勝てるくらいに格落ちしてくる)。その最終戦セルティックが引き分けられる可能性はかなり大きくなる。いかにセルテックが温室培養の内弁慶とはいえ、飛車角落ちのミランに勝てなくとも、引き分けには持っていけるのでは。去年のCL決勝トーナメントで当たった時も90分では0-0だったのだ。現在、中村俊輔は怪我で調子を落としているが、決勝トーンメントは来年の2月である。ライバルのレンジャーズもリヨンの猛追を受け、セルティックとしては、虎視眈々と行きたい所だ。

さて、各グループだが、短評を。少々辛めに。

【A組】
リバプール 8-0 ベジクタシュ
ポルト 2-1 マルセイユ

ポルト    2勝 2分 0敗 勝ち点8
マルセイユ  2勝 1分 1敗 勝ち点7
リバプール  1勝 1分 2敗 勝ち点4
ベジクタシュ 1勝 0分 3敗 勝ち点3

レッズ、3連勝するしかない。勝つしかねーだろ。しかし、ポルトガルリーグの1クラブはかならず健闘する。

【B組】
バレンシア 0-2 ローゼンボリ
シャルケ 0-0 チェルシー

チェルシー 2勝 2分 0敗 勝ち点8
ローゼンボリ 2勝 1分 1敗 勝ち点7
シャルケ 1勝 1分 2敗 勝ち点4
バレンシア 1勝 0分 3敗 勝ち点3

バレンシアどうした? 自力突破がなくなった。ローゼンボリ?決勝Tに出るんかい?

【C組】
ラツィオ 2-1 ブレーメン
オリンピアコス 0-0 レアル・マドリード

①Rマドリード  2勝 2分 0敗 勝ち点8
ラツィオ    1勝 2分 1敗 勝ち点5
オリンピアコス 1勝 2分 1敗 勝ち点5
ブレーメン   1勝 0分 3敗 勝ち点3

レアル以外はUEFAカップの様相。ここは1位のみ通過にしてもらいたい。

【D組】
セルティック 1-0 ベンフィカ
シャフタル・ドネツク 0-3 ACミラン

①ACミラン  3勝 0分 1敗 勝ち点9
②シャフタル  2勝 0分 2敗 勝ち点6
セルティック 2勝 0分 2敗 勝ち点6
ベンフィカ  1勝 0分 3敗 勝ち点3
セルティックミランに感謝。次のシャフタールには必勝。1-0ではなく、2-0で。

【E組】
リヨン 4-2 シュツットガルト
バルセロナ 2-0 レンジャーズ

バルセロナ   3勝 1分 0敗 勝ち点10
②レンジャーズ  2勝 1分 1敗 勝ち点7
④リヨン     2勝 0分 2敗 勝ち点6
シュツットガルト 0勝 0分 4敗 勝ち点0

シュツットガルトはCL枠の無駄。レンジャーズ有利に変わりはない。リヨンはない。

【F組】
マンチェスターU 4-0 ディナモ・キエフ
スポルティング 2-2 ローマ

マンチェスターU★ 4勝 0分 0敗 勝ち点12
②ローマ       2勝 1分 1敗 勝ち点7
スポルティング   1勝 1分 2敗 勝ち点4
ディナモ・キエフ  0勝 0分 4敗 勝ち点0
マンチェスターUは調子良すぎる。逆に面白くない。

【G組】
インテル・ミラノ 4-2 CSKAモスクワ
フェネルバフチェ 2-0 PSV

インテル・ミラノ  3勝 0分 1敗 勝ち点9
フェネルバフチェ  2勝 2分 0敗 勝ち点8
③PSV       1勝 1分 2敗 勝ち点4
CSKAモスクワ  0勝 1分 3敗 勝ち点1
ホームで負けないフェネルバフチェインテルで間違いないであろう。

【H組】
ステアウア・ブカレスト 0-2 セビリア
スラビア・プラハ 0-0 アーセナル

アーセナル★      3勝 1分 0敗 勝ち点10
②セビージャ       3勝 0分 1敗 勝ち点9
スラビア・プラハ    1勝 1分 2敗 勝ち点4
ステアウア・ブカレスト 0勝 0分 4敗 勝ち点0
いつもグループリーグで苦労するアーセナルは、めずらしく楽勝突破。あとはセビージャでよろしく。


しかし、ジーコは初物に運がある。アジアカップも優勝したし、トルコリーグも優勝。そして、今回、トルコ勢初のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出である(←まだ、未確定)。ふつう、ここで内紛のあったPSVと対戦しないものである。本当に運があるし、フェネルバフチェもホームはめっぽう強いので、決勝トーナメントも対戦相手によってはベスト8も夢ではない。しかし、私個人としては、複雑な気持ちもある。できれば、ドイツでね。