ACLの準々決勝セカンドレグ <展望>

さて、今夜、ACLの準々決勝セカンドレグ4試合が行われるが、総じて、ホームでアウェイゴールを喫したクラブ、アウェイでアウェイゴールを取れなかったクラブはかなり難しい戦いになりそうだ。

【ファーストレグ 結果】
アル・ワハダ 0-0  アル・アハリ
浦和     2-1  全北現代
城南一和   2-1  アルカマラ
セパハン   0-0  川崎

勝った浦和、城南一和は有利に見えるが、展開次第では難しい試合を余儀なくされる。逆に先制してしまえば、楽にはなれるであろう。
ファーストレグ0-0引き分けの川崎、アル・ワハダはホームだが、失点したらジ・エンド。
ファーストレグ2-1勝利の浦和、城南一和も0-1ならジ・エンド。
川崎、アル・ワハダ、浦和、城南一和は戦い方が狭まり、状況に振り回されてしまうかもしれない。


逆にアル・ワハダセパハン全北現代、アルカマラは状況に左右されず比較的、自分達の戦い方を絞り込める。やることが決まっている。
アル・ワハダセパハンは1点取れば、2点取られなければいい。
2点取れば、3点取られなければいい。
3点取れば、4点取られなければいい。
4点取れば、5点取られなければいい。
この逆もしかりだ。
1点取られたら、逆転の必要はなく、1点取ればいい。
2点取られたら、逆転の必要はなく、2点取ればいい。
3点取られたら、逆転の必要はなく、3点取ればいい。
そういう点から言うと、アル・ワハダセパハンは戦いやすいのかもしれない。

ファーストレグ1-2敗戦の全北現代、アルカマラは1-0の試合を組み立ててくる。特に全北現代はホームめっぽう強く、ホームではほとんど負けない。

ただ、この2クラブは点を取られるとガタガタとくるかもしれない。アウエイゴールの関係上、倍々で得点しなければならないからだ。
1点取られたら2点ないし3点必要。
2点取られたら4点必要。
3点取られたら6点必要。
4点取られたら8点必要。

強い弱いよりも、この辺の匙加減というところであろう。この辺の勝負が際立つと、日本の2クラブは相当厳しい。むしろ、シンプルに戦い方を持ち込んだ方が良いがいいのかもしれない。


【予想】
川崎は0-0のまま延長~PK戦までなだれこむのではないか。もしくは思いのほか3-0で快勝も。
浦和は前半立ち上がりか後半終盤に先制されて、引いた全北をこじ開けられるかどうか。1-0の試合に。もしくは1-2で延長も。とにかく、浦和の勝ちあがりは引き分けしかない。