日本代表チケットは売れなくても結構

22日に行われる日本対カメルーンは平日の大分開催だが、ほぼ前売りで完売に近いような盛況だ。どうやらアジアカップの最中に売れ出したようだが、これではいけない。本来、売れるなら販売当日即完売で、売れないならとことん売れないで欲しい。どうやら、五輪最終予選は前売りで売れてないらしい。

不人気U-22チケット売れない!ベトナム戦はガラガラ?
 北京五輪出場を目指すU-22日本代表の不人気ぶりが相変わらず深刻。22日のアジア最終予選初戦・ベトナム戦(国立)の前売り券が8500枚しか売れていないことが9日、分かった。7月末時点では7000枚。8月1-5日には中国で4カ国大会を戦い、メディアなどへの露出も多かったはずだが、この間に約1500枚しか伸びていない計算。代表発表は17日に行われるが、このままでは寂しいスタンドで初戦を迎えることになる。

ひょっとすると、二次予選よりもガラガラ?とはいえ、前回五輪最終予選も(セントラルであったにもかかわらず)バーレーンレバノンは空席があり、出場権の決まる最後のUAE戦のみ直前にようやく完売した。つまるところ、前売りでなく当日券で買おうと思っている人がいかに多いかの裏返しでもある。場所が国立競技場で行われるので、結局、ベトナム戦も最終的に25000人は入るであろう。ただし、価格設定はすこし高い。せめて、他のジャンルのように前売りで安くなるなどの措置があればいいのだが、また、ベトナム戦は平日の、しかも日本代表の試合とかぶっているのもネックだ。

正直、チケットを取る者からしたら、これほどありがたいことはない。いちいちチケ取りにやっきにならなくて済むし、スタジアムもガラガラなら席は事実上、全自由席になる。トイレや出入場口の混雑にイライラすることもない。本来、こうあるべきであり、今までが異常だったのかもしれない。


ただ、五輪の最終予選というモチベーションにしてはすこし寂しい気もする。相手がベトナムだから、人気選手がいるかいないか、日本が強いか弱いかどうかではなく、一番のポイントは、真剣勝負の試合が見られるのかどうかである。それにもかかわらず、このベトナム戦に限らず、(3戦目ホームの)肝にもなるカタール戦すらまったく前売りで売れていない。最終予選のどこかでかならず天王山が訪れ、そこでは本当の真剣勝負になるはずだが、もう、今のU-22日本代表チームでは駄目だという雰囲気がそこはかとなくあるようだ。人気で客が埋まるレベルではスタジアムの雰囲気も観光地になってしまう。

たしかに、今のU-22日本代表チームに(個はさておき)チームとしての魅力はない。反町が放任してきた部分もあるが、元来、こういった期待してない状態の方が、良い結果が出ることもある。チーム力で見れば、他国の方がまとまっていてチームになっているが、能力そのものは日本の方が上である。ようするに「まとまり」と「気持ち」さえ入れば、なんとかなるであろう。反町はそこのメンタルな「押し」がインテリ教師風になってしまって、どうも下手糞のようだ。(泣いたらどうだろう?引かれてもっと駄目か)

当日の国立競技場のオーロラビジョンで日本対カメルーン戦をやれば、評価するが、やらなかったら、それはブーイングだ。(しかし、なにかしらのしがらみでやらないであろう)