日本代表が12名発表されたが・・・

日本代表が12名発表されたが、メンバー固定でつまらないと感じた人も多いのではないだろうか。アジア杯とまったく入れ替わりがなく、変化はない。とはいえ、ここで慌ててとっかえひっかえしてもあまり意味もない。ただし、気がかりはオシムが両サイドを駒野、加地でベストと考えているのか、それとも、他の希望選手に空がないから彼らなのか。また、中盤とサイドに問題尾はなく、FWの決定力だけを問題視しているのであれば、それこそ問題である。

GK
川口 能活 180cm 77kg 磐田
楢崎 正剛 187cm 80kg 名古屋
DF
中沢 佑二 187cm 78kg 横浜
闘莉王   185cm 82kg 浦和
加地  亮 177cm 73kg 大阪
駒野 友一 172cm 76kg 広島
MF
橋本 英郎 173cm 68kg 大阪
遠藤 保仁 178cm 75kg 大阪
中村 憲剛 175cm 66kg 川崎
鈴木 啓太 177cm 67kg 浦和
阿部 勇樹 177cm 77kg 浦和
今野 泰幸 178cm 73kg 東京

先発メンバーは中沢、闘莉王、加地、駒野の4バックスに遠藤、中村憲、鈴木、阿部の中盤、FWが二人(巻と大久保?)
厳しく言うと、外せないのは中沢、闘莉王だけ。あとはいくらでも代えがいるはずである。田中達也は呼ばないでもらいたい。呼ばれても、オシムの平面サッカーでは、彼はあまり持ち味を発揮しない。他にオシムでは持ち味が活かされないのは山瀬、(呼ばれてしまった)遠藤、などなど。

少なくとも、この固定の両サイドは、(親善試合のような)余裕のある展開でしか力は発揮できない。駒野、加地はJでは屈指のサイドだが、アジア含めた世界で戦うには、まず、彼らに守備をさせず、余裕を持たせなければならないという厳しい条件がついてしまう。この条件をクリアしている場合に、この二人を使うのはかまわないが、条件に満たされてない場合は、相手に有利になる。これは俊輔に守備を期待できないという条件と同様だが、その我慢の匙加減次第というところであろう。
そもそもフットボールにおけるSBは、NBAのセンター同様、人材難のポジションである。代役といっても、彼らを図抜ける素材はなかなかいない。

そこでSBをフォローする鈴木、阿部といったカバーリング屋が登場となる理屈である。彼らのフォローの度合いで、サイドの役割も働きも意味も変わってくる。相関関係を作るのはいいが、鈴木、阿部がパンクしたら、チーム全体が崩れるリスクは普遍だ。とにかく、個で勝負してくるカメルーンはテストには相応しいであろう。ホームのワンマッチゆえ、そこそこやれるであろうが、あくまでテストでしかない。