J・LEAGUE★第14節 <2位から12位まで横一線>

一人旅の大阪を後に、2位から12位まで横一線。
まさに単騎逃げの大阪には願っても無い展開ともいえよう。だが、このリズムは今月で一度切れてしまう。今月を終えると、休止期間の1ヶ月に入り、このまま逃げたい大阪としては休止期間はいらないくらいではないだろうか(とはいえ、今の大阪にさほど休止のハンデもない)。他クラブも、どれだけ立て直しを図れるかにかかってくる。とくに残留争いに加わっているクラブには重要な休止期間になるであろう。

現状の2位から12位まで横一線というのは、リーグ、中堅クラブの競争にとっては悪くない状態である。すこし気を抜けば11位、12位、がんばれば3位、4位にもなれるというのは、中堅クラブの高いモチベーションになるはずであり、われわれサポーターも一喜一憂しては気合も入る。

過去を反芻すれば、上位の優勝争い、下位の残留争いに比べ、中堅クラスには飴も鞭も無いぬるい環境になっている。本来、ここに飴も鞭を与えると、もっとリーグは活性化するはすである。たとえば、箱根駅伝のシード権のように、10位付近にナビスコ出場権の優先枠みたいなものを設けるといいかもしれない(優先枠からもれたら、予備予選から参加という形式)。今のところ、ナビスコは全Jクラブが出場可能であるが、18クラブではなく、12クラブくらいで行うと良いかもしれない。もちろん、これはあくまで一案であり、他に何か(中位に)競争を促す仕組みが欲しいところである。今はリーグが2位から12位まで混戦であるからいいものの、上位、下位が固定してくると、危機感も欲も無くなった中堅クラブが役所的な体質に陥ってしまうのは致し方ない。

さて、14節の短評を

1  大阪 強いから勝っている印象がますます強く。近年のJクラブでも完成度は高い方か。
2  浦和 試合してないのに2位死守?蒸し風呂の中国での消耗が懸念。都築ナイスセーブ!
3  川崎 勝てた試合か。マギヌン抜きでもガタガタこないのが今年の川崎の強み。
4  新潟 あの外国人が大活躍で急浮上の4位。横一線とはいえ、この順位は気分悪くないはず。
5  柏  勝ち点を計算できたが、まずまず。決めてればと思うが、今後、取りこぼしは禁物。
6  名古屋 あわよくば勝てた試合か。相手をよく研究しているが、自分たちのツメは?
7  清水 すこし小休止。ミドル3発ならいたし方なし。いずれ上放れする。
8  鹿島 いつでも2、3位に上がれるか。中田、小笠原の復帰?がどのように作用するか。
9  磐田 連敗ストップ。いまだ引き分けなし。怪我人も戻りつつあり、これから?
10 広島 よい休暇か。引き続き守備が鍵。
11 横浜FM 勝つには勝ったが、あの監督はいつまでベンチにいるの?
12 神戸 アツ不在が響いたか。大阪以外で良いアシスト・パス回ししてるのがここ。
13 東京 清水からの勝利は金星といっていいだろう。ただ、チームとしての形は水物。
14 甲府 すこし苦しいか。切り替えるしかない。
15 大分 やはり、上位チームには嫌なチーム。守備から建て直しが急務。
16 大宮 守備が悪くないだけに、得点力が欲しいところ。
17 千葉 考えすぎか。今は耐えるしかない。チームの中心不在が響く。
18 横浜FC まだ望みは十分にある。波は来る。