<展望>日本対コロンビア「勝敗ポイント度外視で2-2、3-3の乱打戦を期待したい」

              
    

試合の勝敗は、試合直前とキックオフ直後に分かるだろう。危機感の有無、日本代表スタメンの顔ぶれ、試合開始直後のコロンビアの出方をみればいい。

まず、迸る危機感があれば、集中力に問題はない。危機感は試合前の表情を見ればわかる。笑っているようだと判断分かれるが、眉間に皺を寄せて妙な汗をかいているようだと不味い。ベストは、表情、視線が戦闘モードになっているかである。闘う男の顔になっていればいい。

そして、日本のスタメンの顔ぶれを見れば、イケるかどうかだいたいわかる。年功序列を排した布陣であれば、現実に向き合えれば、勝機は格段に上がる。腹をくくって現実主義に落ち着くか。過去のレガシーにしがみつくかだが、もし、スタメンに、長谷部、香川、本田、岡崎、川島の名前がなかったら、日本の勝利を確信する。すくなくとも負けはなくなり、最悪でも引き分けだ。むしろ、長谷部、香川、本田、岡崎は展開の要所で交代するくらいがちょうどよいのだが。特に今大会で顕著な後半、両チーム運動量が落ちたところでの交代は、経験が大きくものをいう。

もっといえば、選手どうこうより、ベンチサイドが腹をくくっているかだ。たとえば大会直前になっての戦術、キャプテン、GKなどの変更をし、柴崎か大島を中心に据えて心中する、キャプテン変える、第一GKを中村にする、長谷部、本田、岡崎、香川をスタメンで使わないなどなどをしたら買い材料だ。逆に既視感溢れ、いつもの面子だと危ない。微妙な場合は、やってみないとわからない分、不確定要素からどちらかに振れて結果オーライとなる。

そして、最後のポイントは、試合開始直後、コロンビアが10分から15分は圧力をかけて攻め込むか、初戦入りの定石どうり様子見ムードで入るか。前者であれば、コロンビアの早い先制点の有無で勝敗が決する。逆に、後者の様子見ムードなら、大会の空気に馴染むうえでも、お付き合いすればいい。日本としては、スコアレスのまま時間がどんどん過ぎていく展開が望ましい。

展開にも左右されるが、日本のシュートは7、8本くらいであろう。日本は(入らなくてもいいから)最初のシュートを早い時間に打ってゲームに入ることがポイント。練習に近い間合い、組織体組織の展開に持ち込むこと。局面でコロンビア攻撃陣のプレッシャーにさらされるが、肌感覚で適わないと感じても、いちいち悲観的になる必要はない。日本の組織統率が乱れ、個人まかせの展開になると圧倒されてしまう。

日本が勝つとしたら、堅守速攻での逃げ切り1-0になる。コロンビアにアンラッキーがあれば2-0もありえるが、コロンビアが勝つ場合は、日本がボール保持に拘ってゲームを作れず、1-0か大勝になる。
流れのポイントは、コロンビアの余裕がどの時点で生まれるのか。はたまた生まれないのか。格下の日本から勝ち点を取りたいコロンビアの焦りは、日本の集中力を一層高める。一方で、コロンビアに余裕が生まれれば、日本は後ろ向きに気力が萎む。試合展開がどちらころぶかであるが、ひりひりする1点差勝負になるかコロンビアのゴールラッシュになるかというところ。3-3、2-3、3-4の乱打戦があるとしたら、VAR、誤審、退場など何かのアクシデントでゲームが壊れたときのみ。

0-0、1-1でゲームを終えたら、内容はどうあれ、コロンビアの自滅。日本はラッキーな勝ち点ということになる。いずれにしても、ゲームは壊れず、緊迫感ある、ひりひりした試合展開になるには、集中力を切らさず、横パス、ペナ内ファウルなど自陣でつまらないミスを少なくするのはいうまでもない。自分たちの戦い方に拘らず、セットからラッキーなゴールで逃げ切り勝ちであれば、目先結果オーライである。なんでもいいから勝てばいいという開き直りは大きな結果要因になる。

仮に、コロンビア先制で、彼らが試合中にギアを下げるケースも考えられる。というのも彼らとて、決勝トーナメントまで含めたマネージメントをするはずで、大会初戦はどうしても慎重にゲームを進め、かつ緒戦をピークに持ってくることはない。日本がメンタルをタフに保ち、集中力を切らさなければ、日本が同点に追いつく可能性が残される。特に、今大会は、後半30分を切ったあたりから、ゲームがよく動いている。むしろ、先制されて、邪念を取り払えるのか、あきらめて弱気になるのか。そこも勝敗を分ける注目ポイントである。

日本は、相手をどう崩すかを考えるよりも、攻撃陣が迷いなく、気を吐いてシュートする意欲をどれだけ持てるかだ。本来、未知で何をしてくるかわからない相手ほど嫌なものはない。そういう意味でシュート意識の高い中島、堂安を選んでいないのは痛い。判断、連携ばかりに気を取られず積極的に気持ちが前を向けるか。気持ちで闘えるか。この舞台では練習どうりのやり方では戦えない。相手を崩すなど数回しかない。そもそも練習どうりにやらせてもらえるのは相手の集中力が切れた場合のみ。練習の先にある偶然の産物を手に入れるしかない。

最後に、今大会の傾向からも見てみる。まず、ドリブルが足元に入りすぎたり、長短のパスがスムーズに決まらないなど、雪国ロシア特有の長い芝が各国を苦しめている。スペイン、メキシコくらいの足元の技術、パスワークがないと、パスを回してのゲームメイクはペースを乱し、ミスを生みやすい。日本の前監督は、そのあたりの対策に抜かりはなく、それを見越してチーム作りをしていたのは歴然である。実際、ロシアに来て長い芝に戸惑うようであれば、今まで何をしていたということで、試合前から負けていることになる。

日本はアジア勢最後の登場だが、アジア勢は、ここまで●○●と敗戦、勝利が交互に来ていて、昨日、韓国が負けてしまい、●○●●となり、まったくわからなくなった。こうなると、日本は韓国と結果で寄せ合うアノマリーがあり、この点は嫌な材料である。今大会の傾向である最後の最後にドラマが来る展開か、後半30分以降に両チーム足が止まり、グズグズに終わるか。それとも今大会の傾向無視でまったく予想もできない乱打戦の展開になるのか。個人的には、上記に書いてるような想定内の試合ほどつまらないものはなく、(ちゃぶ台をひっくりかえすようだが)想定を超える2-2、3-3の乱打戦を期待したい。

ひとまず、初戦の結果如何にかかわらず、初戦が大事だと思い込まないことだ。初戦が大事なのは勝った場合で、負けても第三戦のポーランドに日本が負けることはない。もちろん、コロンビアに引き分け以上で日本は、勝ち点5を計算できることになる。あまり初戦、初戦にこだわらず、3試合のうちのひとつであると割り切ればいいだけだ。


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