U-19アジアユースが開幕 「U-19サッカー日本代表」

　　　　
　　　　　　

趨勢は、仕込みのあったフットサルで盛り上がっているようだが、重要なのはこっち。（U-20W杯アジア予選をかねた）U-19アジアユースである。日本は、過去二大会連続でU-20W杯出場を逃している。個人的には、フル代表がＷ杯R16で負けるより、こっちの敗退の方が悔しい。U-20W杯に出場できなくても、五輪で勝てばいいというものでもない。しかも、日本はU-19アジアユースで一度も優勝していない。そろそろしてくれてもいいのだが、初優勝したら、（貯まりたまって）３連覇とかならないものか。とりあえず、ここで敗れるようだと、（今回は前々回、前回に比べそこそこした）日本サッカー協会の責務も重くなろう。

さて、人材不足は過去記事で指摘したとおり。怪我で出遅れた鈴木武蔵、U-17のエースだった南野が（成長して）上ってこなかったのは残念だが、U-17Ｗ杯で活躍したバックラインの川口、岩波、植田が順当に上がってきた。ただ、U-19ともなれば、普通にレギュラークラスがぞろぞろ居てもいいのだが、まだ、レギュラー格といえるのは数人。過去二大会のような（使われなかった）香川真司、金崎、宇佐美のような別格スーパーなタレントは居ない。そういう意味では、いつも通りのようで小粒だ。

大会の組合せを見ると、いつも邪魔なのが韓国。彼らと対戦しなければいいが、今回も、韓国が隣の組に居て、迷惑な存在極まりない。出来れば、韓国がU-17W杯、U-20W杯をダブルで出場を逃せば、胸のすく思いだが、流れ的には向いており、ぜひ、そうなってもらいたいものだ。

そのまえに、日本は、グループリーグを勝ち抜かなければならない。緒戦でイラン、クウェートと続き、最後に開催国のUAEと戦う。UAEと戦う前に、勝ち点４はマストになろう。それも難しいが、もし、緒戦を落としたら、三大会連続U-20W杯不出場が濃厚になる。いや、グループリーグすら突破できなかった負の歴史を作ることになる。そういう意味では、緒戦ですべて決まるであろう。特に、緒戦のゲームの入り方と、試合開始１５分の過ごし方。浮き足立たず、チームとして、落ち着けるかだ。３試合というより270分を以下に過ごすかは、（過去記事に書いた）ロンドン五輪代表と考え方は同じである。

個別では、攻撃では、熊谷が中心になるであろう。身内の矢島は、原口よりはフレッシュ感はあるだろう。柏戦のような運を期待したい。前出のバックラインの三人は、（出場できたら）さらなる経験を積んで、フル代表に不足してる穴埋めを期待したい。特に、鈴木、植田は、このチームに無い高さをもたらせてくれている。

この世代の日本の立ち位置は、５、６番手くらいだが、もし、アジアユースベスト4以上になり、U-20Ｗ杯へ行けば、吉田さんの手腕次第だが、そこそこやれると見ている。相変わらず、メディアはフットサルに夢中で、こちらはそっちのけだが、期待しすぎるよりはいいのかもしれない。むしろ、こっちで初優勝して、趨勢を向かせることができればいいのだが。ひとまず、三大会連続のU-20W杯不出場という負の鎖を断ち切ってほしい。U-16サッカー日本代表が結果を出している分、兄貴分のこちらも…、というところ。個人的には、過剰な期待、義務は感じず、どこらへんまで行けるかを俯瞰してみたい。

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