<展望> 日本代表 対 イラク代表 「さほど重要な一戦ではないが」

    
      
普通に日本の快勝か、悪くても引き分けに終わる試合。それを基本線にする。日本が勝つなら、拍子抜けするぐらいの快勝で、予選突破がほぼ確定する。逆にイラクが勝つなら、イラクが噛み合って、日本が噛み合わない場合に限る。もちろん、イラクが勝てば、日本に緊張感が生まれる。個人的には、緊張感は欲しく、今の日本の出来で安心したくはない。しかし、W杯アジア最終予選で、焦燥感を味わうのは、昔の話でもあり、さっさと次のステージへ進まないと、時間の無駄にもなる。もちろん、それが言えるのもW杯アジア最終予選の頭二つを取ったからでもあるのはいうまでも無い。

プレッシャーはさほど無いであろう。よって、スタジアムも観光試合の様相になるのではないか。平日の埼スタ開催にもかかわらず、すでに、チケットは(抽選で)完売である。南アフリカ大会のW杯アジア最終予選は、定価割れしていたのが嘘のように、今予選は、定価の五倍ほどの相場が出来上がってしまっている。個人的には、定価以上で見たいと思わないが、行ったついでに、浦和美園のチケット難民の様子は確認しておこうかと思う。

さて、試合の展望だが、とにかく、試合開始5分くらい見ないことには、感触が掴めない。特に、イラクについては、冒頭部分を見ないことには、試合のアウトラインが描きづらい。そのポイントは後述してるが、まず、イラクが引いてくるか、前へ出てくるかだが、イラクは、先制されたらジ・エンドといえよう。日本に気分よく試合を進められたら、そうそうひっくり返せるものではない。ゆえに、0-0で試合が進むのが理想なのはイラクになる。イラクが先制したら、試合は面白くなる。イラクは、ほぼぶっつけ本番であり、自滅する可能性もあれば、爆発する可能性も少なからずある。イラクのモチベーションは、若い分、勢い任せになる。日本は、勢いに呑み込まれないことである。

日本は前へ出て、チャージを掛けて、相手を慌てさせ、出来るだけ早い時間に先制したい。イラクが落ち着く前に、先制するのが理想。長らく固定メンバーなので、意思の連携に多くの時間は必要ないであろうが、コンディションでいうと、やはり、10/12、10/16の方がよかったかもしれない。とはいえ、日本の一番のポイントは、モチベーションも高く持ってこれるかどうか。クラブより代表に気持ちの比重を大きく掛けられるか。6月を忘れられているか。試合中の失点でスイッチが入ったり、失点してモチベーションが上がるようでは、手遅れとも。いかに、選手個々が高いモチベーションで、主体性を持てるかどうかだ。あと、日本は、試合出場機会の少ない選手も居るので、削りあいのタフな展開、スタミナ勝負は避けたい。試合中の修正は、時間があれば可能であるが、一発、爆発は期待できない。

日本のスターターは、前田、岡崎、香川真司、本田圭祐、長谷部誠、遠藤、伊野波、吉田麻也、駒野、酒井、川島永嗣になるであろう。ズレても、槙野、水本、清武、細貝などの補充レベルであり、サプライズは考えにくい。おのずと、抉じ開けたり、爆発力のある選手がベンチに少ない。今回は、原口くらいだが、彼とて、言うほど爆発力があるわけではない。今野、栗原、内田篤人の不在は、意図の連携のみでしかなく、能力の問題は無い。今野、栗原、内田篤人とて、一戦級相手なら余裕で抜かれる。交代も、日本が勝っていれば、ボランチ以下、負けていれば、ボランチより前に交代が出るというところ。

かたや、イラクにも勝機はある。特に、今の日本にロングボールは有効であろう。ロンドン五輪本大会の吉田麻也の二つのタコミスを見れば、目測不足やバウンド処理に難があるのは明らかで、特に、女子サッカー代表、東京、仙台のようなショートプレスを果敢にするチームに、縦一本のロングボールは有効である。CBと一対一の局面を多く作り、個人勝負に持ち込むかどうかだ。だた、ジーコがそういうフットボールをしてくるとも思えない。よって、試合開始直後、イラクが普通にモダンフットボール(パス回しやボールキープ)で組み合ってきたら、日本の負けは無いと見ていい。ただし、引いて、縦に蹴ってきたら、イラクにも宝くじを当てるチャンスが大きく広がるとみた方がいいだろう。日本の試合の入り方が慎重だったり、果敢でも、特に差は無い。あくまで、イラク次第である。

あと、後半のロスタイム弾があるかどうか。あるとしたら、どちらなのか。日本は、ゴールを決めるとしたら、そろそろ岡崎になる。ここらで決めないと、佐藤寿人の株が上がるだけだ。両者にとって、引き分けも悪くは無いが、日本としては、勝っておきたい。4節消化でホーム3戦目。勝ち点二桁の10になれば、ホーム先行の日程の利を十分に生かしたということになる。雨という予報もあり、誤審や退場、偶発的な事故もありえるであろう。

日本は負けても、緊張感が生まれるだけで、危機的ではない。勝てば、本大会への時間がもらえるに過ぎず、(国内の注目度が高かろうが)さほど重要な一戦ではない。それでいて、ザッケローニ監督は、この試合で、結果に関わらず、ファイトの足りなかった選手は、今後、外してくるかもしれない。出場する選手は、快勝しようが、敗戦しようが、ドローであろうとも、この試合に選手生命をかけないと、今後のフットボール人生にに大きく影響するかもしれない。

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