<展望> U-23日本代表 対 U-23メキシコ代表  「さすがにメキシコに勝つのは無理。日本は金メダルかメダルゼロ」

         
    
このステージになると、さすがに勝つのは無理。それでいて、(矛盾しているかもしれないが)日本がメダルを獲るなら、中途半端な銀、銅はなく、金メダルだけになる。日本がメキシコに勝ったら、決勝では、日本がブラジルに勝って、イージーに金メダル獲得。逆に、メキシコに負けたら、三位決定戦で韓国にも競り負け、日本は、メダル無しに終わる。(韓国が決勝へ上がってきた時だけ、日本の銀、銅の可能性はあるものの)日本は金メダルかメダルゼロかに、大きく振れてしまうだろう。メキシコとの準決勝は、そういう白黒分かれる重い試合でもある。

大会前の調整試合でメキシコには勝った。しかし、あれはスコアで勝ったに過ぎず、試合内容、実力差は歴然だった。とにかく、準決勝のメキシコ戦では、日本のこれまで出てこなかったミス、問題点が浮き彫りになる(本質は、浦和と同じ)。さすがに、このステージまで上り詰めると、勢いや流れでは、どうにもならない。完全な実力勝負であれば、100%勝てない。とにかく、これまでとはガラリ風景が変わる。ミスしたら即失点で、ミスはごまかせない試合。一瞬でも集中力や気持ちを切らしたら、ゲームを持っていかれる。日本のミスのオンパレードは覚悟しておいた方がいいだろう。

これまでの試合は、先制点が日本を後押ししてくれていた。しかし、この試合に限れば、日本が先制しても、あまり効果は無い。まず、間違いなく追いつかれる。そして、逆転される。たとえ、2-0でリードしても、日本のセーフティは無い。メキシコからすれば、いつでも同点、逆転できるという雰囲気でゲームは運ぶ。よって、日本がやりたい先行逃げ切りは出来ない。逆に、日本が先制されたら、敗戦が確定し、ほぼジ・エンドと見ていい。その後は、メキシコが加点し、流すだけのウイニングランになる。

日本に勝つ選択肢、材料は少なく、退場、誤審かオウンゴールなどの不確定要素がないと、勝つのは厳しい。なにより、日本が勝ちに持って行く展開があっても、せめて、(相手のよさを消す)ドン引きか、ギャンブル(乱打戦)で打ち合うかの二極しかない。弱者の戦いをしなければならないのは間違いない。あとは、持ち前の気持ちと集中力でどれだけ実力差をカバーするかだ。

不確定要素以外で、日本がメキシコに勝つには、持ち前の集中力と気持ちをベースに、リスクテイク、ギャンブル、事故のようなスーパープレーがマストになる。そして、これまで以上に、ミスは厳禁になる。ノーミスで事故のようなスーパーゴール(確変)が必要となると、相当、難しい注文になる。現実的にフォーカスすると、なんとか、スタミナ勝負のタフな試合に持ち込み、120分を戦い切った後のPK戦(権田の神セーブ)で勝つしか、日本が勝つイメージが湧かない。


前置きが長くなったが、日本の戦い方は、スペイン戦と同じでいいだろう。ただし、あれが90分続けられるはずはない。飛車角の永井も居ない。日本の攻める手数は少なく、ドン引きからサイドからのカウンターを打つ、(CKの)セットくらい。何度も無いワンチャンス、ツーチャンスをゴールに結び付けられるかだが、むしろ、下手に先制しないほうがいいかもしれない。先制しても、メキシコは慌ててくれない。とにかく、メキシコのギアを上げずに、淡々とゲームを進めるのみ。終始、0-0で試合を進めることが理想になる。

かたや、メキシコは移動の無いロンドンでの試合。攻撃陣には、本格的なフィニッシャーが居る。(日本が詰めても取られない)ボールキープ、パスワークから、サイドに散らしたり、左右に振って誘ってくる。試合巧者をまざまざと見せ付けられる。時に放たれる強烈なミドルは、レンジも広く、そのまま直接、枠へ飛ぶ。GK権田は、相当、忙しい試合になるであろう。2、3回のファインセーブ、神セーブは必要になる。それと、日本の最終ラインは(クリアを)はっきりした方がいい。下手に繋ごうとしないこと。危険な自陣奥深くでミステイクしたら、メキシコは絶対に見逃さない。事実、セネガルは自らの凡ミスに沈んだ。これまで、メディアが日本の守備が改善、良くなった云々と書いて来てるが、それが恥ずかしくなるような内容になるであろう。

個別では、永井がどうなるかわからないが、斉藤と宇佐美の使いどころがポイントになる。清武がいかにお膳立てしても、最後、決められるフィニッシャーの突破能力になる。チームを崩して、この二人に守備免除のオフェンスエイトを仕掛けるか。チームを崩さなければ、宇佐美に爆発的な効果は無いだろう。少なくとも、永井、宇佐美(斉藤)は、数的不利でも突破するだけのアビリティは持ち合わせているだけに、使い方次第になる。また、一方で、扇原、山口あたりは、この試合で、自分の力不足を痛感してしまうであろう。自分のプレー(読むスピード)がまるで通用しないのだからショックかもしれないが、それは仕方が無い。これは、鈴木、杉本、村松、山村も同様である。東も大津もそうなるかもしれない。この試合で、ようやく(ベストのベストを組んでチーム作りしなかった)日本サッカー協会の曖昧なスタンスが浮き彫りになるかもしれない。

とりあえず、持ち前の気持ちと集中力で、どこまで襤褸を出さないかになる。たとえ負けても、大敗は勘弁だ。同じ負けるにしても、3決に影響の無い負け方が好ましい。あと、二試合出来るが、それ(経験を積むの)が目的ではない。しかし、試合を見なくても、メキシコが勝つのはわかるし、なにより格が違う。個人的な感情を省けば、メキシコが普通に勝つ。むしろ、ムラがあり、隙の多いブラジルの方が勝てる気がする。


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