<選評> 日本代表 7-83 ニュージーランド代表 「145点の半分くらいなら」

      
   
      

凡戦過ぎて、果たして、<選評>として書いていいのかわからないが、ほぼ<展望>に書いた通りのスコア推移で、特に書くこともなく、想定ベースを大きく崩すことは出来なかった。せめて、前半の失点ペースを遅らせたこと。そして、「0点で終わらなくて良かったね」というところ。日本もニュージーランドも、お互いにターンノーバーしてきているため、ベスト布陣同士ではないものの、仮にベスト同士で戦っても、あまり変わらないであろう。逆に、もっと点差は広がったかもしれない。

ただ、見ていて、ニュージーランドが敵わないかとなると、宇宙人ほどではなかった。彼らとて、人間であり、ミスはするし、攻撃も単調だった。見ていて、面白くもなんともなく、個人技のステップをちょこっと織り交ぜ、チームとしての読みと呼吸で流していた程度。特に、パスにおいては、パスカットできそうな棒球のような無防備なパスが散見され、日本の(タックルが目的になっている)タックルに救われていた部分はある。

ただ、ニュージーランドの、チームとして、「そこに居ろよ」「そこに走りこんでいなさいよ」というランプレーの連携は、見事だった。当たり前といえば当たり前だが、なかなか実戦では難しい。ボールを蹴れば、その先に誰か居る。ボールを失わずに闇雲にボールを投げても、そこに誰か居る。受け手がきちんとフォローする思考で動いている証左でもある。

逆に、日本は、プレーの一つ一つに根拠がなく、ただ、リスクから逃げるように安全にプレーしていただけ。おまけに、ミスミスの連続で、ボールをポロポロこぼす、こぼす。ノット10メーター、ノープレッシャーでのノックオンと挙げればきりがないくらい、凡ミスのオンパレードで、あれでは話にならない。そもそも(大会前の過去記事に書いた)①-④の基本プレーが出来ていないのでは、勝負以前のレベルである。加えて、FW戦のセットは、ほぼすべて相手のチャンスになり、芝に滑ってる段階で、運動会のお父さん状態だ。ディテールを見ると、まだ、プレーオンなのに、思い込みで勝手にプレー切ったり、ルーズボールへの寄せや激しさが足りず、読み予測は皆無と、絶望的なくらいだ。

最後は、点差が離れ、身体は動いているが、頭、思考は動いていない状態。だから、読みも予測もなにもなく、ただ、相手に翻弄されるだけ。フランス対日本戦が格上と格下が競る典型例ならば、こちらは、格上と格下が競らずに大差になる典型例である。日本は、ラストプレーで蹴ってしまったあたり、メンタルでも根気負けしていた証左である。

とはいえ、点差が145点の半分くらいの70点台なら、まずまずであろう。及第点である。だが、(勝敗度外視で)お金かけて、こんな凡戦を見るなら、他のマッチを見ていた方がいい。というか、そういう選択してる人がほとんどだと思う。さて、次戦だが、いよいよトンガがニュージーランド相手に作った10対41というスコアが高い壁になり、10対41と7対83が、そのまま日本とトンガの力差と信じたくないが、おそらく、そうなるであろう。



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