<展望> サッカー日本代表 対 ヨルダン代表 (アジアカップ2011カタール大会)

       
   
      
大会は、いきなり、開催国のカタールがコケて始まったが、まず、日本には、上手に大会へ入ってもらいたい。なにより、緒戦は、今大会での戦い方を決める大事な試合でもある。試合には、勝てればいいが、引き分けても、悲観する必要はないだろう。むしろ、最初からピークを迎えたり、出来すぎになるのも怖いので、(快勝はしてもいいが)必ずしも、快勝する必要もない。大会は短期決戦とはいえ、最大6試合で約1ヶ月もある長丁場だ。おまけに、サッカー日本代表は、大会前に調整試合をしておらず、実戦は、10月以来の鉄砲駆けである。大会を通じて、徐々にエンジンをかけられればというところ。ロケットスタートの必要性はない。怪我なく、リズムよく大会に入って、勝ち点が取れればいいだろう。

現状でのサッカー日本代表の懸念材料を挙げておくと、(1)大会前に全員揃ったのが開幕3日前(緒戦の5日前)で調整不足。(2)(他国が行っている)調整試合がなく、ぶっつけ本番&実戦勘がない。(3)天皇杯からの疲労残り。(4)怪我人(闘莉王、中沢や、酒井、槙野)。などなど、マイナス要素はあるが、負ければ、敗因にされるだけ。勝てば、すべて吹き飛ぶ。ポイントは、ヨルダン戦、シリア戦で、そのマイナス要因を吹き飛ばせるかどうか。それが出来れば、グループリーグは「慣らし運転」になり、スムーズに大会に乗っていける。出来なければ、循環が悪くなり、後手に回って、相当、差し込まれてしまうであろう。もちろん、相手も、そう簡単に勝たせてはくれないが、(準備不足などものともしない)格の差が日本にあるのか、それとも、アジアのレベルが上がっているかというところの見極めになる。

かたや、相手のアル・ナシマ(ヨルダン代表の愛称)だが、2004年にイラク代表をアテネ五輪でベスト4に導き、AFC年間最優秀監督に輝いたアドナン・ハマド監督が率いており、ベテランGKアメル・シャフィアを中心に、モアッヤド・アブ・ケシェクなどが攻撃を牽引する。メンバー構成は、23歳の若いアブドゥッラー・デーブなどのほかに、2007年FIFA U-20ワールドカップに出場した若手も選出し、先のワールドカップ・アジア予選での起用も見据えている。よって、彼らは、真剣にアジアカップを取りに来ているわけではない。あくまで、日本、サウジアラビアと戦うことで、実力評価をしたい様子。そういう意味では、日本は、組みやすい相手かもしれない。


さて、試合だが、キックオフ後の日本の戦い方は注目だ。さすがに、3-4-3では来ないと思うが、通常の4-2-3-1であれば、日本のスタメンは、川島、内田、長友、吉田、今野、長谷部、遠藤、香川、本田、松井(か岡崎か藤本)、前田あたりで落ち着きそうだが、相手にボールを持たせて、堅守の姿勢を見せれば、今大会はそれで行くというメッセージでもある。逆に、サプライズの3-4-3であったら、藤本の先発も考えられ、ザッケローニ監督の明確な強いメッセージとも受け取れる。とにかく、フォーメーションがなんであれ、チームとして、戦えるかどうかである。緒戦の内容次第では、今後は、メンバー固定だったり、入れ替わりがあるかもしれない。特に、疲労面のマネージメントは大事で、試合そのものより、そういったサードパーティが、大会を勝ちあがる鍵になるであろう。

アル・ナシマは、1/2にウズベキスタンとドバイで試合をして、2-2で引き分けている。前述してるように、試合前半の立ち上がりは、ひょっとすると、準備や実戦勘の差が出るかもしれない。もし、日本が立ち上がりにモタモタしたり、失点したら、そういう事になる。もちろん、ヨルダンが立ち上がりから、引いてくるか、圧してくるかわからないが、日本をリスペクトして引いてきてくれたら、ラッキーだ。とにかく、日本としては、早い時間に実戦に順応して、準備段階の差をなくし、失点せずに、空気をイーブンに戻したいところ。とにかく、大会前の準備レベルで試合の勝敗が決まらないようにしたい。

展開としては、先制点と時間帯が鍵になるが、0-0のまま進むのは、日本にとってはあまり好ましくない。出来れば、先制点は前半の早い時間に取りたい。もし、最悪、スコアレス、同点のまま後半の終盤を迎えたら、無理する必要はない。最後まで、ゴールを狙いつつ、敗戦などの取りこぼしのないようにゲームを閉じられるかである。

攻撃は、サイドの香川と松井(か岡崎か藤本)、本田、そして、前田の4人からチャンスメイク&ゴールを狙うが、シュートへの意識の高さと、シュートが枠へ飛ぶかというところ。意外と、(CK、FK、PKからの)セットの得点の方が、チャンスは大きいかもしれない。守備については、吉田、今野のパフォーマンスは勿論だが、とりあえず、今野の出来次第であろう。メディアが懸念するほど、CBは心配していない。むしろ、CBよりSB内田の守備の方が心配だ。

個別では、(W杯から代表FW4、5番手と書いてる)岡崎に期待したい。意外と、アジアの舞台でこそ、彼の本領が出るのではないだろうか。藤本の使いどころは難しい。本来、無条件でスタメンだが、スーパーサブとして使うと、少ない時間で仕事するタイプではないので、時間が足りないような気もする。吉田、槙野のCB陣は大いに期待してるが、もし、駄目だと、いよいよCB不足の危機に直面する事になるであろう。遠藤は、今大会でベストパフォーマンスできる状態ではないが、今大会が、最後の公式戦になる可能性もある。

本来であれば、内容を求めるところだが、時間不足、準備欠如などの懸念材料がある以上、結果オーライは否めない。ただ、最悪の内容で勝てたことに、一喜したり、負けて悲観する必要もない。あくまで、グループリーグの過ごし方が、日本にとって大事になる。もちろん、この段階で敗退する可能性はゼロではないが、このグループリーグの相手に勝ち抜けないようだと、去年のW杯前から書き続けてきたギャップダウンがここに来たという解釈になる。


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