U-19サッカー日本代表の2大会連続U-20W杯不出場は、3大会、4大会連続と続くが、U-16サッカー日本代表は…

    
   
    

まもなく、U-17W杯出場をかけたU-16アジアユースが始まる。注目度はかなり低い。優勝しても贅肉の薄いアジア大会以下だ。おそらく、今回のU-16サッカー日本代表は、決勝にでも進まない限り、無視されるであろう。アジア王者にでもなって、初めて、「プラチナ」世代に代わるキャッチフレーズがつけられる。彼らが生まれた時に流行ったエアマックス95から「サムライ95」など、「小室世代」「Windows世代」とか、なんでもいいので、世間の期待感を押し上げるようなパフォーマンスを(出来ないとわかっていても)強引に期待したい。

すでに、周知のようにU-19サッカー日本代表は、2大会連続U-20W杯不出場となった。ぶり返すつもりはない。悔しさの残滓を引きづるつもりもない。ただし、未来に内包するリスクの認識は確定しておきたい。端的に言うと、この先、宇佐美のような選手は出てこない。断言する。あれは、大学ラグビーのハーフ団・堀越や山中と同じで20年に一度の素材だ。今後、鈴木武蔵など、そこそこの前途有望な選手が出現しようとも、当分、宇佐美のような選手は出ない。(出る時は重複して出て、出ない時はまるで出ないのは承知だ。)

むしろ、今後、選手の素材は平均点を取るように、可もなく不可もなくで、均一化していくであろう。そんな中、ユース代表は、それに沿うように、緩やかな右肩下がりになるであろう。2大会連続のU-20W杯不出場は、3大会連続、4大会連続と続くであろう。こういうのは、アノマリーである。一度、決まった流れを推し戻すには、良い意味での事故やサプライズ、大きなエネルギーが必要になる。少なくとも、裏で馴れ合っている日本サッカー協会が現状の認識であれば、好転はしない。

ユース代表が駄目でも、フル代表が駄目になるわけではない。そういう意見もあるであろう。それはそうだ。ユース代表が駄目で、100%日本サッカー界の暗闇が襲うはずもない。しかし、そんな短絡的な考え方は、全否定か全肯定に傾く稚拙な考えだ。そういった考え方が出来るのは、クラブが10代をユース代表に放出しなくても、(国際経験含めた)十分な育成を出来る素地が出来上がってからの話である。むしろ、欧州のようにユースにサブ組を送るくらいでないと、正直、ユース代表の素地を軽視することは出来ない。もちろん、慰めにもならない。

さて、U-16サッカー日本代表だが、実は、一次予選で恵まれた組になったため、本当の真価は、今回のU-16アジアユースで問われる。今回は、U-16韓国が一次予選で敗退してるが、このU-16世代で、常時、U-17W杯に連続出場を果たしている国は少ない(最多出場は、二桁はなく、中国の6回、日本は5回、韓国は4回と、比較的、東アジア勢が優勢で、中東は2、3回出場程度)。日本も2003年、2005年のU-17W杯には、不出場でアジアユース止まりである。しかも、日本の場合、U-17W杯予選を兼ねるU-16アジアユースでは、グループリーグ敗退か、ベスト4以上と、結果は白黒大きくブレている。今回はいかに…。


【ここの古参・常連さんでない、通りすがりの方へ】
*遠い過去記事まで読んだものとして、端折っている部分がございます。
*記事内容にある予想スコア、未来予測を当てる意図はござません。あくまで仮説設定です。
*悲観的な内容ですが、好き嫌いを排除して、客観的に書いてます。