W杯2018年・2022年の招致レースは事実上、終わりを告げて…

    
   
      
10月1日で煙草が大幅値上げとなった。さて、煙草が大幅値上げになったが、喫煙者は…。ちなみに、わたしが煙草を嗜んでいた時代から、ユーロ導入前の欧州では、すでに一箱300円前後していたが、一箱400円以上というのは、さすがに高い。わたしが止めた頃でも一箱300円には行ってなかったし、興味を持ち始めた頃は一箱200円前後だった。これを機に辞めようとしている方も居るであろう。禁煙でつらいのは、最初の2、3日。そして、1週間、2ヶ月、3ヶ月、半年、一年とその節目ですいたくなるが、一年過ぎると、なんともなくなる。ただ、1週間、1ヶ月、三ヶ月、半年のどこかで吸ってしまうと、禁煙は難しくなる。最終的には、当人の意思であるが、まさに禁煙は一発勝負である。

禁煙した当初、良かったこと思う事はなかった。煙草で間合いや小休止のリズムを取る生活が染み付いていたせいか、煙草がないと、間が悪くなって困るくらいだった。しいて、止めたメリットを上げるとするならば、煙草代が年間○○万円浮いたことと、長時間による国際線の飛行機の機内が楽になったくらい。まあ、十代からの喫煙者を減らすという方向で強引に考えれば、まあ、値上げにも肩入れできるが、やはり、高い。そのうち、いつか一箱500円、1000円の時代が来るのだろうか。W杯が日本開催になるのと、煙草の値段が高騰するのは、どちらが先になるであろうか。

さて、そのW杯承知の本題に入るが、日本開催が趣旨ではない。すでに、過去記事で、この先のW杯開催は、イングランド、ロシア、中国(2026年)の開催で太い、鉄板だと書いてきた。その論調に変更はない。本来、中国が2022年に立候補していれば、2018年イングランド大会、2022年中国大会、2026年ロシア大会ですんなり行っていたはずだが、北京五輪を成功させた中国の自重で、その理想シナリオは頓挫した。とりあえず、2026年に中国が立候補する方向である限り、ロシアが2022年か2018年のいずれかに組み込まれ、FIFAの思惑であるBRICsでのW杯開催は、ほぼ完遂する事になるであろう。

今回の招致合戦における最大の焦点は、地理的に欧州開催となるイングランド、ロシアをどのように連続開催に持ち込むかである。過去、毎回、開催地は1大会ごとに決められていたが、今回は、2018年、2022年と同時に決める「セット決定」である。わざわざセット決定にするには、理由があるはずだ。ラグビーW杯でも、2015年イングランド大会、2019年に本大会とセット決定がされたが、あれは、終始の取れるイングランド、採算の合わない日本をグロス、どんぶり勘定するためのものであった。FIFAのセット決定に理由を仮定するとしたら、イングランド、ロシアをどのように連続開催に【持ち込むためであるのは太い。おそらく、(地理的に極東にまで延びる)ロシアを欧州以外のものと解釈も出来るし、南アフリカ→ブラジル大会と、欧州以外での開催が連続したなどという理由もねじ込むことは可能だ。

FIFAは、立候補国を欧州と欧州以外で分けて、棲み分けをしようとしている。2018年が欧州開催であるのは、事実上、確定している。すでに、2018年立候補の日本、豪は2022年のみの立候補に押しやられ、イングランドも、アメリカが2022年に絞れば、イングランドも2018年に絞るとしている。そんな中、ロシアだけは、2018年、2022年の両方に立候補が認められるであろう。ここが今後のポイントであり、それが、事実上のFIFAの意図の証左でもある。また、ロシアの開催へ向けてのインフラ(スタジアム、交通・ホテル不足)は、酷いもので、このあたりも、南アフリカ扱い(優遇譲歩)を受けることになるかが焦点だ。

まさに、今の時期が招致レースの水面下であり、候補の間であらゆる駆け引き、票獲得計算が展開され、10月には、事実上、どこが開催国になるか決まる。くれぐれも、12月2日のFIFA理事会で決まるわけではない。そして、それは、前述したようにイングランド、ロシア、中国(2026年)の開催となる。アメリカ、オーストラリア、日本は、あくまで、万が一、何かあった場合の保険でしかない。スペイン&ポルトガル、オランダ&ベルギーも、共催はマイナス材料でしかなく、候補の頭数をそろえるためでしかない。すでに、W杯2018年・2022年の招致レースは事実上、終わりを告げている。


【こちらの常連・古参でない、通りすがりの方へ】
*最新記事、過去に書いてる記事を読んだものとして、箸折ってる部分がございます。
*記事は、10/1時点の古い記事であり、最新情報とは違う場合がございます。
*記事中に含まれる未来予想を当てる意図はございません。あくまで仮説設定です。