<展望> 日韓戦 ~ワールドカップ前、サッカー日本代表壮行試合~

      
  
   
      
来週の月曜日に、W杯への壮行試合をかねた日韓戦がある。前回、ドイツW杯前は、正式メンバー発表前の試合にもかかわらず、埼スタで国内最後の試合(スコットランド戦)を迎えて、チケットは完売した。しかし、今回は正式メンバー発表後にもかかわらず、W杯前国内最後の日韓戦のチケットは、まだ、完売していない。それだけ、期待が薄いのか、相手が韓国だからか、平日の埼スタだからか、さまざまな要因があるだろう。まあ、最終的には、完売するとは思うが、見る側からすれば、韓国が朴智星含めたベストメンバーで来ること以外に、あまりメリットは無い。この試合が、日韓お互いが仮想相手にならないのは承知である。あくまで、調整試合でしかない。

すでに韓国とは、2月に東アジア選手権で対戦して負けている。10月にもソウルで試合があり、アジアカップ2011でも決勝トーナメントで対戦するかもしれない。1年間での対戦がここに来て、急接近して多くなっており、そういう意味でも、目先のW杯のみならず、中期的な視点では、ここはひとつの目安になる試合かもしれない。ACLではないが、ここで、決定的な差にならないようにしておくことは大事である。

ただ、韓国は、国内でエクアドルと親善試合をしており、その後の来日である。かたや、日本は一ヶ月以上、代表の試合が離れており、前半の序盤は、試合消化の有無によるたたき具合が出るかもしれない。ただ、相性から、(国立競技場ならいざしらず)日本代表が韓国に埼スタで負けるということは、考えにくい。おそらく、試合は、スパーリング程度のものになるであろうから、日本と韓国の仕上がり具合と比較してみるといいかもしれない。ここで日本が負けても、別に悲観する事は無いが、おそらく、普通に引き分けるか、勝つでしょう。前半、立ち上がりから、一ヶ月開いた分をどれだけ早く取り戻せるかである。

(過去記事に散々書いているので)ご承知のように、現行のサッカー日本代表の選択肢・手札は少なく、やることが一つに絞られている為、いまさら、目新しいことも無く、状態確認をするしかない。あとは、既視感がありすぎて、何も感じないかもしれないが、チーム戦術で闘う以上、岡崎にシュートチャンスがあるかないかが、日本ので出来のバロメータにもなる。そして、チームとしてどういった空気になっているかである。もちろん、国内の試合であり、怪我をしないような感覚も加重され、ここで弛緩した空気になるかもしれない。

一応、この試合のポイントは、

●日本の守備が崩れるかどうか。
●中心を本田へシフトして行くのかどうか

とりあえず、ここでの注目は、スタメン。メディアが発信してるようなスタメンになるのかどうか。本田がスタメンであれば、そこそこ面白くなる角度が上がるかもしれない。

一応、(いつも当たらない)個人的な予想としては、悪くて引き分け、普通に日本が勝つと見ている。さすがにこのあたりで大底を打つ頃合ではある。でなければ、さすがに…。相手の韓国は、本大会緒戦でギリシャを敗り、決勝トーナメントに進むと読んでいる。個別では、パク・チュヨンスコットランドセルティックで水野と同僚である韓国のキ・ソンヨンに注目だ。

蛇足ながら、バックアップメンバーが発表されたが、これも、技術委員の意見が入っているであろう。ただ、ユース世代も、合宿の同時期に、ツーロン国際、フローニンゲン国際などと被り、大迫、宇佐美などを召集できないという「理由」もあるようだ。あと、正式メンバー発表後、選ばれた日本の選手は、すこし芸能タレント化しすぎて、どうかと思う。とりあえず、ワールドカップを無邪気に楽しめるのは、6月13日まで。6月14日以降は、試合結果に左右される。ちなみに、前回大会は、6月12日でお祭り気分は終了した。


      
   
    
*素人文ゆえ、過去記事を読んだものとして、端折ってる部分がございます。