<展望> アジアカップ2011カタール大会・組み合わせ抽選 <サッカー日本代表>

     
   
    
あと、数時間でアジアカップ2011・グループリーグの組み合わせ決まってしまうのだが、ご存知のように、日本はシードから外れている。また、今回は、シンガポール、タイ、ベトナムなどの東南アジア勢が一カ国も出場しない。まさに、東アジア対中東の構図によるアジアカップになる。嫌な見方をすると、(自然、主審、観客含めて)中東有利な大会といえよう。

抽選ポッドは以下のようになっているが、W杯出場国がポッド1に集中せず、ポッド2、はたまたポッド4に居るということ自体、すでに、アジアの勢力図・パワーバランスが崩れている証左。

ポット1  カタールイラクサウジアラビア、韓国
ポット2  日本、オーストラリア、イラン、ウズベキスタン
ポット3  中国、UAE、バーレーン、ヨルダン
ポット4  シリア、クウェート、インド、北朝鮮

今回、日本は、グループリーグでオーストラリア、イランとは当たらないということだ。ただし、韓国と当たる可能性がある。しかも、韓国とは、今年だけで2月、5月、10月と3回も対戦するため、そのリズムの余波から、同組になる可能性もあろう。そうなれば、1年以内に日韓戦が4回も行われるという稀有な事態にもなる。(WBCですか?)

日本がシードから外れて、恐々としてるのは、サウジアラビアであろう。天敵日本の鬼門の流れを前回大会で外したはずだが、それでも、長年、日本にまるで勝てなかったリズムは、なかなか断ち切れるものではない。

開催国カタールは、力が入っているはず。よって、馬鹿正直に抽選はせず、組み合わせに多少の力細工は施されるかもしれない。なんといっても、金で何とかなる中東だ。カタールウズベキスタン、ヨルダン、インドという組み合わせになれば、そうなのだと思って、間違いないだろう。

日本から見て、きつい組み合わせは、韓国、日本、バーレーン北朝鮮か。とはいえ、ポッド4がやや力落ちのため、国の力関係自体による究極の死の組は出来にくい。むしろ、今回は、中東対東アジアの比率配分が偏ると、全試合、アウェイになるという点がリスクになる。たとえば、イラク、日本、UAE、クウェートになれば、中東勢はすべてホームになる。しかも、中東は、この時期、毎年、ガルフカップが行われている。逆に、日本はオフシーズンである。年末の天皇杯決勝・準決勝まで戦ったクラブの代表選手は、休む間もなく、過密日程を強いられる。

そう考えると、前述した韓国、日本、バーレーン北朝鮮という組み合わせは、実は、きつくもなんともなく、東アジア勢で固まった方が、むしろ、楽になるということだ。そういう視点で組み合わせを見ると、違った見方が出来るであろう。

また、優勝すれば、2013年コンフェデレーションズ・カップ・ブラジル大会の出場権を得るだけに、出来れば、優勝したいところ。個人的には、アジアカップ2011カタール大会に現地参戦したいと思うものの、時期的なもの、そして、カタールは、アイスランド、スイスに並んで、世界三大物価高の国であるため、なかなか難しいところもある。寒い冬の1月に、UAEのリゾート・ドーハを拠点に現地観戦出来れば、最高のはずではある。