UEFAチャンピオンズリーグ グループリーグ第6節 <16クラブ出揃う>

     
今季は、英国4クラブというような一カ国の過多もなく、イタリア、スペイン、イングランドが3クラブづつと、無難に散った。結局、ジーコCSKAモスクワだろうが、オリンピアコスだろうが、ベスト16に進んだ。危ぶまれたドイツ勢も、バイエルン、シュットガルドが踏みとどまった。こうなると、贔屓目で見て、つくづくヴォルフスブルグの敗退は惜しい。というか、こんなチャンスは、当分ないであろう。

尚、グループリーグ6節終了後、決勝トーナメントの組み合わせ抽選が12月18日に行われる。

先日も、すこし書いたが、このUEFAチャンピオンズリーグに出場する選手で、W杯に出場する選手が居る。長谷部にその可能性があっただけに、残念でならない。ただし、このチャンピオンズリーグで上位に進めば、リスクも増える。本気度200%の全力プレーだから、怪我もあるであろう。決勝まで進めば、W杯までオフは1ヶ月も無く、モチベーションの意地、切り替え、調整は難しい。W杯・E組のチャンピオンズリーグでプレーする選手の状況にも注目だ。

フィオレンティーナ →ヨルゲンセン、クロドルップ(ともにデンマーク代表)
バイエルン・ミュンヘン →ブラーフハイトロッベンファン・ボメル(ともにオランダ代表)
レアル・マドリードファン・デル・ファールト(オランダ代表)
インテル →スナイデル(オランダ代表)、エトォ(カメルーン代表)
アーセナル →ファン・ペルシ(オランダ代表)、ソング(カメルーン代表)
ミラン →フンテラール(オランダ代表)
●リヨン →ジャン・マクン(カメルーン代表)

こういう意味で言うと、ユベントスリバプールの敗退も、W杯組にとってはプラスなのかもしれない。


さて、最終的な各組の結果を見てみる。

■A組
ボルドー         5勝1分0敗 勝ち点16 ★グループリーグ突破決定
バイエルン・ミュンヘン 3勝1分2敗 勝ち点10 ★グループリーグ突破決定
ユベントス        2勝2分2敗 勝ち点8
マッカビ・ハイファ    0勝0分6敗 勝ち点0

ユベントス 1-4 バイエルン・ミュンヘン
マッカビ・ハイファ 0-1 ボルドー
ユベントス敗退した。フランス王者ボルドー最強。この組で無敗はすごい。ベスト8も普通にある。きつい組だったが、マッカビ・ハイファは出る資格あったか?


■B組
マンチェスター・ユナイテッド   4勝1分1敗 勝ち点13 ★グループリーグ突破決定
CSKAモスクワ            3勝1分2敗 勝ち点10 ★グループリーグ突破決定
ボルフスブルク           2勝1分3敗 勝ち点7
ベシクタシュ             1勝1分4敗 勝ち点4

ベシクタシュ 1-2 CSKAモスクワ
ボルフスブルク 1-3 マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドは、なんなんだろうか。ここで勝つか?長谷部は残念。というか、もったいなかった。


■C組
レアル・マドリード 4勝1分1敗 勝ち点13 ★グループリーグ突破決定
ACミラン       2勝3分1敗 勝ち点9 ★グループリーグ突破決定
マルセイユ     2勝1分3敗 勝ち点7
チューリッヒ    1勝1分4敗 勝ち点4

チューリッヒ 1-1 ACミラン
マルセイユ 1-3 レアル・マドリード
やはり、マルセイユの敗退は残念だが、しょうがない。


■D組
チェルシー        4勝2分0敗 勝ち点14 ★グループリーグ突破決定
ポルト           4勝0分2敗 勝ち点12  ★グループリーグ突破決定
アトレチコ・マドリード  0勝3分3敗 勝ち点3
④アポエル         0勝3分3敗 勝ち点3

チェルシー 2-2 アポエル
アトレチコ・マドリード 0-3 ポルト
光と影。2強2弱の明確な構図。


■E組
フィオレンティーナ 5勝0分1敗 勝ち点15  ★グループリーグ突破決定
②リヨン         4勝1分1敗 勝ち点13 ★グループリーグ突破決定
リバプール     2勝1分3敗 勝ち点7
④デブレチェン     0勝0分6敗 勝ち点0

リバプール 1-2 フィオレンティーナ
リヨン 4-0 デブレチェン
最終的に、フォレンティーナが首位に。


■F組
バルセロナ      3勝2分1敗 勝ち点11  ★グループリーグ突破決定
インテル・ミラノ    2勝3分1敗 勝ち点9  ★グループリーグ突破決定
ルビン・カザニ    1勝3分2敗 勝ち点6
ディナモ・キエフ  1勝2分3敗 勝ち点5

インテル・ミラノ 2-0 ルビン・カザニ
ディナモ・キエフ 1-2 バルセロナ
全クラブにチャンスがあったが、順当に決まった。メッシ、怪我でCWC断念?


■G組
①セビージャ          4勝1分1敗 勝ち点13 ★グループリーグ突破決定
シュツットガルト      2勝3分1敗 勝ち点9   ★グループリーグ突破決定
③ウニレア・ウルジチェニ  2勝2分2敗 勝ち点8
④レンジャーズ        0勝2分4敗 勝ち点2

シュツットガルト 3-1 ウニレア・ウルジチェニ
セビリア 1-0 レンジャーズ
・・・

■H組
アーセナル     4勝1分1敗 勝ち点13 ★グループリーグ突破決定
オリンピアコス   3勝1分2敗 勝ち点10 ★グループリーグ突破決定
リエージュ      1勝2分3敗 勝ち点5
④AZ           0勝4分2敗 勝ち点4

オリンピアコス 1-0 アーセナル
リエージュ 1-1 AZ
負けても、決勝トーナメント進出だった、ジーコオリンピアコス。運がありすぎる。




強弱を振り分けると、



参加賞候補:パナシナイコス、シュットガルド、CSKAモスクワフィオレンティーナ

というところか。

ジーコはまた、強運を見せ付けるのか。彼が、2014年のブラジル代表監督になるのは、規定路線?であろう。