J・LEAGUE★第30節 <鹿島推進剤注入・再点火、川崎爆発暴騰>

    
  
やはり、川崎は未知なる生命体だ。7-0という、野球のクライマックスシリーズのようなスコアをたたき出し、もはや優勝する厳しさを凌駕する(無にする)エネルギーだ。相手も上位対決はなく、逆に降格圏の3クラブとの3試合が組まれ、優勝するなら、このまま勢いで押し切るしかない。自滅しなければ、間違いなく優勝できる位置なのだから。また、この川崎に、どこのクラブが鈴を付けに行くのかも注目だ。

そして、大分の降格が決まった。たしかに、ここ最近は負けていない。しかし、遅すぎた。今季は、少ない勝ち星の中でも、浦和、名古屋、清水には勝っており、J1のポテンシャルは十分にあるし、降格するようなチームでない事は、分かっている。来季だが、今は、かっていたJ2の状況も違う。過去のJ2経験やノウハウは、あまり通用しないかもしれない。とはいえ、大分はアマチュア社会人・県リーグの底辺から上がってきたクラブだ。その苦労を考えれば、まだ、プロリーグ・J2だ。一歩後退しただけだ。また、毎年、大分は草刈場のようになるが、仮に高松、家長、金崎が流出しても、最悪、菊地だけ出さなければ。菊地を中心とした守備のチームを構築すれば、また、盛り返せるであろう。

上位陣では、鹿島は、布陣をいじってきてるが、読みによるプレーから2得点。清水、大阪は、取りこぼした。逆に、万博で引き分けた横浜は、見事。来季への手ごたえすらある。もちろん、守備が良くなれば、磐田も来季はイチオシである。

さて、30節の短評を。


1 川崎 7発爆発。4連勝すれば優勝です。以上。
2 鹿島 ホームで、相手が千葉で、先制したら、自分たちのリズム。
3 大阪 負けに等しいドロー。先制がオフサイドにならなければ。リズムは悪くなかったが。
4 清水 ナビに続き、東京は鬼門に。優勝へ真価がが問われる時期だけに、連敗は痛い。
5 東京 清水をお得意様にしたか。
6 新潟 100%決められるところで決められず。イージーなクリアから失点。
7 広島 退場者を出し、7失点大敗。(比較はしないが)アーセナルもこういうことあります。
8 浦和 ポンテ退場。ゴールを獲りたいのか、パス回しをしたいのか、わからない。
9 名古屋 0-3から追いついたのは、ACLへの布石になったか。
10 横浜 アウェイ万博でまずまず。内容は悪くない。
11 磐田 前田ハットトリック。3-0から引き分けられたのは残念。
12 京都 勝てていない相手に、負けなかった。難しい試合だった。
13 山形 自分たちの容で戦えているのがいい。
14 神戸 なんとか勝ち点3GETで、残留に目処?
15 大宮 川崎戦とは別チームに。あとは弛緩しなければ。
16 柏  3連敗で、上との差を詰められず。
17 千葉 最初のビッグチャンスを決めきれなかった。
18 大分 降格確定。来季に向けて、残り試合は大事に。


今節のJリーグでも、退場、PKなどあったが、U-17のGK嘉味田のパンチング・ミスの光景が、なかなか脳裏から離れない。前田は、残り4試合で2ゴール決めて20点の大台に乗せることが出来るだろうか。

残留圏の16位柏と15位大宮との間に大きな窓が開き、このまま行くのか、それとも・・・。ただ、千葉は、クリアがイージーだったり、危険な場所でイージーなパスをカットされてるが、これまでの試合で、せっかくリードしていても、終盤に追いつかれてしまう要因の大元かもしれない。千葉は、元の母体が名門の古河電工。Jリーグはもちろん、日本サッカーリーグ創設の1965年から1992年までも含めて、常に1部リーグに在籍し、下部リーグ降格は一度も無い。降格となると、単なる1クラブの降格ではなく、悔しい歴史の1ページとなる瞬間でもある。


追伸:
11月18日の親善試合実施をイタリアから打診され、アジア・カップ最終予選の香港戦があるため断念した日本サッカー協会だが、無力だ。(決まっているとはいえ)あまりにも無力。