J・LEAGUE★27節 <清水が優勝しても驚かない。>

   
     
鹿島特急の停車で混戦含みの展開。それでも、首位陥落しないかぎり、鹿島優勝で間違いはない。易々と3連覇はないという事である。おそらく、鹿島の連敗も名古屋(か次の新潟戦)までだ。

たしかに鹿島は勝てないが、(怪我人続出、戦術無での)大崩はしていない。新潟の勝てない街道と同じで、流れが悪いだけ。浦和の連敗街道とは内容も質も違う。名古屋戦の失点は、アンラッキー、イージーミスからによるもので、自覚や集中力でどうとでもなるレベル。まだ、首位であり、この苦しい終盤でこそ、鹿島の真価が発揮されるであろう。終盤に大阪、浦和戦を控えるが、それまでに守備を立て直して、流れを元に戻せるかだ。幸い、再び、中断期間がある。ベンチも流れの向き不向きと見てるはず。ただ、磯のサポーターが騒ぐと、泥沼になるリスクはある。

猛追する清水だが、当ブログでも、清水と横浜は今季の目玉に推していた。よって、清水が優勝しても、わたしは驚かない。私に言わせれば今年優勝しないでいつするのかということ(←2年前にも言ってた)。現在、鹿島との差が勝ち点1だが、この1が大きいか小さいかは、今後の清水次第。鹿島と併走せずに、抜くなら一気に抜くしかない。そして、清水が優勝するには、走りきるしかない。そして、無敗街道に乗ってからの反動が来るのをなるべく遅らせることだ。ベンチの切り盛り次第といえよう。あとは、流れだ。

大阪については、20節あたりから、10連勝してもおかしくない。優勝できる出来にあると何度も書いてるが、取りこぼしが多く、どうも波に乗れない。とはいえ、上位を捕らえる位置に居るし、清水、川崎との大きな違いは、優勝経験だ。その差が出る展開になるかというところ。

山形は、大きな勝利で勝利以上に、浦和から引き継いだ連敗街道のバトンタッチが出来たことが大きい。逆に、千葉は、ホームで勝てず、流れが悪い。大分14連敗、浦和の7連敗、山形の4連敗の合計25連敗のバトンも千葉が次に浦和に勝ってば、そのバトンは再び浦和に。

浦和は、抵抗ラインだった苦手・横浜に敗れて上値突破ならず今季はジ・エンド。横浜にはこの先10年は勝てない、そんなジレンマに陥ったか。まあ、大分戦といい、ポイントとなる試合で勝てないのは浦和らしいといえばらしい。もし、横浜に勝っていたら、最終節まで上値追いの大反騰だったが、それもならず。今季は一桁順位で終われば、御の字であろう。今後は天皇杯含め、最終節の鹿島戦を大一番に設定し、来季を見据えるのが筋。


さて。27節の短評を。

1 鹿島 膿を出し切った試合になるかは、次の新潟戦でわかる。今が大底か、その下があるのか。
2 清水 勝ちきった。最終節まで無敗街道を維持できるポテンシャルはある。あとは信じるかどうか。
3 大阪 エンドゥー2発。勝ちきった。優勝できる出来・レベルにはあるが、首位との距離次第。
4 広島 柏木、ストヤノフ不在は、この大事な時期にしてタイミングが悪かった。
5 新潟 アウェーの広島戦で初勝利。ジウトンのエゴ炸裂。
6 川崎 最悪、引き分けたかった。今こそ、チームの段上げ成長が求められる。
7 名古屋 運もあり、完勝ではなく、省エネ勝利。主力温存でACLへ。
8 東京 逆転、逆転で最後、ロスタイムにタフな試合をモノにした。
9 浦和 天敵・横浜に完敗。上値突破ならず。今季はここが限界。
10 横浜 お得意様・浦和から確実に勝ち点3GET。実力通りの位置まで上昇。一桁順位は確実。
11 京都 連敗だが、ここのところ敗戦内容が悪い。
12 磐田 守備が…。勝てる流れでもあったが。前田14点目。
13 神戸 終盤、市川に決められ、万事休す。今年は厄年だった。
14 大宮 久々勝利。勝つときはいい形で勝つのだが、これを継続したいところ。
15 山形 大きな勝ち点3と同時に、連敗脱出。大宮、神戸を巻き込めるかは山形にかかってる。
16 柏  いい攻めをしてるのだが、決められないゆえ、最後、勝ちきれない。だが、まだ、余裕はある。
17 千葉 ホームで勝てない。空気は大分より空回りしてるか。勝てば景色は変わるのだが、余裕はない。
18 大分 菊地がいれば、失点する確率は減るが、攻撃に覇気がない。


ACL組の川崎と名古屋はなんともセオリー通りに行かない。普通なら、ACLの流れを引き継いで川崎○、名古屋●の週末になる流れだった。しかし、週末のリーグでACLの明暗が分かれなかったため、ACLの流れは振り出しに戻った。川崎も1stレグで名古屋から塩を送ってもらったにもかかわらず、それを活かせない。川崎は戦力も実力もJリーグ随一だが、相手の考えていることを読み取れず、(鹿島やかっての磐田のように)流れやリズムをコントロール出来ていない。チームとして、そこを突破するかどうかだ。水曜日は、再びイーブンの仕切り直しであるが、名古屋の方が自然体で望めるであろう。勝負は(延長無しで)前半20分で決まるであろう。