J・LEAGUE★第24節 <残り10試合>

     

もう、今シーズンも残り10節。早いものだ。今季は鹿島の優勝で決まっているが、降格争いでは、あらゆる計算が必要になってくる時期でもある。上位でも、アジアチャンピオンズリーグの座席争いが白熱してきた。ここにきて、大阪が出来を伴って急上昇。最終的には、川崎、清水、大阪で2席を争うであろう。

しかし、鹿島は運いている。負けた試合の次に試合でなく、2週間の休みブレイクがあるのだから。これで再び開幕モードで仕切りなおせる。不調の名古屋、石川の居ない東京と勝ち点を稼げてこれたのも、対戦の巡り会わせというか、運がある。純粋に爆発力や単発の強さで言えば、間違いなく大阪、川崎の方が上なのだが、もはや、そういう流れになっている。

大分の連敗ストッパーになって連敗を引き継いだ浦和は、大分の14連敗+浦和の7連敗で合計21連敗中とアベック記録更新。過去記事にあるように、浦和の連敗については織り込み済みで驚きはない。シナリオ通りである。浦和は、次が第二のサポートラインのホーム山形戦。ここは岩盤のはずだが、ここに敗れるようだと、続く川崎、横浜に敗戦し、浦和の10連敗が確定となる。そういう流れだ。そして、その次の千葉戦が第三のサポートライン。ここで敗れると、ようやく底の悲鳴が聞こえてくる頃で降格圏に沈む。

なんとなく、この勝てない状況は、昔を髣髴させる流れで、懐かしい気はする。守備からテコ入れしない限り、山形戦で連敗がストップしても、その後の状況は難しいであろう。山田、阿部にいつまでもDFをさせない状況にしないことには。やはり、各ポジション、本職には本職で働かせなければ。ベンチも迷走してるが、すべてはフロントの責任である。しかし、7連敗して9位一桁台に居られるJリーグって、どういうリーグですか?

浦和の連敗であまりフォーカスされていないが、新潟も8戦勝ちなし。ペドロを大阪に抜かれたが、長いシーズンのトンネルと考えればいいだけだ。ただ、もし、4、5勝してたら、今頃、首位近辺だっただけに、やはり、リーグは難しい。

さて、24節の短評を。

1 鹿島  相手が良すぎた。余裕の一時停車。俯瞰する位置に変わりはないが、マルキ離脱は痛い。
2 川崎  終了間際に追いつく。さすが等々力劇場。
3 広島  いいリズムで戦っている。
4 清水  アウェイで勝てた試合か。ナビで再戦があるのか。
5 大阪  前節負けてなければ、奇跡の10連勝も。それだけ出来・状態はいい。
6 新潟  8戦勝ち無しだが、攻めの形は崩れていない。我慢。
7 東京  6試合ぶり勝利。トンネル抜けたか。米本の豪快ミドル炸裂!
8 名古屋 楢崎不在も快勝と言っていい。現場に対応したフロントの実力とも行っていい。
9 浦和  予定通りの7連敗。次節・サポートラインの山形戦を落としたらガラ。
10 京都  苦手アウェイだが、勝たなければならない試合。
11 神戸  飛車角抜きの今の浦和に負けたら、かなり恥ずかしい。
12 磐田  すこし状態が良くない。中盤も繋がらない。まずは守備から。
13 横浜  千葉には負けない。この位置に居る成績、数字ではない。7位前後が妥当。 
14 大宮  対鹿島初勝利。今季一番の出来か。完全に鹿島を崩していた。
15 山形  すこし厳しいか。すぐ下は…。
16 千葉  勝てた試合。GKの信じられないイージーミスで勝ち点3を逃す。
17 柏   10人で負けてない分、救われるが。
18 大分  押し込んだが…。何が何でも残留という空気になってない。

降格争いは、現時点で磐田、大宮がオレンジゾーン 山形、千葉、柏がイエローゾーン、大分がレッドゾーン。来年、千葉ダービーはJ2になるのか。