J・LEAGUE★第13節 <ブレイク突入>

   
 
いよいよ13節終了を持って、Jリーグが中断する。平均的なリーグ運営としては、かなり変則的で、特異なものである。この中断期間をシーズンのオフ期間にすればいいのだが、まあ、それは過去記事にも書いてるので、置いておこう。

このブレイクをいかにすごすかが、重要で、実質、仕切りなおし。(13節までの成績のまま)開幕のやり直しとも取れる。連敗しているクラブ、連勝していたクラブ、悲喜こもごもだが、10連敗した大分は、このブレイク期間に、監督を更迭するのではなく、怪我で抜けた選手の穴埋めをしないと、どうしようもなくなる。広島戦もそれほど内容が悪いわけではなく、あと少しの運であろう。気持ちを暗くせず、守備からきちんと立て直すしかない。千葉、柏がお付き合いして停滞している分、まだ、救われているが、下位グループの雲は徐々に浮上し始めている。ブレイク後は川崎、鹿島と難しい相手が続くが、こうなると、逆に、どこが連敗ストッパーになるかも注目だ。

大分も、柏も、浦和に負けてから連敗街道に入っているのは、気のせいだろうか。かたや、浦和を倒して連勝街道の川崎もいる。川崎はACL敗戦を引きずらなかったが、それでも、勝たなければならないポイントはここ(東京戦)以上に、ACLだった。


さて、前置きが長くなった。13節の短評を。

1 鹿島  5連勝。強いというより、したたか。ゲーム運びが上手い。
2 浦和  不運、坪井の足に当たって今季2ゴール目?。2位キープはまずまず。
3 新潟  ホーム初黒星。山本のFK一発に沈むが、リーグ3位は上出来。
4 川崎  浦和戦同様、正当なPKを貰えて運がある。それを逆転に結び付けている。
5 大阪  4敗目。宇佐美出す余裕は無いはずだが、使うならどしどし使うべし。
6 広島  実力通りの順位。柏木の存在感がもっとほしい。
7 名古屋  玉田、久々出場も、小川退場は痛かった。
8 清水  連勝でアウェイ勝ち点3。あとは容が付いてくれば
9 磐田  成岡ゴールは吉報だ。
10 京都  少ない決定機をモノにできず、勝ち点1
11 神戸  勢いで何とか押し切った。
12 山形  ややJ1の連戦の息切れか。代表で誰も欠けない、ちょうど良いブレイクに。
13 横浜  勝てた試合だったが、なんとか引き分けに。俊輔抜きで戦った前半戦と思えば
14 東京  石川好調持続。勝ち試合だったが、主審に泣かされた。
15 大宮  勝てたかもしれないが、まずまずだろう。
16 千葉  毎度ながら、守りに入る時間が早すぎる。鋭いカウンターがないから追いつかれる。
17 柏    勝ち点を積み上げられず。4連敗。
18 大分  暗くならないこと。まだ、21試合もあります。



前半戦の総括は後日に書くが、首位の鹿島は突出した強さというより、バランスがいい。どんな相手でも、イニシアチブを取りながら平均的に戦えるのはリーグ向きのなにものでもない。

浦和は、出来すぎともいえる印象だが、開幕前合宿や練習でなく、リーグという実戦をこなしながらチームを構築できるのは、理想的だ。いまのところ、(オフに補強せずに)若手が計算できる分、救われている。ポンテになにかあって、大丈夫なチームになって、はじめて完成形といえるだろう。

他でも、中村俊輔のJ復帰でどう様変わりするかも注目で、清水、横浜は、これから上位に絡んでくるであろう。広島はあのサッカーをするためのイニシアチヴの取り合いに勝っているゆえの順位といえよう。