バーレーン戦チケットがたちまち完売したが・・・

  


3月のバーレーン戦チケットは、発売当日即日完売した。10月のウズベキスタン戦の不人気ぶりは、いったい、なんだったのだろうか。相手はバーレーンだが、彼らも日本から(1年で)2勝してるだけに、自信が確信に。また、消化試合、親善モードは剥離してる分、真剣勝負に対する訴求力と言っていいだろう。

一応、オーストラリア戦同様、普通にチケットは取れた。すでに先行販売分のオークション入札があり、試合が週末の土曜日開催、先日のオーストラリア戦のオークションが盛況を考えると、すこし苦戦するかと心配したが、杞憂だった。オフィスの多い千代田区などの空いてるコンビニからであれば、あっけなく取れる。とにかく、普通に苦労もなく取れるのはありがたい。Jリーグのチケットも今日から一般発売開始で、むしろ、(瞬殺した)鹿島対浦和の方が確保が大変だったのではないだろうか。

オークションはあいかわらず盛況だ。だが、今後、バーレーン戦、鹿島対浦和も、なんとなく一般復活がありそうだ。Jリーグの試合で入手難が各試合で発生すれば、それなりの新時代になるのだろうか。チケットを取る立場からすると、そうなって欲しくは無いが、Jリーグ興隆のために、そうなって欲しい願望もあるにはある。



(ここから下は、ごく個人的な狭い話ですのであしからず)

今回、わたしのチケ取りでは、ちょっとしたプチ・ハプニングがあった。わたしは、AM9:50前に某コンビニに入るや、すぐに端末の前に立った。AM10:00前になり、後ろを見ると、他の公演目当てらしきチケットの並びが数人あった。すぐAM10:00になり、わたしは、先頭で軽快にタッチパネルを操作する。混線することなくサクサク行き、あっけなく取れて、端末から引換券の長い白いレシートがビーッと出てきた。それをレジに持って行き、いつものように支払いをしようと財布を出した。ここまではよかった。しかし、レジの店員がハンディを引換券の長い白いレシートに翳し、レジのキーボードを叩くと、ピーッというエラー音が…

この時、即座に私の脳裏で、嫌な予感が走った。おそらく、チケットが取れていないなど、何かのトラブルは明白。チケットを取るための時間を多く見てなかった私は、次に予定が入っており、ここでのトラブルは(時間が潰れるのも含めて)都合が悪かった。

何度かピーッというエラー音が目の前で鳴り、わたしは財布から出しかけた数枚の千円札を元に戻した。レジの店員は、顔を歪め、「お待ちください」も言わず、すぐ端末の方へ走り、端末に向かっていた人を押しのけて、タッチパネルを叩き始め、端末を動かして、コンセントなどを確認しはじめた。レジの並びには、もうひとり店員がいたが、他の客の相手をしていて、フォローできる状態ではないようだった。わたしが騒いでも仕方がないので、しばし様子を見ていた。端末と格闘してる店員は、私には一瞥もくれず、店内のフロアを走り、奥に入っては端末の操作マニュアル本を持ってきたり、端末の裏を確認したりと、もはや、「飛んでいる」状態だった。わたし自身、そういったトラブルの経験はあるし、焦る気持ちもよくわかるので、あまり刺激せず、対応を見守った。逆に、横にいる客たちに、(客である)わたしがレジ誘導していたくらいだった。

ただ、時間は過ぎていく。店員は端末と格闘し、私に対する説明もないばかりか、端末に並ぶ人への説明すらない。慌てふためいている醜態を、ただただ晒していた。やがて、端末に並んでいた人たちは呆れ果て、店内から一人、二人と出て行く。わたしも時間がないので、「どうなってるのですか?」とやわらかく聞いたものの、店員からの反応はなし。「申し訳ない」の一言もなかった。最悪の事態がすぐに脳裏を掠めた。もし、チケットが取れていないと、不味い。そうなると、他の店舗へ行くか、携帯電話でアタックするしかなくなる。いや、それ以前にそんな事する時間もあまりない。

わたしは、端末のところにいる店員の元へ行き、「接触不良ですか?」と訊いたが、店員は、「あーっ」とか「うーっ」としか言わない。まあ、大変なのは分かるが、何の説明もないのは、店員として良い対応とはいえない。すでに30分が経とうとしていた。温厚なわたしも、すこし焦れて、レジにいたもうひとりの店員に、「時間がないのです。どうなってるのですか?」と聞くと、ようやく、その別の店員から「申し訳ありません」と返ってきた。わたしは、横の端末で困窮してる店員をちらっと見て、もう駄目だなと思い、諦めた。時間もない。すでに、次の予定に大きく支障をきたしていた。もう、行かなければならない。

「チケットが取れてないなら、もう、いいですので」と、私が目の前の店員に、そう言い掛けた時だった。次の瞬間、店員から信じられない言葉が返ってきた。

「あの、チケットは(発券されてプリンタに)出てますので、お金さえ払えば、お渡しできます」


呆れを通り越して、わたしは思わず、絶句した。端末の故障とチケット発券はまるで無関係だったのだ。チケットは、レジの後ろのタバコ横にあるプリンタに出力されたまま放置されていた。わたしは、いったいなんのために、今の今までここにいたのだろうか。本来であれば、即座に支払いを行い、チケットをわたしに渡してから、端末の故障対応をするのが筋だが、あの店員は、端末の故障発覚と同時に私の存在を忘れてしまったようだ。もう一人いたその店員も、他の客対応でフォローまで頭が回っていないようだった。以前も、別の某コンビニで、プリンタの故障によって発券に40分待たされたことがあったが、その時は、理由を説明され、きちんとした対応を受けたが、今回は、すこしお粗末というか…話にならない。

もちろん、わたしが相手を慮らずに強く(言葉で)押してれば、もっと早く解決したであろう。店員も私に気付いたかもしれない。お目当てのチケットは取れたのだし、いちいち目くじら立てるつもりはない。だが、(今回に限らず)なんであれ、ほんの一握りの○○のために、客や他人が迷惑を受けるのはどうだろうか。今は、これがこういうところのレベルなのだと、呆れるしかない。基本的に、モノを右から左に流すだけの仕事というのは、(入口・出口さえしっかりしていれば)能力など度外視で、明るくて元気であれば勤まるものである。今回は、それを再確認した。

これでも、欧州にいる(つり銭すらまともに計算できない、受け取った額すら忘れる)移民系店員に比べれば、まだ、日本の店員は、マシなのである。


  *もちろん、世には、まっとうな店員がいるということは含んだ上で書いてますのであしからず。