やはりというか、バロンドール来ました。

  

やはりというか、バロンドールクリスティアーノ・ロナウドが来ました。しかし、チェルシーのテリーがCL決勝でPK外していなかったら、どうなっていただろう。それでも、クリスティアーノ・ロナウドに決まっていたであろう。それぐらい、昨年からの彼の活躍は、突出していたし、去年の段階でほぼ決まりの当確ランプは灯っていた。とはいえ、なんとなくCWCの話題づくりに絡んでいるような気がしないでもない。

バロンドールは、1956年にフランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が創設した欧州年間最優秀選手に贈られる賞で、受賞者には、黄金のサッカーボールをしたトロフィーが贈られる。そのバロンドールは、今でこそ、世界的にも有名な賞で、選手の能力を評する、ひとつの指標として用いられている。FIFAの年間最優秀選手と賞が被ることが多く、むしろ、こちらの賞の方が、監督でなく、現場の記者が選ぶ分、重みがあるかもしれない。日本のサカダイ、サカマガが出す年間優秀選手が世界的に有名になるようなものだが、こういった現場の賞があるのは、やはり、ある種の歴史を感じてしまう。

当然、来年の賞はメッシで決まりであろう。彼で、ほぼ決まりの当確ランプで、再来年以降の有力候補の流れは、すこしわからないが、ルーニーはどうだろうか。(活躍のタイミングや他候補の兼ね合いもあるとはいえ)オーウェンが獲っていて、彼が獲れていないというのも、後々、物議をかもし出すかもしれない。また、若い燕の多いアーセナルあたりからウォルコット、ナスリ、アデバヨールが選出されるか。ジェラード、ランパードは獲っていても不思議はないが、すこしタイミングが遅いか。

最近では、1998年のジダン以降、肝心の母国フランスから受賞者が選ばれておらず、アンリが獲れていないのは不思議事項に当たるだろう。そういう意味では、ナスリなどは候補になるべく活躍が期待される。また、獲れていないサッカー大国も多く、オランダ人、ドイツ人は、かっては賞の常連だった時期もあったが、ドイツは1996年の受賞者マティアス・ザマーを最後に、オランダも1992年のファンバステンを最後に、最近は誰一人として獲れていない。さらに酷いのは、スペイン。前回のスペイン人受賞者は、1960年のバルセロナルイス・スアレスまで遡る。スペイン人も、ボージャントーレス、セスクとタレントはいるにはいるが、いまいち突き抜けないかな。

ちなみに、バロンドールの3ピートを達成してるのは、ご本家プラティニ一人のみ。3年連続ではないが、3回受賞では、ファンバステン、クライフがいる。近年は時代のせいか、主役交代が早い。一時期は、(MJ級に)宇宙で一番上手いかのように褒め称えられたロナウジーニョが、すでに過去の人への系譜を歩みだしているとなると、クリスティアーノ・ロナウドもどうだろうか。近い将来、移籍も絡んでごたごたしそうだ。

最近、この賞は欧州のみならず、全世界でプレーする選手が対象に変わった。だから、ジーコマラドーナバロンドールではない。いつか、日本の選手が獲る日は…、可能性としてゼロではない。もし、万が一、そうなれば、第二次海外移籍ブームが起き、中田英超えになるであろう。(まあ、わたしが生きているうちはないかな)