UEFAチャンピオンズリーグ <最終節> 16チームが出揃ったが・・・

 

今季は、予想通り、UEFAカップのような面子がぽつぽつと見受けられる。
レンジャーズ、マルセイユローゼンボリなどもチャンスはあったが、結局、UEFAカップ系統クラブはほぼ4クラブでフェネルバフチェオリンピアコスシャルケセルティックに落ち着いた。また、前半1分2敗で危なかったリバプールも最後は着実に上がってきた。

バイエルンのいないドイツ勢は全滅かと思われたが、シャルケが上がってきた。代表が強くても、クラブが全滅したら、ドイツの面目は潰れていたのでは。逆にPSVがフェネルバフチェに席を譲り、オランダ勢は全滅。アヤックスの躍進していた時代が遠くに感じる。

さて、各グループだが、短評を。

【A組】
マルセイユ 0-4 リバプール
ポルト 2-0 ベジクタシュ

① ★ポルト    3勝 2分 1敗 勝ち点11
② ★リバプール  3勝 1分 2敗 勝ち点10
③ ×マルセイユ   2勝 1分 3敗 勝ち点7
④ ×ベジクタシュ 2勝 0分 4敗 勝ち点6
引き分けは許されないアウェイのリバプール、先制点までは胃がギリギリしたか。後半の3連勝は見事。ただし、2位抜けなのが、すこしネックか。ポルトポルトガルの国内レベルの高さを証明している。もはや、オランダ以上か?


【B組】
チェルシー 0-0 バレンシア
シャルケ 3-1 ローゼンボリ

① ★チェルシー 3勝 3分 0敗 勝ち点12
② ★シャルケ 2勝 2分 2敗 勝ち点8
③ ×ローゼンボリ 2勝 1分 3敗 勝ち点7
④ ×バレンシア 1勝 2分 3敗 勝ち点5
バレンシア敗退がグループを混沌に。2勝で勝ちあがれたシャルケはラッキーだったか。チェルシーはそつが無い。


【C組】
レアル・マドリード 3-1 ラツィオ
オリンピアコス 3-0 ブレーメン

① ★レアル・マドリード  3勝 2分 1敗 勝ち点11
② ★オリンピアコス 3勝 2分 1敗 勝ち点11
③ ×ブレーメン   2勝 0分 4敗 勝ち点6
④ ×ラツィオ    1勝 2分 3敗 勝ち点5
オリンピアコスが上がってきたが、参加賞か。ほんとうにUEFAカップのグループだった。


【D組】
ACミラン 1-0 セルティック
シャフタル・ドネツク 1-2 ベンフィカ

① ★ACミラン  4勝 1分 1敗 勝ち点13
② ★セルティック 3勝 0分 3敗 勝ち点9
③ ×ベンフィカ  2勝 1分 3敗 勝ち点7
④ ×シャフタル  2勝 0分 4敗 勝ち点6
セルティックシャフタールの自滅で突破を果たす。中村俊輔も、来年2月には戦列に戻れればいいのだが、すこし厳しいか。


【E組】
レンジャーズ 0-3 リヨン
バルセロナ 3-1 シュツットガルト

① ★バルセロナ   4勝 2分 0敗 勝ち点14
② ★リヨン      3勝 1分 2敗 勝ち点10
③ ×レンジャーズ  2勝 1分 3敗 勝ち点7
④ ×シュツットガルト 1勝 0分 5敗 勝ち点3
シュツットガルトはCL枠の無駄だった。レンシャーズ対リヨンが最終節で一番面白かったかもしれない。リヨンはやはり地力がある。もう、新興クラブと見なさないほうがいいかもしれない。


【F組】
ローマ 1-1 マンチェスター
スポルティング 3-0 ディナモ・キエフ

① ★マンチェスターU 5勝 1分 0敗 勝ち点16
② ★ローマ       3勝 2分 1敗 勝ち点11
③ ×スポルティング   2勝 1分 3敗 勝ち点7
④ ×ディナモ・キエフ  0勝 0分 6敗 勝ち点0
ディナモ・キエフはCL枠の無駄。マンチェスターUにとってはぬるいグループだったか。


【G組】
PSV 0-1 インテル・ミラノ
フェネルバフチェ 3-1 CSKAモスクワ

① ★インテル・ミラノ  5勝 0分 1敗 勝ち点15
② ★フェネルバフチェ  3勝 2分 1敗 勝ち点11
③ ×PSV       2勝 1分 3敗 勝ち点7
④ ×CSKAモスクワ  0勝 1分 5敗 勝ち点1
ホームで強いフェネルバフチェ。やはり、CSKAモスクワには負けなかった。ジーコの悪運健在!


【H組】
アーセナル 2-1 ステアウア・ブカレスト
スラビア・プラハ 0-3 セビリア

① ★セビージャ       5勝 0分 1敗 勝ち点15
② ★アーセナル      4勝 1分 1敗 勝ち点13
③ ×スラビア・プラハ    1勝 2分 3敗 勝ち点5
④ ×ステアウア・ブカレスト 0勝 1分 5敗 勝ち点1
すでに突破が決まっていたグループだが、リーグ好調のアーセナルが2位抜けというのは、他クラブにいくらかの影響を与えるであろう。


雑感だが、ジーコは本当に運がある。選手を集めて、チーム組織に対しての事細かい指示は無く、戦術で縛ることも無く、選手主体で自由にやらせるスタイルがここでは嵌ったといっていい。

まもなく、決勝Tの抽選が行われるが、抽選では、同一国、グループリーグ同一チーム、1位と1位、2位と2位の対戦が無い。



2位抜けしたリバプールアーセナルの対戦相手によって、リバプールミランとか、アーセナルバルセロナなど、いきなり強豪同士のカードが実現しそうである。また、1位クラブの中では、ローマ、リヨンとは対戦したくないクラブもあるであろう。

2年連続での決勝Tを果たしたセルティックも強豪相手との対戦は避けられない。やりやすいのは堅いポルトくらいか。個人的には、どうせ当たるならマンチェスター・ユナイテッドとでもやれれば、いいのではないか。そのマンチェスターUも、くじ運よく、オリンピアコスあたりと当たるのでは。勝ち進むに当たり、どこかでミラノダービーバルセロナマンチェスターUの対戦があると面白いかもしれない。とりあえず、イングランド勢が上位を占めるかもしれませんが、優勝候補はセビージャとしておきます。