イングランド代表の予選敗退が決まったことで・・・

ドイツのようなアンチ・イングランドからすれば、最高の結果なのであろう。もちろん、イングランド人の失望は想像にたやすいし、昨日の五輪最終予選で日本が敗退していても、わたしはこのイングランド敗退の方がショックが大きい。来年の夏に実現したかもしれないイングランド対ドイツ、イングランド対オランダ、イングランドポルトガルイングランド対フランスといった好カードは見られない。とはいえ、本大会では、ユーロ2000のように、おそらくグループリーグ敗退していたのではないか。それにしても、あのイングランドのGK、お話にならない。

しかし、クロアチアだが、本当に空気の読めない国だ。たしかに予選の前節で負けていたから連敗は許されないという部分はあったにせよ、すでに本大会出場は決まってるのだから、ここで勝っても意味ないでしょう。かって(日本が崖っぷちに立った)98W杯予選の韓国のように空気を読んでほしかった。

イングランドは、ラグビーW杯では(実力不相応に)あれよあれよと決勝まで行ったが、あれで運を使い果たしてしまったのか。ルーニーオーウェン、テリーを欠いたとはいえ、ドイツW杯後、監督選びをしっかりやらず、安易にコーチをそのまま監督として据えたことが最大の失敗であろう。責任はFAにあるといっていい。そもそもコーチが監督に昇格して(急場はしのげても)長期的に上手くいった例はすくないはず。マクラーレンは辞めないと言ってる様だが、彼もK淵と変わらないのか、寄生虫のようなものだ。(追記:マクラーレンはクビになりました)

かたや、ヒディングは本当にここぞというところで運がある。というか(偶然なのはわかるが)ほんとうに日本人の楽しみの邪魔ばかりしてくれる。出るからには、本大会ではどんなマジックを見せてくれるのだろうか。ヒディング母国のオランダとあたれば面白いか。


これで、来年のユーロ2008の現地観戦は100%つまらなくなった。5万から10万の民族大移動を行うイングンドサポーターのいない大会は、明らかに盛り上がりに欠ける。オランダサポーター、ドイツサポーターなど、イングランドサポーターの規模からすれば、かわいいものだ。なにより、あのセントジョージのクロスが纏うスタジアムの風景も見られないし、勝敗に関わらず、あのクレイジーな一体感の雰囲気が味わえないのだ。スタジアムでゴッドセイブザクィーンも歌えない。開催するスイス、オーストリアとしても、一番金を落としてくれるはずの来客がないのだから、これは大打撃である。(街が汚くなる心配はなくなるが)

また、イングランド敗退により、チケット戦線に大きな変化が現れる。今はチケットがまるでない状態だが、今後、余るくらいに出てくる可能性もある。年内にも各敗退国協会での割り当てチケットの戻し分があるはずで、大量に仕込まれたFAの返却分は、相当数に上るであろう。もちろん、イングランドFMTもオーバーブッキングしてあるはずだから、敗退したことで、その分の割り当てがシングルチケットに回される。イングランドサポーターが持っているチケットも、大量にブラックマーケットにばら撒かれるであろう。よって、大会中のチケット高騰もない。チケット難民が出て、オークションで馬鹿高い金を払って見ることはなさそうだ。

日本人の中には、あまりいないとは思うが、ユーロ2008チケットのイングランドFMTを当選していた人は、いったい、どんな気分なのであろうか。





12月2日(日本推定12月3日)に行われるユーロ2008のドローに関するポット分けが発表された。

【第1ポット】スイス、オーストリアギリシャ、オランダ
【第2ポット】イタリア、クロアチアチェコスウェーデン
【第3ポット】ルーマニア、ドイツ、ポルトガル、スペイン
【第4ポット】ポーランド、フランス、トルコ、ロシア

第3ポットが注目で、ドイツ、ポルトガル、スペインと強豪揃い。
これで、イベリアダービーのスペイン対ポルトガル、ドイツ対スペインはグループリーグでは実現しない。

オランダ、イタリア、スペイン、フランスという死の組の可能性も・・・。
オーストリアクロアチアルーマニア、ロシアなんていうつまらない組の可能性も。

やはり、イングランドデンマークアイルランドがいないと、どこか冴えない。
個人的にはドイツ対フランスが実現して欲しい。