サッカー日本代表、五輪最終予選の行方は・・・
先の敗れたカタール戦においても、柏木の交代で、守るのか、攻めるのか、交代の面子でピッチの選手に監督がメッセージすら渡せなかった。ああいった場面で何も出来ずに、選手任せになってしまうのは(1試合にウェイトの比重がかかる)代表監督としての経験不足なのであろう。せめて彼にアジアユース監督の経験でもあれば、また、違ったであろう。
さて、混沌としたグループの様相になって、かなりややこしくなってきたが、監督を更迭しないばかりか、日本サッカー協会の対応はあいかわらずのようだ。
自分達はなにもせず、キックオフはそのままに相手にあれこれ変えろというのもどうか。日本の19:20キックオフはチケットの前売り、ゴールデンタイム放送という、あくまで数字を考えた時間設定である。あくまで金の絡んだ開催側の都合でしかないのだ。サポーターの移動手段というが、2004年の浦和対横浜のチャンピオンシップでサポーターが最終電車を逃すような事態も開催場所が埼スタだからであり、アクセス抜群の国立開催ならば、20:30、21:00キックオフでも問題ないであろう(緒戦のベトナム戦は20:30キックオフだった)。延長も無いのだ。22:00キックオフでも試合終了は0:00。井の頭線は怪しいが、小田急線、総武線、中央線なら十分に帰れる。最終戦で出場がかかるとなると、チケットは売れるかもしれないが、状況を見てから、前売りは試合前の18日に売り出しても問題はあるまい。どのみち、前売り完売の満員にはなるまい。
たしか中国はワールドカップ2006ドイツ大会のアジア一次予選最終戦で、裏の試合のクウェートと同時刻キックオフを実現させている。結果的に中国は敗退となったが、同時刻キックオフは可能ではあるのだ。最終戦が同時刻キックオフというのは、FIFAでは常識と捉えられている。IOCは分からないが、カタールに云々言うよりも、平等ではないという主張をIOCにしたほうがいい。日本で22:00キックオフ、カタールで16:00キックオフなら、出来なくはない。
もしくは、変更せずに、反町と選手を信じて大勝を願うか。しかし、実際、カタールとの時間変更は関係なくなるかもしれない。ひょっとすると、あのカタール戦のハンドでグループリーグの流れが変わったかもしれない。他組を見ても、3連勝していた韓国が(日本に勝てなかった)シリアに引き分けたように、最終予選全体の流れが変わったようにも伺える。あくまで、この流れがただの一息なのか、転換点なのか。その辺はあとあと分かることになるであろうが、わたしの予想では、グループの流れが変わったと判断しており、最終的な敵はサウジアラビアとの直接対決になるかもしれないとみている。
おそらく、こうなっているのでは。裏の試合、サウジアラビア対カタールは引き分けか、サウジアラビアの勝利になるであろう。最終的にグループは混戦になる。わたしの6月に書いた予想でも、日本はベトナムには○か△になっている。
ここまでくると、五輪チームは敗退した時点で消滅するため、監督更迭もくそもない。
ここまでくると、五輪チームは敗退した時点で消滅するため、監督更迭もくそもない。
わたしは一貫して「代表監督初心者の反町でも大丈夫」としてきた。これまで、日本五輪チームは形を持たずに、その分、イケイケで流れのままにこれだが、それも無敗で来ればの話である。今回の敗戦で監督が吉田などに変わるのならば、流れの途切れに対応できるが、このまま監督続投となると、あまり良い流れではない。負けをそのまま引きづり、あの敗戦が重石になる。
もうひとつ杞憂を上げるとするならば、日本サッカー協会の認識である。
「反町なら2勝できる。」
日本サッカー協会の認識はそのようだが、言い換えれば、ベトナム、サウジアラビアには勝てる。というナメた認識といえよう。もちろん、普通にやれば日本は勝てるであろう。だが、日本サッカー協会、マスメディアとも、ベトナムには勝って当たり前、大量得点で勝たなければならないという認識になっている。その理想の高さが足かせにもなる。たとえ日本が勝ったとしても1-0である。ここで、またひと騒動ありそうだ。
「反町なら2勝できる。」
日本サッカー協会の認識はそのようだが、言い換えれば、ベトナム、サウジアラビアには勝てる。というナメた認識といえよう。もちろん、普通にやれば日本は勝てるであろう。だが、日本サッカー協会、マスメディアとも、ベトナムには勝って当たり前、大量得点で勝たなければならないという認識になっている。その理想の高さが足かせにもなる。たとえ日本が勝ったとしても1-0である。ここで、またひと騒動ありそうだ。
推測だが、オシムに五輪監督を頼んだが、断られたので、反町を担ぎ出したツケは思いのほか大きいかもしれない。