日本サッカーでターンノーバーは手抜き? 2 <その後に>

しかし、我那覇のドーピング事件といい、川崎のやることなすこと、すべて裏目。今シーズンは川崎にとって天中殺としか思えないが、Jリーグ幹部は会議室のサッカーになっていて、現場をまるでわかっていない。趨勢の会社でも似たようなものだろう。どこいっても、体質は同じなのかもしれない。

*再び辛辣な記事ですので、あしからず。また、ターンノーバーという言葉は、正確にはターンオーバーです。

川崎F“バッシング”にWショック
 Jリーグの犬飼専務理事は27日、10月9日の実行委員会で川崎Fの武田社長に対し、柏戦(23日)でメンバー8人を入れ替えたことに関し“公開事情聴取”する考えを明かした。26日のセパハン戦前、関係者と報道陣の前で慶大サッカー部の後輩である武田社長を怒鳴りつけた同専務理事は「浦和も並行して戦っている。他のクラブの社長もいるところで話し合った方がいい」と説明。日本協会の川淵キャプテンも「8人も代えるのはファンをバカにしている」と一蹴した。
15日の大分戦からセパハンとのホーム(19日)&アウエー(26日)、23日の柏戦と12日間で4試合の日程。その間に往路24時間、復路19時間のイラン移動が含まれる。浦和と同じ条件と見なすこと自体に違和感があった。
 想像以上の過酷移動で、帰国後の選手は疲労困ぱい。ジュニーニョは腰打撲、中村や箕輪は足を痛めており、規約違反がないことをJリーグに確認して「現場で時間がない中、ベストな判断をした」(関塚監督)と8人の欠場を決めた。それだけに福家強化本部長は「それでも同じメンバーで戦えと言うなら、選手生命を考えないといけなくなる」と戸惑った。関塚監督は「初めて中東とホーム&アウエーをやって、そこらへんがどうだったか考えてほしい。聴取があれば受けます」と今後のためにも、現場の意見を伝える意向もある。

昨日、書いたが、思いのほか、このターンノーバーは大きなニュースになっているらしい。かってはJを立ち上げた川淵同様、浦和をテコ入れした犬飼も地に落ちたか。しかし、こんな発言をする輩がのうのうと要職に居るのだから、日本はいつまでも平和である。

そもそも戦力、移動距離の違う浦和と川崎を同等に置くのはフェアではないし、本質を見ていない。もし、ターンノーバーで入れ替えが許されない規約を作れば、ACLには余剰戦力と金のあるクラブしか参加できない。今のところ、日本には浦和しかない。浦和のためのJリーグでもなければ、浦和のためのACLでもない。

本来、バックアップし、フォローしてやるべき立場の人が、このような発言を次々と言う事自体、おかしい。結局は川崎がセパハンに敗れたからだ。本来、26節の柏対川崎戦の試合後に発言してしかるべきだが、セパハン戦前後に言うは反則だ。もし、川崎がセパハンに勝っていれば、黙殺し、逆にターンノーバーを賛辞していたのではないか。

日本協会の川淵キャプテンも「8人も代えるのはファンをバカにしている」と一蹴した。というコメントは、一見、もっともらしく見えるが騙されてはいけない。彼は会長室にいて状況が何も分かっていない。対戦相手の柏や柏サポが抗議でもすれば、話はわかるが、ファンを馬鹿にしているかどうかはファンに聞けばいい。それぐらい、ファンは分かってるし、金払って観たファンがベストメンバーを望むならば、川崎はACLを辞退すればいいだけのこと。もはや川淵のコメントは、すべてギャグとしか受け取れない。そもそも川淵がサポの気持ちを代弁してどうするのか?。むしろ、サポやファンを一番バカしてるのは(会長職を辞めない)川淵自身であり、サポやファンの本当の気持ちがわからないのも彼。


前回も書いたが、まず、なぜ、このような事になったのかを考えるべきであろう。ターンノーバーを「手抜き」「バカにしてる」「Jリーグ軽視」と認識するならば、いつまでたっても日本はサッカー後進国のままだ。プロ野球の裏金の構図同様、日本らしいといえば日本らしいが。

そんな最中、浦和も ターンノーバー導入を検討しているとか。
浦和も ターンノーバー導入。
 リーグ、ACLなど強行軍の続く今季公式戦は既に40試合に到達。オジェック監督は30日の新潟戦で初めてターンオーバー制の導入を示唆。中村GMも「それだけのメンバーはそろえている」と同調した。

これが普通。浦和も05天皇杯を獲ってから、その辺を認知して先取りで戦力強化はしてるが、もし、「浦和は戦力があるから、ファンを馬鹿にしてない」となったら、もはや、お門違いを超えて、本物の○○だ。

今日28日、川崎には事情聴取が行われ。最終的にこうなった。
J1川崎が23日の柏戦で大量の主力メンバーを温存した件について、鬼武健二チェアマンは28日、川崎の武田信平社長との会談後に「やむを得なかったと判断せざるをえない」と話し、クラブ側に理解を示した。
武田社長は会談後に「コミュニケーション不足だった」と話し、鬼武チェアマンは「実行委員会の議題にはかけない」と不問とする方針。ただ、来季以降も同様の事態が起こる可能性があるため、同チェアマンは「AFCに日程変更などを提案していかないといけない」と話した。
J側は立場上、とるべき行動はとりました。という釈明が欲しかったということか。要するに保身である。
これで本当に理解しなかったら、本物の○○×2と言った方がいい。
ただ、AFCに自然災害以外で日程変更など出来るはずもない(他の国では裏の試合があるのだし)。日程含めて、Jが健全に運営できるかを考え直した方がいい。



ただし、しいていうと、ターンノーバーの情報は早めに開示しないと、トト購入者は困るかもしれない。