日本ラグビー代表が発表されたが・・・

9月からラグビーのワールドカップがフランス(共催でウェールズスコットランドも)で開催される。日本は、オーストラリア、ウェールズ、フィジー、カナダとグループリーグを戦う。その日本代表メンバー36名が発表された。正式メンバーは30名+対怪我予備6名

サッカー日本代表オシムの千葉枠ではないが、「大丈夫か?」という人選もちらほら含まれている。
清宮がカーワンの人選に多少なりとも(情報提供&推薦で)噛んでいるのも分かる。ただ、国際監督経験のない(内弁慶の)清宮の意見が果たして役に立つのかは、本番にならないとわからない。どう考えても、佐々木、今村、矢富は国内ならまだしも、オーストラリア、ウェールズ相手の国際舞台では確実に役不足である。ならば、2011年W杯を見据えて、土佐、北川でも入れておいた方がいい。

ポジションでは特に矢富を選ばないといけない現状のハーフ団は厳しい。特にSOは人材難だ。古くは松尾、最近では信野、淵上と天才肌の多かったポジションだったが、今ではなんたる惨状か。救いは若き小野の未知数なるポテンシャルか。とにかくSOは怪我明けのアレジ次第だ。彼が居る居ないは、サッカー日本代表中田英が居る居ないのと同義。

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山村 亮  185cm/114kg ヤマハ発動機ジュビロ
山本 正人 185cm/115  トヨタ自動車ヴェルブリッツ
相馬 朋和 183cm/122kg 三洋電機ワイルドナイツ
西浦 達吉 176cm/110kg コカ・コーラウエストレッドスパークス
杉浦 敬宏 176cm/102kg 福岡サニックスブルース
猪瀬 祐太 182cm/107kg NECグリーンロケッツ

■HO
松原 裕司 180cm/100kg 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
山本 貢  174cm/100kg 三洋電機ワイルドナイツ
猪口 拓  176cm/100kg 東芝ブレイブルーパス

■LO
大野 均  191cm/105kg 東芝ブレイブルーパス
熊谷 皇紀 194cm/104kg NECグリーンロケッツ
ルアタンギ侍バツベイ 190cm/120kg 近鉄ライナーズ TON
ルーク・トンプソン  194cm/107kg 近鉄ライナーズ NZ

■FL NO8
箕内 拓郎 188cm/107kg NECグリーンロケッツ
渡邊 泰憲 192cm/104kg 東芝ブレイブルーパス
木曽 一  195cm/105kg ヤマハ発動機ジュビロ
浅野 良太 184cm/97kg  NECグリーンロケッツ
ハレ・マキリ190cm/103kg 福岡サニックスブルース NZ
フィリップ・オライリー 190cm/100kg 三洋電機ワイルドナイツ NZ
佐々木隆道 184cm/95kg サントリーサンゴリアス

■SH
矢富 勇毅 176cm/83kg ヤマハ発動機ジュビロ
吉田 朋生 171cm/78kg 東芝ブレイブルーパス
キム・チュルヨン 171cm/73kg 近鉄ライナーズ KOR

■SO
安藤 栄次 173cm/82kg NECグリーンロケッツ
小野 晃征 170cm/87kg 福岡サニックスブルース
ジェームズ・アレジ 187cm/93kg NTTドコモ関西 NZ


■CTB
大西 将太郎 180cm/80kg ヤマハ発動機ジュビロ
ナタニエラ・オト 173cm/95kg 東芝ブレイブルーパス TON
今村 雄太  178cm/90kg 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
平 浩二   185cm/93kg サントリーサンゴリアス

■WTB
大畑 大介  176cm/82kg 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
小野澤 宏時 180cm/85kg サントリーサンゴリアス
遠藤 幸祐 186cm/92kg トヨタ自動車ヴェルブリッツ
クリスチャン・ロアマヌ 188cm/108kg 埼玉工業大学 TON

■FB
ブライス・ロビンス 183cm/86kg リコーブラックラムズ NZ
有賀 剛 175cm/85kg サントリーサンゴリアス


スクラムは前半まではそこそこ耐えられそうだが、ラインナウトは苦戦しそうだ。また、接点でのボール獲得率も厳しくなりそうである。バックラインのディフエンスもオーストラリア、ウェールズ相手になると、(前半は健闘しても、後半は)いとも簡単に切り崩されるであろう。

個々で見ると、明治OBが一人もいないのは寂しい。大畑も選出に反対ではないが、彼を超えるウィンガーが出てこない裏返しでもある。オトの復帰は大きいかもしれない。ただ、このポジションにNO8クラスの選手が来ないことには、バックスで基点作りは不可能であろう。FWが走るしかないが、その分、疲弊は早い。個人的には遠藤の突破がどこまで通用するかを見てみたい。有賀はFBでは厳しそうだ。ブライス・ロビンスに怪我があったら、ゲームオーバー。

結局、パスを軸とするサッカー日本代表と同じで、接点を避けながら、スピード&クイックネスで勝負するしかない。しかし、現実は強豪相手に、おすそ分け程度に1、2トライ取れるレベルであり、互角に戦う戦術となると、相手が不調といった他力的な要素が必要になってくる。

カーワン監督はどこかドゥンガのような雰囲気あるが、彼の狙いがきちんと嵌るかは、緒戦のオーストラリア戦をどう入るかによるであろう。完全アウェイで戦うウェールズ戦はほぼ捨石になる。たとえ惨敗しても、カナダには勝てよな~。


明日の壮行試合で大勝しても、あまり意味はないが、状態チェックにはなる。



*ちなみに、サッカーとは違い、ラグビーにおいて、外国人選手は(帰化せずとも)日本で一定期間プレーすると、日本代表として桜のジャージを着れます。もし、サッカーでこの慣習が適応されたら、ワシントン、バレー、マグノアウベスジュニーニョが日本代表になれて、とんでもないことになりますが、昔からこのラグビー日本代表外国人登録には多少なりとも違和感を感じる人もいるのでは。キャプテンが外国人(マコーミック)だったこともあります。