<雑評> 4月3日 UEFAチャンピオンズリーグ 準々決勝 1stレグ

先にホームでやるか、ホームを後でやるか、その明暗が分かれたような2戦。
あきらかに後ホーム有利になったといえよう。さて、残りの2試合はいかに。
おそらく、普通にマンチェスターユナイテッドチェルシーがイニシアチヴを握りそうな予感がする。


△ACミラン 2-2 バイエルンミュンヘン


ジラルディーノはともかく、サイドの上がりやピルロがよかっただけに、ミランが普通にやれば普通に勝てた試合だったが、予想通りの引き分け。だが、2-2というスコアはミランにとって最悪の引き分けである。かたやファン・ボメル、カーン抜きのバイエルン・ミュンヘンはしてやったりか。さしてゲームを支配していたわけでもなく、むしろ、形さえ作れないような状態で、0-0で良いような戦い方だった。よって、後半にバイエルンミュンヘンアウェイゴール決めて追いついた時、たとえ1-2の敗戦でも、十分、予定通りだったのかもしれない。

ミランは1-1から後半終了付近でPKをプレゼントされ2-1とし、運があると思ったが、どうも試合自体のリズムがちぐはぐだ。ミランとしては、ここを2-1で勝ち、次を0-0でしのぎたかったことだろう。終了間際のミランの失点は浦和を思い出させてくれるが、今季の不調ミランを象徴するようなシーンだった。力はそこそこにあっても、正直、よくここ(ベスト8)まで来てるなという印象。
もはや、2-2になるロスタイムの同点ゴールが事実上のステージ進出の命運を決定付けたか。


●PSV 0-3 リバプール


ほぼ決まりか。アウェイゴール3点は事実上、6点である。
次、アンフィールドで0-4か1-4でリバプールが負けるというのは考えにくい。
しかし、PSVは立ち上がりから、やや押し気味に進めていたものの、先制できなかったのが痛かったのか、それとも0-0で前半を終えられなかったのが痛かったか。いずれにしても、ジェラードが前半に決めた時点で、ほぼ勝負あったといえよう。たとえ、この試合を2-1でPSVが勝ったとしても、あのジェラードのゴールはあまりにも重過ぎるアウェイゴールだったし、あれでPSVは気持ちが切れたといえよう。案の定、後半、さしてリスクを犯す必要もなく、「楽」になったリバプールがその余裕の「差」でリーセ、倉内が2点目、3点目を決めたともいえる。前半、0-0か1-0のPSVリードだったら、この試合はわからなかった。

リバプールはこのまま決勝まで行きそうな雰囲気がある。


先の2試合を見て、正直、残りの2試合も結果が見えてきた気がする。
おぼろげながら、準決勝はマンチェスターユナイテッドバイエルンチェルシーリバプールという4強の骨組みがすこし見えてきたような。ファイナルもマンチェスターユナイテッドリバプールに。いや、ほぼ確信めいたものがある。そうなると、過去の奇跡・因縁も絡み、かなり熱い展開といえよう。
もちろん、ローマやバレンシアバイエルンが入り込むスキマはあるはず。