<展望> U-22日本代表 マレーシア戦

マレーシア戦の焦点は、反町監督が何をしたいのか、そして、それがピッチで実現できているか。その一点しかないが、正直、マレーシア相手に内容も戦術云々でもない。前戦から修正されているかどうかなどを図るような相手でもない。良かろうが、悪かろうが、一喜一憂することもない。なにか求める方がナンセンスである。そうなると、焦点は次のシリア戦までお預けとなる。1-0でも、5-0でも、香港戦と同じように、平山が外そうが、雑だろうが、はたまた素晴らしい内容を見せようがなんだろうが、ねじ伏せる戦い方しかないであろう。とにかく、勝てばいいだけである。そういう位置づけの試合である。

この試合の敵はマレーシアではない。敵は90分間という制限時間と環境である。その中で、いかにパフォーマンスできるかであるから、仮に苦戦した場合は、かなり精神的に肉体的にこたえたとみなした方がいいのかもしれない。最終予選の夏場は過酷である。いまからその環境に慣れておくしかない。

展開的には、マレーシアは引いてくるであろう。日本は増田をトップ下に置くことで、これまでとは見違えるくらいにボールも回るはずである。試合は日本の先制点が比較的すんなり入るかであるが、前半に1-0でも3-0でもいいから日本はリードして終えないと、後半、疲労や消耗の上から焦りが加わり、自分達の自滅パターンに追い込まれる可能性もある。ようするに、前半にすべての決着がつくといっていい。普通にやれば、3-0で前半を折り返せるはず。ただ、あくまで普通にやればである。
自分たちで難しく考えたり、考えすぎたりしないほうがいい。
ただ、シュートを打てばいいだけだ。
それで入る。

メンバーだが、とくに代わり映えはない。
ホームでGK3名はいらないが、アウェイは3名必要になる。
福元、林も帯同とはいえ、6月のU-20W杯に備えた良い経験になるであろう。



■GK
12 山本 海人 188cm 81kg 清水
1 松井 謙弥 186cm 72kg 磐田
23 林  彰洋 190㎝ 79㎏ 流通経済大

■DF
2 一柳 夢吾 183cm 78kg 東京V
伊野波雅彦 179cm 72kg FC東京
4 水本 裕貴 183cm 72kg 千葉
3 青山 直晃 182cm 72kg 清水
21 福元 洋平 181㎝ 68㎏ 大分

■MF
16 本田 拓也 177cm 70kg 法政大
7 増田 誓志 179cm 75kg 鹿島
13 谷口 博之 182cm 73kg 川崎F
18 水野 晃樹 173cm 62kg 千葉
10 梶山 陽平 180cm 75kg FC東京
6 青山 敏弘 172cm 70kg 広島
15 上田 康太 172cm 65kg 磐田
14 家長 昭博 173cm 70kg G大阪
8 本田 圭佑 181cm 74kg 名古屋

■FW
9 平山 相太 191cm 87kg FC東京
22 カレン   180cm 72kg 磐田
24 李 忠成  182cm 74kg 柏


*森本の怪我は残念だが、五輪本大会には間に合う。