FIFAクラブワールドカップ 決勝 <戦評>

こんな話を耳にしたことがある。
かって、本大会がTOYOTA CUPだった頃、日産のスカイラインで会場入りしようとした大会関係者が、ライバルスポンサーの車ということで、門前払いを受けたとか受けなかったとか。
(だが、今使ってる試合会場はNISSANスタジアムなんですよね)

さて、決勝だが、キックオフ後、バルセロナが攻め、インテルナシオナルが守る入り方はまずまずだったが、インテルナシオナルがあそこまで守るとは思わなかった。(だから、試合中にガス欠する心配は無かった)。前線へのプレスもさほどではなく、どちらかといえばバルセロナにはスペースを与えていた方ではなかったか。

インテルナシオナルは守り、カウンターからスピード勝負。
しかし、バルセロナも攻守の切替は早く、試合全体の中でインテルナシオナルの攻めはあまり機能しなかった。いったい、バルセロナがいつ点を取るか。バルセロナが支配する雰囲気で試合は展開するが、なかなか決め切れない。

点が取れてない。時間が経てば経つほど、今度はインテルナシオナルが裏でペースを握るようにもあってくる。しかし、一番の山場は、後半、インテルナシオナルセンターバックが出血でピッチにいない間、彼らの守備はかなり不安定で受身になっていた。あそこで仕留められなかったのが痛かった。

そして、唯一の速攻から、電光石火で決めたインテルナシオナルの先制点。
あの攻めは日産スカイラインのように早かった。
とくにあの後半の終盤の時間帯に取るあたりはブラジルらしい。
1点以上に、あの時間帯がバルセロナには重くのしかかった。


バルセロナ 0-1 インテルナシオナル

バルセロナは負けたものの、全体的に悪くは無かった。
ただ、後半、ミドルを打つまでデコが消えていた。そう思えるくらい、インテルナシオナルは守備に没頭していたという証左でもあろう。

とにかく、インテルナシオナルが勝つには、ああいったスピード勝負にセットプレー、そしてPK勝ちしかない。そういう意味では、インテルナシオナルの戦い方はうまかった。



*明日、アジアカップの組み合わせ抽選会だが、はたして日本代表はどこへ入るかに注目が行く。
(滞在を考えると、シードとなる開催国4カ国の中では、マレーシアあたりを希望。)
なんとなくだが、タイ、日本、イラン、オーストラリアになりそう。
オシム爺さんにくじ運はあるのかないのか…