FIFAワールドカップ開催地変更の事情、が加速していく?・・・

修正 10年W杯南アフリカ大会組織委員会が競技場建設と改修の費用が83億5200万ランド(約1274億円)に達するという見通しを発表。当初見通しの3倍半を超える数字で開催実現へ不安再燃が必至。

FIFAのブラッター会長は14年W杯開催国の有力候補ブラジルに、新スタジアムの建設など整備を急ぐように要請。また、コロンビア政府が2014年W杯誘致の姿勢を再確認。南米連盟はブラジルを統一候補としていたが、レオス同連盟か会長がサントス副大統領との会談後、立候補容認の姿勢を示した。

はじめに、南アフリカの組織委員の認識力不足には閉口させられる。ワールドカップという大会に対する目論見も予測もシュミレーションも甘い。まるで世界少年サッカー大会を開催する気分とまではいわないが、どこか皮肉ってやりたくもある。このままだと、どこかの先進国が南アフリカへ金を貸さないと難しい状況になってきたともいえよう。

現段階において、南アフリカは会長選のためのあくまで仮の開催地であり、会長選が終わる来年の6月に再び開催地が新たに決まる可能性は大いにある。要はFIFAのスポンサーが南アフリカ開催を嫌がるかどうかであるが、来年の会長選が終わらない限り、FIFAは南アフリカ開催路線を崩すことは無いだろう。

さらにその先の2014年における南米大陸の開催にも南ア以上の資金が必要になってくる。ブラジルが候補の筆頭だが、要は資金力である。南米の財政から考えると、今から2014年ワールドカップのチケットを(高値で)正規販売しなければ、資金調達も厳しいであろう。

チャンピオンズリーグ決勝の開催地が2007年にモスクワ、2008年にローマと決まったように、いっそのこと、2010年オーストラリア、2014年メキシコ、2018年イングランドと決まってくれたほうが、どんなにいいことやら。