チャンピオンズリーグ後の雑感inパリ

決戦後のパリ市内は昨日の熱が剥れたように静かである。
試合後、バルセロナサポがすこしばかり羽目を外し、街中で暴走したようだ。
店のウインドウを壊し、商品を略奪。
翌日のニュースでは警官隊も出動したらしい映像が生々しく報じられていた。

試合でバルサ側のゴール裏で炊かれた発煙筒もそれほど多くはなかったが、
入場時のセキュリティチェックの甘さといったら、日本とさして変わりない。
ミランが勝ち上がってこなかったからいいようなものの、
あの程度で済んだのはよかったのかもしれない。

ただ、バルセロナサポの熱狂的なフィーバーをスペイン代表に持ち込めないのが悲しい性か。

決戦後の翌日は観光に勤しむ両サポーターが街中にちらほらいた。
さすがにユニ姿は少ないが、私服でも彼らの表情を見れば、観光客かサポーターなのかわかるものだ。

やはり、イングランド人の表情はルーザーの立場を引きずっている。
退場者を出したが先制してしまい、守りに入ったものの逆点される。
そんなチェルシーと同じような負け方にアーセナルもはがゆさを感じているのではないか。
2度あったアンリの決定機も脳裏でリフレインしているのではないだろうか。

一方、バルササポは昨日の喜びで疲れてしまったのか、それほど多くは見かけない。
たまに家族連れのサポーターがバルサスカーフを首にかけ、日本製のデジカメで楽しそうに記念撮影をしている。バルサビッグイヤーを獲ってしまえば、後のワールドカップでスペイン代表がどうなろうが知った事ではないかのような、すべてが終わったかのような清々しい表情である。

とりあえず、今年のファイナルはおそらくだれしもが望む結果で終わり、嬉しい人も多いのではないか。

ところで、来年のファイナル会場はアテネだが、なにも陸上競技場でやらなくても・・・