FIFAワールドカップ、ドイツの宿泊競争は・・・

『サッカーのW杯ドイツ大会組織委員会は3日、観戦で国外から訪れるファンのために予約したホテルの宿泊日数で、1位はブラジルの5万2000泊だとする統計を明らかにした。2位はイングランドの3万9000泊で、3位はメキシコの3万5000泊。日本はアルゼンチンと並んで1万6000泊で5位となっている。』

FIFA独自のホテルブッキングの発表だから、実質の正確な数字ではない。しかし、視聴率と一緒で、ある種の目安にはなる。

ブラジルは決勝まで来るものと想定できる分、ブラジル人が一番、日程を組みやすい。
おまけに開幕から決勝まで想定し、安心して予約できるのはブラジル人だけともいえる。
また、ブラジルは本国ブラジルからの観戦者よりも、欧米で活躍する富裕層のブラジル人がほとんどであり、一番熱く、なにかに憑依されたようなサポーターが貧民層のため、ドイツまで来れないという事実は見逃せず、あの本国丸ごと殺気だったフィーバー熱を持ってくることはできない。とはいえ、そこそこ盛り上てくれるだろう。

メキシコはさすがに観戦率が高い。しかもほぼすべて本国から来るからたいしたものである。
「メヒコ!メヒコ!ダ!ダ!ダ!」の歓声を街角で聞くことになるだろう。

わが日本も5位でまずまず。事前準備の得意な国民性だから、もっと増えていて欲しいところだが、さすがにグループリーグ3試合分の予約しか見通しがきかないため、やはり、1万6000泊という数字は妥当か。いや、3試合分だから良い数字といえよう。決勝Tへ行けば、右肩上がりか。

しかし、最終的な、サポーター数の実質上位はイングランドであろう。
鉄道で日帰りできるイングランド。そして、決勝までを強気に見据えていない分、割り引かなければならないにもかかわらず、4万近くの予約はすさまじい。また、イングランドサポは高いホテルまで押さえるため、金の使い方は日本人に近い。とにかく、イングランドが敗退し、イングランド人が帰国すると、どこか寂しくなってしまい、大会熱が盛り下がるから、なるべく早期敗退は避けて欲しいものだ。

最後に、もし、アイルランドが来ていたら、きっと、3~5位あたりに食い込んでいたであろう。
また、中国も出場していたら、韓国以上日本に並べるくらいの観戦者が訪れていたかもしれない。