WBCで、ふつうに韓国に勝っていたら・・・

おそらく、韓国に負けていなかったら、ここまでWBCは注目されなかったであろう。

イチローもあそこまで喧嘩腰にプレーはしなかったし、多村も怪我覚悟のキャッチもなかっただろう。いや、逆にとんとん拍子に日本が勝ち進み、簡単に優勝でもしてしまったら、それこそ優勝の価値や喜びすらイマイチだったかもしれない。

なにより日本対韓国の視聴率35%は脅威であろう。放送した局はここまでは計算していなかったはずだ。

明日のキューバ戦は日本にとってはドミニカ、プエルトリコよりは組みやすいのではないか。勝敗は松坂の好投次第であろう。ただ、松坂は9イニングスのうち、8イニングスはぴしゃりと抑えても、1回はかならず捕まって集中打を浴びる傾向にある。好投しても一発を持っていかれることもある。そこを考えたら、アンダースローの渡邊先発で、松坂抑えの方がいいような気もする。また、日本打線も初相手の投手を打ち崩すのは用意ではない。一発勝負の場合、ホームランやフォアボール、送りバントが勝負の分け目を決めるかもしれない。

あいかわらず、日本は短期決戦の戦い方をしないため、戦い方を知ってるキューバの方が展開は有利だろう。明日の戦いは土佐丸高校(キューバ)対明訓高校(日本)というところだろうか。

負けたら屈辱になる韓国戦よりは過緊張せずに見れそうなのが救いだ。