<展望>日本対ポーランド「相手はポーランドなくプレッシャー」

             



趨勢では、GL敗退の決まったポーランドなら有利、勝てるという見方が大勢だが、そうでもない。むしろそれは大きな落とし穴が広がっているといえよう。ポーランドと日本の立場は日本にとって非常に危険な状態にある。プレッシャーから解放され、無駄な力が抜けてプレーできるポーランドと、負けるとGL敗退リスクのある日本とでは、精神状態ですでにポーランドに分がある。

実際、過去記事に書いたように、2002年W杯のポーランドは2戦でGL敗退後、3戦目のアメリカ戦序盤に2点を取り、3-1で快勝した。今回は、まだ、今大会ノーゴールのレバンドフスキに2ゴールを献上してしまうイメージは容易に浮かび、ころっと0‐2、1-3で敗戦する可能性は大いにある。日本は、一番、嫌な状態でポーランド戦を迎える。

コロンビア対ポーランドスコアレスドローで日本が第三戦を迎えるなら、確実に勝てると踏んでいた。決してリスペクトを欠くつもりではないが、今大会のポーランドは、EURO2016に比べ本調子でなく、ウズベキスタンにすら見える。もし、それこそ日本が先制したら、ポーランドの集中力は切れてしまい、彼らは失点癖を露呈し、4-1など、3点差をつけて日本が勝つとみていた。だが、ポーランドが二戦目でGL敗退した場合はその限りではないと条件も付けていた。

展開次第では、日本の敗戦は否定できない。えてして日本は有利な状況を活かすのが苦手だ。目の前にある好機をみすみす逃して、「もったいない」という歴史を幾度となく繰り返してきた。この試合に限れば、日本の年功人選は、あまり武器にならない。むしろ、恐いもの知らずの若い爆発力が必要になるが、人選で選んでいない。試合は酷暑が予想され、移動付で中3日の試合もコンディションに大きく影響する。先制されたり、競った展開で元のダメダメな日本に戻るのか、先制して見違えた日本を見せるのか、引き続き注目である。


さて、試合だが、日本のスターティングオーダーは固定がセオリーだが、(これまで出場してない選手で入れ替えて)すこし変えてきたら、攻めている印象を持つであろう。もし、GKを中村にしてきたら、果敢に先手を取る好印象を強烈に抱くであろう。コロンビア戦同様に、スタメンと選手の表情から見ているこちらが何を感じるかである。

一方、ポーランドが前半立ち上がりから果敢にプレッシャーをかけて攻める理由はない。ゆえに、日本はおつきあいするように、ふわっとゲームに入ってはダメだ。様子見などせず、立ち上がりから立場の差で圧倒するくらいでなければ、引き分けにすら持ちこめない。逆に、ポーランドが攻め込んで来たら、バタバタせず、早い時間に失点をしないようにしながら、自分たちのペースに持っていくことである。そのためには、シュート打たないと始まらない。早い時間帯にシュートを打てないようだと、苦戦必至と言える。スコアレスで前半シュート2、3本では話にならない。

プレッシャーなく挑めたセネガル戦と違い、この試合は先制されたら、日本はかなり苦しくなる。負けてしまうという余計なプレッシャーとの戦いになり、酷暑が圧しかかってきて、足が止まり、自滅する可能性が大きくなる。ポーランドは、鋭いシュートを放ってくるであろう。レバンドフスキに2ゴール決められたら、ジ・エンドである。相手はポーランドなくプレッシャーとの戦いにもなる。もちろん、日本が先制すれば、そのプレッシャーは消える。交代も、酷暑のため、試合中に足の止まった選手からスペア交代する余裕の展開になるのか、先制されて追いつくための戦術交代になるのか。

基本、ポーランドは組みやすい相手である。2010年W杯デンマーク戦のように、引き分けでなく勝たなければならない気概をもてればというところだが、相手が勝ち点を取りに果敢に前へ出てこない状況で組み合うのも難しい。コロンビア対セネガルは、同時キックオフのため、拮抗した試合の場合、経過情報を選手の耳に入れるのかの判断も難しい。日本は、先制されてなんとか引き分けに持ち込むか、先制してワンサイドになるかのどちらかしかない。それ以外の展開は、すべて日本の不利に傾く。あっけないほどの日本の勝利か、元の日本に戻って引き分け、敗戦する二面性を持ったゲームになるのは間違いない。

今大会、GL第3クールの流れから見れば、消化試合もどきや簡単な試合はない。表裏の二試合共に死闘となり、ハラハラやきもきさせながら、あげくドローに終わり、日本とセネガルが共にGL突破するシナリオも想定しておきたい。

H組全体にフォーカスすると、日本は2006年W杯の韓国の状況に似ている。韓国は、初戦のトーゴに勝利して、二戦目でシードのフランスに引き分け、勝ち点4を獲得しながら最後のスイス戦に完敗した。かくいう韓国自身も今回は当時の日本と状況が似ていて、彼らは2点以上でドイツに勝たなくてはならないのは、ブラジルに2点差以上で勝たなければならなかった日本と同じ。

コロンビアも2002年W杯のポルトガルになる可能性がある。緒戦のアメリカ戦を落とし、二戦目でポーランドに大勝し、引き分けオーケーの三戦目で韓国に敗れ、GL敗退をしている。コロンビアがセネガル相手に攻めて先制すれば、大勝もあろうが、失点すると余裕をなくし、乱打戦の末、敗戦か引き分ける展開が濃厚になる。


こうなると、日本対ポーランドより裏のコロンビア対セネガルの方がハラハラするかもしれない。コロンビア、セネガルどちらかが大勝してくれればいいが、日本にとって引き分けが一番最悪になる。おそらく、この試合は、コロンビアが1点差で勝つか、撃ち合いのドローになるものとみている。もし、日本が敗れ、コロンビアが大勝してセネガルとの得失点差で日本がGLを抜けたり、セネガルが勝ったおかげで日本が救われるパターンならば、運の流れ継続ということになる。その場合は運が太くなり、日本はベスト16はおろか、ベスト8が濃厚となる。また、ポーランドに4-1で大勝し、H組を1位突破しても、ベスト8が濃厚である。

大会前、日本サッカー協会監督更迭のごたごたに蓋をしてしまった手前、勝ち点4を獲得しながら、得失点差でGL敗退となって、やはり、虫のいい話はなかったで終わるのか。それとも、ポーランドに4-1大勝して前監督のベスト16ミッションを易々と果たすのか、結果やいかに。


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