＜雑感＞ サッカー日本代表より対岸を見てる方が面白い

　　　　　　　　　
　　　
日本対オーストラリアの試合は、思わず前のめりになる、正座して見たくなる、緊迫した試合ではなかった。仔細な＜選評＞は書かないが、大雑把にだけ触れておくと、やはりというか、日本相手にオーストラリアがコンフェデ杯のように繋いでくるのは無謀というほかない。良い時の浦和の3-6-1の劣化版でしかなく、早々に試合への興味を失った。 浦和のようにぱんぱんとダイレクトにパスが決まらないと、闘いそのものが成立しない。クラブチームならまだしも、あれを代表でやろうとするなら数年どころか１０年以上は年月が必要となるのを、オーストラリアは覚悟、自覚した方がいい。もしくはＡリーグのクラブがすべてあのスタイルになるとか。

キックオフ開始から前半20-30分まで、オーストラリアはシュートをまともに一本も打てないんじゃないかと思いながら見ていたが、 理想を求めて日本と同じ土俵に立って闘う以上、オーストラリアに勝機はない。よくて引き分けまで。日本の先制の時間帯が早ければ、大敗の可能性もあった。今回は、日本に分のある流れ、アノマリーもあるが、オーストラリアが自滅したに過ぎない。くれぐれも日本が強いからというわけではない。もし、オーストラリアが4-4-2でスミス、レッキーのサイド攻撃やロングボールを多用のフィジカル、ストロングスタイルでしていたら、1-1の引き分けであったろう。

さて、対岸を見てみよう。
日本が勝ち、ウズベキスタンが負けた中、唯一、＜展望＞の想定に収まらなかったのが韓国である。日本が勝った流れから、韓国もイランに勝つものと思っていたが、イランに退場者が出たアドバンテージすら活かせず、 焦りから正常心を欠き、引き分けに終わった。今の韓国に恐さはない。 実力以外の所でチーム内がうまくいってない印象で、それが試合でもろに出てしまっている。 仮に、日本とプレーオフを戦っても、今の韓国なら余裕で勝てるとすら思えた。 覇気がなく、名前だけが独り歩きし、私の知ってる韓国代表ではない。

ウズベキスタン対韓国は注目の一戦となるが、無難に韓国が引き分けるであろう。 ただ、ポイントは、ウズベキスタン対韓国でなく、イラン対シリアでもある。 売られた喧嘩は相手誰かまわず買ってしまう韓国は、アウェイでイランにやられた洗礼（滞在待遇）を、今回、そのまま「お返し」してしまったのがどう作用するか。 今回の２連戦でイランは時差移動が強いられ、シリア戦で大幅なターンノーバーの可能性はぬぐえない。 イラン対シリアより先にウズベキスタンと韓国の試合が行われた場合、その結果次第ではイランが韓国の命運を握る。 同様に、Ｂ組もキックオフ時差の関係からオーストラリアの命運も日本が握ることになるのはいうまでもない。

１０節の注目は、日本韓国の連動性のアノマリーが切れるのか保たれるのかである。いつもしつこくまとわりついてくるので、韓国がＷ杯連続出場を逃せば、これは痛快、極まりない。 個人的には、そろそろ途切れていいんじゃないかとは思う。とはいえ、ウズベキスタンも詰めが甘く攻撃も単調、淡泊だけに、 下押しして、韓国はウズベキスタンに引き分けて、２位でＷ杯出場は決めるのが想定の基本線。 もちろん、韓国はウズベキスタンに敗れれば４位転落もあるが、それは深押ししすぎである。ちなみにシリアが３位にすべりこむ可能性も小さくはない。

また、日本がプレーオフなら韓国やアメリカが相手でないと意味がないと過去記事に書いたが、アメリカも負けたので、韓国、アメリカがプレーオフに回る流れがどうなるのかも注目である。とりあえず、流れ的には日本がオーストラリアに勝ったので、韓国もアメリカもプレーオフには回らないはずである。回れば、面白いところではあるが。

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