プレーオフなら相手が韓国、アメリカにならないと意味がないが、日本のプレーオフはない。

                   

W杯アジア最終予選において、本当のぴりぴり感はひさしく感じていない。1989年の韓国にはどう逆立ちしても勝てない屈辱感、1993年の韓国に勝った時の真の歓び、1997年に自力突破を失った時の失望感に比肩する絶望感などなど、1998年以降、胃がきりきりする機会は皆無である。W杯の出場枠が増え、日本の国際的地位も上がり、もはやW杯アジア最終予選は着飾った危機感が揺曳するだけのものになった。これは悪いことではない。ただ、負けると終わりの緊迫する試合を経験することはなくなった。苦労した親が子供に苦労させたくないあれと同じである。

今回のW杯アジア最終予選、2016年9月にUAE戦で敗戦し、これですこしはピリッとしたW杯アジア最終予選になってくれればと思ったが、それ以降はそうでもなく、日本は無敗で淡々と勝ち点を積み上げてきた。こうなると、日本が組3位になってプレーオフにでも行かない限り、本当のW杯アジア最終予選の緊迫感は味わえない。

もし、日本がプレーオフに回ったら、相手は韓国、その先はアメリカになると見立てている。韓国とは1997年以来、20年間もW杯アジア最終予選で対戦していない。その反動でプレーオフで対戦があっても不思議ではない。現状、(すでに3敗している)韓国と日本の組の様子は2位も3位もありえある点で共通しているが、過去、W杯本大会で日本がGL突破すると、韓国もGL突破するように、不思議と日本と韓国は流れが連動するアノマリーがある。

今回のW杯アジア最終予選でも、もし、6月に日本がイラクに勝っていたら、韓国もカタールに負けることはなかったかもしれない。先のオーストラリアに引き分ければ、韓国もイランに引き分け、日本がオーストラリアに勝てば、韓国もイランに勝つ。日本がプレーオフに回るなら相手は韓国、日本がプレーオフに回らなければ、韓国もプレーオフには来ない。アノマリーの流れとして、そんな気分が漂う。

仮に日本がプレーオフへ行っても恥と思うことはない。悲観的になる必要もない。むしろ好機だ。

日本は今年のコンフェデ杯に出場できず、過去の南米選手権もスルーしてしまうだけに、W杯本大会まで同格、格上との真剣勝負の機会がきわめて少ない。プレーオフは、むしろ成長のチャンスと捉えたい。その相手は、出来れば、同格の韓国、アメリカが望ましい。もっといえば、韓国、アメリカとやらないと意味がない。相手が格下のウズベキスタンパナマホンジュラスでは、相手がぼやけてプレッシャーがやたら前に出てきて中途半端だ。やるなら、歯ごたえのある国とやった方がいい。

振り込め詐欺が平然とまかり通る日本社会がそうであるように、安心を買いたがる国民性から、プレーオフは考えたくもないだろう。2018年6月にロシアで現地観戦予定の人からすれば、すでに準備段階に入る時期でもあるため、たまったものではない。それは理解できる。日本の連続出場が途切れるプレッシャーは考えるだけで恐い気分にもなるが、リスクのないところに実はない。危機的状況こそが人を大きく育てる。生ぬるい親善試合を100試合こなそうが、たった一つの命運をかけた試合の方が大きく成長する。そう考えれば、プレーオフをポジティブに考えられる。

よって、日本がプレーオフに回っても、悲観的になる必要はまったくない。数字信望の各メディアはヒステリックに馬鹿騒ぎするだろうが、落ち着いて記事をかけるメディアがどれぐらいあるか注目もしたい。

と、ここまで書いてきたものの、サウジアラビアがUAEに負けたことで、流れは日本に味方している。<展望>に書いてるように、日本の快勝でオーストラリアを下すとみてる。スポーツに限らず、一度決まった流れは、そう簡単に変わらない。よって、日本のプレーオフはない。


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