EURO2020の開催都市が決定したが…

                            

2016ユーロから24カ国参加となるため、大会規模は大きくなる。おのずと2024年ユーロ以降の開催は、先進国開催が有利にとなる。それゆえかユーロ2020の都市開催では、(一応、開催条件をかましているが)マイナーな都市が選ばれた印象。

バクー(アゼルバイジャン)、ミュンヘン(ドイツ)、ローマ(イタリア)、サンクトペテルブルク(ロシア)
グループステージの3試合および準々決勝の1試合開催。
ブリュッセル(ベルギー)、コペンハーゲンデンマーク)、ブダペストハンガリー)、アムステルダム(オランダ)、(アイルランド)ダブリン、ブカレストルーマニア)、グラスゴースコットランド)、ビルバオ(スペイン)
グループステージの3試合とラウンド16の1試合開催。
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オイルマネーを背景に立候補すれば選ばれるシナリオであったであろう)アゼルバイジャンのバクーを筆頭に、ハンガリーのブタペスト、ルーマニアブカレストなど、普段、国際大会で日の目を見ない国が選ばれたのは(今後のユーロ単独や共催での開催は厳しいため)今回、選ばれないと、永久にユーロを開催することが出来ない苦肉の取組といえよう。一方、メジャーな都市は、ロンドン、ミュンヘン、ローマくらいに収め、特に、決勝、準決勝の3試合をロンドンで行い、ダブリン、グラスゴーを加えれば、準英国圏で11試合開催という偏りが出ている。これは、イングランドにベスト4、ファイナリスト進出を期待してるよりW杯開催できないFAへのUEFAからの配慮か。ミュンヘンが投票前に立候補を取り下げたのは、UEFAがドイツに裏交渉したと推測も出来よう。また、ダブリンが選ばれ、カーディフが外れたのは、100%完全な英国圏にしなかった微妙な細工も感じられる。もちろん、FAとしては、2020年はイングランドの大会にしたいのはいうまでもないだろう。

尚、ポルトガル、スイス、ポーランドウクライナ、フランスといった過去10年にユーロ開催された国の都市はすべて落選している。既述の通り、アゼルバイジャンサンクトペテルブルクについては、オイルマネーが動いたと推測できよう。スペインのビルバオは、バルセロナマドリードの敵対関係を考えて、間を取った印象が強い。いずれにしても、決定した開催都市からあれこれ推測できるが、今後、未来の地政学リスクから、開催返上、変更になる可能性も含んでおかねばならない。実際、2012年のポーランドで開催都市返上が出ている。

大会自体を俯瞰すると、ユーロ2020は、国代表レベルのチャンピオンズリーグ版になるため、本来あるユーロ開催熱は分散されるのは懸念材料である。また、出場国が開催権を持っていた場合、ホームで試合が出来るとなると、グループリーグのシード選定、組合せ、対戦カードにやや無理や不条理が出るかもしれない。そして、24カ国に増えてユーロが面白くなるのか、つまらなくなるのか、どのように変わるのかは、ユーロ2016の結果を見なければならない。既述してるが、もし、イングランドが準決勝、決勝まで来なかったら、かなり肩透かしになろう。基本、イングランド人は、日本人同様、自国外のカードも観戦する傾向にあり、好意的に見れば、ロンドンの決勝、準決勝開催は、スポンサーや放映権の関係上、中途半端な閑古鳥を避けるためには無難なのかもしれない。また、アイルランドの成績も開催熱の鍵になるのはいうまでもない。また、選ばれた開催都市の国がすべて出場できればいいが、アゼルバイジャンなど、出場できなかった場合、いったいどうなるのかも懸念材料ではある。

現地観戦組としては、今後2大会のW杯開催国が宿や移動でインフラの十分でない分、やや救いはあるものの、本来あるべきユーロ開催とは別物という大会になるのは間違いない。陸続きとはいえ移動は国内のみならず、国間を移動するのは大きな負担となる。特に、西欧から東欧への移動は時間はもちろん、文化(物価)、治安の面でも即時対応が迫られる。通貨もそうである。ユーロ通貨の国ならまだしも、ポンド、ルーブルデンマーク・クローネのどれかが必要になってくる。すべての開催都市に行くのであれば、アゼルバイジャン・マナト、ペンゲー (ペンゴ) 、ルーマニア・レウも用意しなければならない。また、ロシアなどはビザが必要になる。

つまるところ、簡単に行き来できない事情の国での観戦は、なるべく避けたほうがよさそうである。むしろ、ダブリン、グラスゴー、ロンドンの英国圏、アムステルダムブリュッセルベネルクス圏(ユーロ2000の再現)というように、同一地区を固めた拠点での観戦が無難といえようか。ローマなどはベットの数が不足する心配はなく、結局、先進国中心の観戦行動になりやすいであろう。

気が早いが、チケットについては、まったく予測が出来ない。前述してるようにユーロ2016の結果を下敷きにするしかないが、それも気休め程度で、開催都市によっては、(カード次第もあるが)チケット需給に大きな格差が出るかもしれない。特に、ダブリンは入手難になりやすいであろう。逆に、ローマ、アゼルバイジャンは定価以下でダブつくのではないだろうか。いずれにしても、ユーロ2020終了後は東京五輪もある。出費のかさむ2020年になるのはいうまでもない。


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