<展望> ブラジル代表 対 日本代表 「入りと戦い方次第」

            
     

ハナからこのブラジル戦が最重要と書いてきたので、本題から入る。この試合のポイントは、ゲームの入りと戦い方になるが、まず、日本にとって、ブラジル本国アウェイという環境が敵になる。大声援の黄色い観衆の中、日本が平常心で戦えるかどうか。さらに言うと、試合前にメンタルで乗り越えられるかどうか。おそらく本田圭祐はじめ数人は戦闘モードに入れるであろうが、大半は100%整理できずに浮き足立ってしまうかもしれない。頭が真っ白になる選手も出るかもしれない。ベンチ含めて、全員の戦闘意思が統一されているかどうかである。すでに北朝鮮戦で同じような状況を経験してるが、あれはまだ序の口で、相手も相手である。今回は違い、観衆は本国ブラジル人で相手はやる気のあるブラジルである。日本が平常心でゲームに入れるかを立ち上がりに見たい。ここが崩れてると、悲劇になるであろう。

そして、ゲームの入り方だが、おそらく、前半立ち上がり10分から15分は、(相手以上に)環境に圧倒されるであろう。ここで失点しないことである。試合の入りに気持ちで受けたり、びびったりすれば、メンタル以前の問題で、手遅れとなる。とにかく、前述した日本の戦闘意思が統一されてるかを確認したい。良ければ、そのままでいいが、それでもイーブンにはならない。なんとか0-0に持っていけるかというところ。逆に、そのバランスの悪いと、衝かれて失点する可能性は大いにありえる。この試合は、ブラジルの先制時間が早ければ早いほど、日本が大敗する可能性が高くなる。日本としては、ブラジルの先制点を、出来るだけ遅らせることである。

うまく、乗り過ごせたら、前半の残りは、日本の凡ミスからの失点に注意したい。ブラジルはミスを見逃してはくれない。集中力を切らせたポケットの時間の失点が前半15分-20分以降の注意点となる。特に前半終了間際、前半ロスタイムは要注意である。自陣でのボールロストは致命傷となろう。ボランチ含めたバックラインは、いつも以上に細心の注意と高い集中力が必要となる。いつもと同じ感覚で試合をしていたら、ヤられるであろう。また、仮に失点した後の日本の立ち振る舞いも確認したい。そこでガックリとなるのか、悪い意味で開き直るのか、慌てるのか、落ち着いているのか。チーム全体で、「まだ、時間はあると考えられるか」どうかだ。一番最悪なのは、「やはり、ブラジルだから、仕方が無い」と思ってしまうこと。そう思った選手が居たら、来年のW杯に立つ資格は無いだろう。日本が失点を重ねたら、去年の欧州遠征の再現で、なんとかしようとする気持ちが空回りする子供状態になる。そうなれば、見てはいられない。

逆に、日本がセットなどで先制したら、ブラジルのエンジンがトップギアになるため、これも極力避けたい。仮に、日本が先制しても、前半のうちに追いつかれるのはもちろん、逆転されてしまうであろう。日本の先制点は遅ければ遅いほど良い。先制点の理想は、後半40分前後となる。もしくは前半終了間際など。よって、前半を0-0で乗り越えるのがベスト。それは日本ペースという事になる。ブラジルのゴールが遅くなればなるほど、スタジアムのプレッシャーは、日本からブラジルにシフトする。日本は、それを誘えれば御の字である。

次に、日本の戦い方であるが、真っ向勝負で自分たちの戦い方を貫くか、引いて堅守からカウンターを狙うか。力試しか現実主義かというところ。ただ、前者は、去年の欧州遠征で結果が出ている。また、やっても、スコアは別として、力が五分にはならない。今回は、勝ち点計算も入るため、現実主義から、しっかり守り、弱者の戦い方を貫くかのがセオリーであろう。理想は、時間帯とスコアによって、その戦い方を使い分けられることだが、今の日本には、そこまでの器用さと「したたかさ」はない。日本ベンチがどう判断決断するか。これが中途半端になっても駄目。

この試合は、実力で日本がブラジルに勝つことは無い。日本が勝つ場合、それはブラジルの自滅など、条件付となる。10回やって、1回勝てるかどうかの試合をこの試合に持ってくるしかない。個別では、サイド、ボランチ、バックライン、GKの忙しい試合になりそうだ。ヤられてしまうくらいの方がまだ、納得だが、いかに自陣でのミスを減らせるか。オフェンスは、数えるくらいのチャンスを決めきれるか。残念ながら、日本にミドルからゴールを奪える選手は少ない。そういう選手も多く選んでいない。

日本メディアのブラジル戦の報道も、力試し的なバイアスに偏ってるが、実は、(相手がブラジルあれど)負けられない重要な試合である。もちろん、一対一の個人能力でブラジル勝てるはずもなく、(オウンゴールだろうが誤審だろうが)試合に勝てばよいのである。(後を考えず、この試合にすべて注ぐ)一戦必勝の構えはマストである。ここで、いかに勝てるかをベンチが知恵を駆使し、(勝ちたいではなく)本気で勝とうと思う選手が何人いるか。平常心でゲームに入り、前半立ち上がりに失点せず、弱者の戦い方を貫けば、マイアミ以来の奇跡がなくもない。ブラジルがシュート28本放っても、入らなければ良いのである。ブラジルに気分よく試合をさせないこと。ブラジルの観衆をブラジルのプレッシャーにさせることである。あとは、高地1100メートルの試合地、移動負荷や時差の調整など、外部要因をどうマネージメントできているかである。当然、日本が後半20分過ぎに足が止まるのは計算済み。

この結果によって、コンフェデレーションズ・カップの結果が決まる。おそらく、セオリーなら、ブラジル、メキシコのグループリーグ突破になろうが、日本が2位以内に入るには、ブラジル戦で大敗しないことである。この試合にすべて投げ打つ覚悟がなければ、結果も覚束無いであろう。加えて、この試合を楽しみたいと思う選手は、強い自覚が無いというか、危機感希薄といわざるを得ない。もし、ブラジル戦で勝ち点1以上を拾えたら、グループリーグ突破に大きな前進となる。個人的には、ポジティヴシンキングて、ベスト4(か3位)と想定してるが、これも、緒戦のブラジル次第である。負けて学ぶより、勝って学ぶ方がより大きな実りがある。負けて学んでいるうちは、同じ過ちを繰り返すだけで進歩も少ない。


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