<選評> U-22マレーシア代表 0-4 U-22日本代表 「まずはこの試合に勝ったこと」

     
   
   

<展望>にもしつこく書いてるが、まずはこの試合に勝つこと。結果的に4得点したが、そういうことではなく、勝ち点3を獲得したことで、ミッション完了である。実際、試合は後半三十分を過ぎても0-0で、空気としてはあまりよくなかった。日本は、シュートチャンスでパスしたりと、慎重さが先行して、初シュートも試合開始から7分である。スターターが、まずは立ち上がりに失点したくない布陣で、頭から永井を使っていないため、仮に先制で出来なくても、慌てることは無かった。ただ、そのままグダグダ進んで、後半のロスタイムにようやく日本の先制なんていうムードもなくはなかった。

先制のシーンは、アジアカップ香川真司→伊野波の再現ではないが、原口が倒れずに粘ったポロリを読んで走りこんでいた酒井が押し込んだ。ちなみに、あれは内田篤人には無い部分。また、失点をさせない意識の高かった比嘉とは好対照に、酒井はよく上がっていた。試合では、弾道の良い、思い切りのいいシュートを放っていたのも酒井だった。

日本が先制したことで、この試合の負けはなくなった。また、<展望>で難しさを説いた追加点だが、追加点の匂いがないまま追加点を取れたのは幸運だった。スターターから引き出し全開にしていないため、2点目ゲットで日本は、イニシアチブは取れたといえよう。前半を2-0としたことで、この試合に勝つこと以外の2ndフェイズ(大量得点)に移行を果たせた。

後半も2点とって、合計4点としたが、もっと取れたという気もするし、3本目に近いチームでよく4点も取れたなと印象も拭えない。そのあたりは個々の印象次第だが、五十歩百歩か。繰り返すが、このゲームは、勝たなければならない試合である。リスクの覚悟があったのかはわからないが、凸凹のピッチでロングボールに頼らず、自分たちのやり方を押し通したのは、まずまずであろう。

忘れてならないのは、もし、日本の先制が遅かったりしていたら、また、違ったゲーム展開だったであろう。難しいゲームになっていたかもしれない。<展望>にも書いてるが、結果オーライでしかなく、結果的に、日本に良い目が向いてくれた。実力云々ではなく、生ものの試合とはそういうものだ。もちろん、普通の試合だったら、日本が勝って当たり前のムードであるのは承知だが。

個別では、山口、扇原のボランチは、試合前半はややエリアを管理しきれずに、やや危ないシーンを作ったり、誰かのヘルプに救われたりしていたが、終盤、追走した山口はまずまず仕事していた方であろう。よくわからないのは、山村だ。チームでの役割と自分のしたいことがややずれてるようにも思える。愛媛で12点取った斉藤は、今後の横浜でのレギュラー定着とのセットになるであろう。大迫のイエローは、ベンチの責任。

<展望>でシリアは引き分けると書いたが、オーバーシュートしてシリアが敗戦したためで、日本の突破は、ほぼ確実であろう。4/23のコベントリーの現地観戦が実現したら、熱いはずだったが、それはなくなった。個人的には、厳しいはずの予選が、こんなものでいいのかなというのは拭えない。実際、他組ではウズベキスタン、オーストラリアが危ない状況を見ると、今回の日本は組分けに救われたといっていいだろう。

今回の戦ったメンバーで、五輪本大会、フル代表へ準拠するのは、酒井、永井、権田、原口くらいであろう。次点で大迫、東くらいか。だが、五輪本大会には、諸事情から、今回のメンバーの大半が残るのではないだろうか。関塚さんも承知のはずである。


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