欧州選手権(ユーロ2012)予選が折り返し、一次チケット抽選販売受付も終了。

      
   
     
今回、ユーロ2012のチケットにおけるUEFAのアナウンスでは、206ヶ国12,149,425件の申し込みとあるが、一人当たり、数試合の10枚購入で120万人からの申し込みと解釈した方がいい。もはや、いち地方大会のイベントに収まらなくなっている。こうなると、ワールドカップはなんなんだろうとさえ思ってしまう。移民の同窓会である「お祭り」であること、ブラジルとアルゼンチンが参加している部分以外で、ワールドカップが、欧州選手権に対して長じるものがない。足元でも、ワールドカップは、空売り、空席などのチケット絡み、あからさまな誤審などの運営周辺の問題が片付けられないばかりか、金満主義から開催地も欧州以外のアクセス不便&インフラ未整備の偏狭の地が続く。逆に、欧州選手権は、16カ国参加が今回で最後。次回大会の2016年から24カ国に増える。ちょうど、82年から86年のワールドカップが面白かった時期に重ね合わせられる。

欧州選手権は、すでに人種の坩堝でもある。イングランド、オランダなどは、すでに主力に黒人の代表選手を抱え、フランスは、いうもがな、説明不要。最近では、ドイツなども移民選手が増えている。バロッデッリなどを擁するイタリアも、移民起用は時間の問題ではないか。逆に、スペイン、ポルトガルなどは、ブラジルからの帰化選手が居るという傾向。

とりあえず、チケットの抽選は4月19日から22日の間に、公証人立ち会いのもと、UEFAによって執り行われるとあるが、(過去の傾向からすると)それまではユーロ高円安が続くということだ。すでに1ユーロ120円手前まで来てるが、7日のECB理事会で、今後、さらなる利上げがあるのかどうかで、今後のユーロ高も決まる。あと、今回の申し込みの勢いからすると、どうやら、1次販売でクローズしそうだ。2次販売以降は、内部での調整があれば、放流されるという程度。おそたく。内部調整は、一般販売ではなく、出場各国のサッカー協会が受け皿になるのではないだろうか。今回も、一般販売では、かなり苦戦を強いられそうだ。ただ、ポーランドウクライナの試合に競争率が展開されているので、それ以外の試合は、前回大会のレベルかもしれない。いずれにしても、当選率が低ければ、日本人の現地観戦者は、かなり少ないであろう。


さて、欧州予選だが、明確に出場が濃厚なのは、予選無敗のドイツ、オランダ、スペインだ。また、ワールドカップで惨敗したフランス、イタリアが予選好調だ。以下、各グループを見てみる。


■A組
(1) ドイツ          5試合 5勝0分0敗 勝ち点12 得失点差+16
(2) ベルギー        6試合 3勝1分2敗 勝ち点10 得失点差5
(3) トルコ          5試合 3勝0分2敗 勝ち点9 得失点差2
(4) オーストリア      5試合 2勝1分2敗 勝ち点7 得失点差+1
(5) アゼルバイジャン   4試合 1勝0分3敗 勝ち点3 得失点差-10
(6) カザフスタン     5試合 0勝0分5敗 勝ち点0 得失点差-14
ドイツは、親善試合でオーストラリアに逆転負けてしてるが、ドイツが云々より、ドイツを敗ったオーストラリアが日本と同じアジアであるということ。強化としても、そういう相手が居るのはポジティヴには良いことである。ドイツは、かってのアジアだった格下カザフスタンを一蹴。オーストリアが連敗し、残りの椅子は、ベルギーとトルコに争いに。


■B組
(1) スロバキア     5試合 3勝1分1敗 勝ち点10 得失点差+1
(2) ロシア        5試合 3勝1分1敗 勝ち点10 得失点差+3
(3) アイルランド     5試合 3勝1分1敗 勝ち点10 得失点差+3
(4) アルメニア      5試合 2勝2分1敗 勝ち点8 得失点差+5
(5) マケドニア      5試合 1勝1分3敗 勝ち点4 得失点差-1
(6) アンドラ       5試合 0勝0分5敗 勝ち点0 得失点差-11
ロシアがアルメニアに引き分け、混戦模様に。勝負は9月、10月の秋に持ち込まれそうだ。1位から4位までどこにでもチャンスはある。ロシアが敗退すると、大会中の航空路線が空き、アイルランドが敗退すると、観客動員を左右する。


■C組
(1) イタリア        5試合 4勝1分0敗 勝ち点13 得失点差+10
(2) スロベニア      6試合 2勝2分2敗 勝ち点8 得失点差+3
(3) セルビア       6試合 2勝2分2敗 勝ち点8 得失点差-1
(4) エストニア      5試合 2勝1分2敗 勝ち点7 得失点差+1
(5) 北アイルランド   5試合 1勝3分1敗 勝ち点6 得失点差0
(6) フェロー諸島    5試合 0勝1分4敗 勝ち点1 得失点差-13
W杯参加国が3カ国居る組だが、イタリアが抜け出している。サポーターが大暴れしたセルビアだが、10月11日最終のスロベニア戦まで取りこぼさずにいけるかというところ。


■D組
(1) フランス            5試合 4勝0分1敗 勝ち点12 得失点差+7
(2) ベラルーシ           5試合 2勝2分1敗 勝ち点8 得失点差+2
(3) アルバニア           5試合 2勝2分1敗 勝ち点8 得失点差0
(4) ボスニア・ヘルツェゴビナ  4試合 2勝1分1敗 勝ち点7 得失点差+2
(5) ルーマニア           5試合 1勝2分1敗 勝ち点5 得失点差-1
(6) ルクセンブルク        6試合 0勝1分5敗 勝ち点1 得失点差-10
フランス以外は、取りこぼしあって、混戦模様。正直、ここの2位は、本大会に参加できるレベルにあるのか疑問だ。ボスニア・ヘルツェゴビナルーマニアがだらしなさ過ぎる。


■E組
(1) オランダ        6試合 6勝0分0敗 勝ち点18 得失点差+16
(2) ハンガリー       6試合 3勝0分3敗 勝ち点9 得失点差+2
(3) スウェーデン      4試合 3勝0分1敗 勝ち点8 得失点差+6
(4) モルドバ          5試合 2勝0分3敗 勝ち点6 得失点差+1
(5) フィンランド      4試合 1勝0分3敗 勝ち点3 得失点差-4
(6) サンマリノ       5試合 0勝0分5敗 勝ち点0 得失点差-29
オランダが連勝を伸ばす。二位は、実質、スウェーデンが座る。


■F組
(1) ギリシャ     5試合 3勝2分0敗 勝ち点11 得失点差+3
(2) クロアチア      5試合 3勝1分1敗 勝ち点10 得失点差+6
(3) イスラエル     6試合 3勝1分2敗 勝ち点10 得失点差2
(4) グルジア      6試合 2勝3分1敗 勝ち点9 得失点差+1
(5) ラトビア       5試合 1勝1分3敗 勝ち点4 得失点差-3
(6) マルタ        5試合 0勝0分5敗 勝ち点0 得失点差-9
イスラエルが連勝し、クロアチアグルジアに敗れ、混戦模様だ。予選だけは強いギリシャの通過確度が高まった。


■G組
(1) イングランド    4試合 3勝1分0敗 勝ち点10 得失点差+8
(2) モンテネグロ   4試合 3勝1分0敗 勝ち点10 得失点差+3
(3) スイス       4試合 1勝1分2敗 勝ち点4 得失点差0
(4) ブルガリア    4試合 1勝1分2敗 勝ち点4 得失点差-4
(5) ウェールズ    4試合 0勝0分4敗 勝ち点0 得失点差-7
スイス、ブルガリアで勝ち点の共食い。イングランドモンテネグロの一騎打ちに。


■H組
(1) ノルウェイ    4試合 3勝1分0敗 勝ち点10 得失点差+3
(2) ポルトガル    4試合 2勝1分1敗 勝ち点7 得失点差+3
(3) デンマーク   4試合 2勝1分1敗 勝ち点7 得失点差+1
(4) キプロス     4試合 0勝2分2敗 勝ち点2 得失点差-3
(5) アイスランド   4試合 0勝1分3敗 勝ち点1 得失点差-4
ノルウェイは、ホームとはいえ、デンマークに価値ある引き分け。6月のポルトガル戦でノルウェイの命運は決まろう。


■I組
(1) スペイン        5試合 5勝0分0敗 勝ち点15 得失点差+10
(2) チェコ          5試合 3勝0分2敗 勝ち点9 得失点差+3
(3) スコットランド      4試合 1勝1分2敗 勝ち点4 得失点差-1
(4) リトアニア       4試合 1勝1分2敗 勝ち点4 得失点差-3
(5) リヒテンシュタイン  4試合 0勝0分4敗 勝ち点0 得失点差-9
スペインは連勝で、次の試合に勝てば、勝ちぬけが決まりそうだ。



【ここの古参・常連さんでない、初回、通りすがりの方へ】
*記事は、素人の書いた個人的かつ脳内整理のメモレベルです。勘違い、無知なケースも多々あり。
*何もかも知りえて書いてるわけではなく、自分勝手な憶測、思い込みが入ってます。
*4/3時点の記事であり、最新情報と違う場合がございます。
*時間の都合上、未校正でUPしており、誤字脱字が多々ございます。
*遠い過去記事まで読んだものと前提して、内容を端折っている部分がございます。
*当たりハズレを狙う予想ブログではございません。(そもそも当たらないものと前提)